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地方行財政

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令和元年度以前入学者 地方行財政
教員名 白川泰之
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 主にBlackboardによるオンデマンド型授業として実施する。
第14回目は課題研究とする。
BlackboadID:20202223
授業概要 国家公務員及び地方公務員の実務経験を有する教員が、国家公務員としての政策の企画立案、地方公務員としての制度運用の経験を活かし、地方自治、地方公共団体の行政運営、財政に関し、実例や職務経験を交えて、その仕組みや課題について講義を行う。
授業のねらい・到達目標 社会福祉の制度は、そのほとんどが地方公共団体によって実施されている。このため、地方自治、地方公共団体の行政組織や財政に関する基礎的な知識を習得することは、社会福祉制度を理解する上でも重要である。
 本授業では、①地方自治に関する基礎的な知識、歴史や近年の動向、②地方公共団体の行政運営、③地方公共団体の財政に関する全般的な基礎知識を学び、これらについて説明できるようになる。
この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。

 なお、新カリキュラム(令和2年度以降入学者)では、この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のDP及びCPの2、3に対応しています。
①地方行財政に関する基礎的な知識、歴史や近年の動向とその評価について、科学的根拠に基づいて理論的・批判的に考察し、説明できる(A-3-3)
②地方公共団体の行政運営及び財政運営の仕組みと実態について、その課題と自らが考える解決の方向性を説明できる(A-4-3)
授業の方法 ・講義形式で行う。
・各回のレジュメに基づいて講義を行う(教科書は指定しない)。第2回以降のレジュメは、前週の授業の際に配布する。
・各回につき復習問題を配付する。
・各回の最後にリアクションペーパーの提出を求めるので、質問があれば記入すること。必要に応じ、次回の授業で解説する。
・提出物の提出方法、フィードバックの方法等については、授業開始時に提示する
授業計画
1 ・ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業方法の説明)
・地方公共団体の3つの側面(土地の区画、地域社会、地域の政治・行政組織)(A-3)
【事前学習】シラバスによって、授業のねらいや到達目標、各回の構成を確認する。また、この授業で学ぶことの目的意識について、自分の考えを整理してノートにまとめておく (1時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業を振り返り、事前学習でノートにまとめた履修の目的意識を再度整理する。 (2時間)
2 地方自治制度の沿革
明治期からの地方制度の整備の沿革と戦後地方自治制度の確立・変遷について(A-3)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
3 地方自治の本旨と住民による統制
地方自治の本旨(住民自治と団体自治)の内容、住民の選挙権や請求権について(A-3)
住民自治の意義と現状の課題(投票率等)について(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
4 地方公共団体の様々な主体
首長、議会、地方公務員のそれぞれの役割と業務の実態の例について(A-3)
国と地方公共団体との「人事交流」の実態とそのメリット・デメリットについて(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
5 地方公共団体の種類と役割
 普通地方公共団体と特別地方公共団体、政令市、中核市、広域連合の要件や業務について(A-3)
都道府県と政令市の「二重行政問題」について(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
6 地方公共団体の行政組織の編成
首長部局と行政委員会の編成と役割、行政員会の意義について(A-3)
首長部局と行政委員会の連携による政策の実施について(子どもの貧困対策を例に)(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
7 地方公共団体の事務区分
第一次分権改革と機関委任事務の廃止、法定受託事務及び自治事務について(A-3)
 第二次分権改革と義務付け・枠づけの見直しについて(A-3)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
8 福祉行政における国、都道府県、市町村の役割分担
役割分担の基本的な考え方、社会福祉に関する機関について(A-3)
地方公共団体の福祉関係機関の課題について(福祉事務所を例に)(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
9 政策トピック研究①-人口減少等に対応するための政策
 「ひと・まち・しごと創生総合戦略」の背景と政策の考え方について(A-3)
移住・定住の具体的取組とその課題について(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
10 地方財政の概況
地方財政の歳入・歳出の状況について(A-3)
 三位一体改革の考え方、内容と問題点について(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
11 地方公共団体の会計
会計の一般原則と一般会計と特別会計、予算の意義、社会福祉基金について(A-3)
予算編成、社会福祉基金に関する課題について(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
12 行政事務のアウトソーシング
指定管理者制度、民間への施設・事業譲渡、PFIの考え方と仕組みと具体例について(A-3)
指定管理者制度のメリット・デメリット(A-4)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
13 政策トピック研究②-地方公共団体における財源確保の努力や地域づくりと連動した支出の見直し
 ふるさと納税制度の考え方、仕組み、これまでの経過について(A-3)
 ふるさと納税制度における「返礼品」問題に関する評価について(A-4)
地域づくりと連動した「一括交付金」の考え方と具体例について(A-3)
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
14 課題研究(A-3、A-4)
提示されたテーマ・資料に基づいて、レポートを作成する。
【事前学習】レポート作成に関連する必要な資料を読んでおく。 (3時間)
【事後学習】事後に配布する解答のポイントにより、自分のレポートについて振り返る。 (2時間)
15 授業の振り返りとまとめ
 これまでの授業内容を振り返り、かつ、最近の政策の動向を踏まえつつ、今後の地方行財政の展望について考察する(A-4)
【事前学習】これまでのレジュメを参考にしながら、この授業で学んだ内容によって社会福祉の理解が深まった点をノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】第15回のレジュメを参考に授業を振り返り、今後の学びにどのように生かしていくかをノートに整理する。 (2時間)
その他
教科書 なし
参考書 北村亘 他 『地方自治論 (有斐閣ストゥディア)』 有斐閣 2017年 第1版
今井 照 『地方自治講義 (ちくま新書)』 筑摩書房 2017年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:第14回目の課題研究のレポートにより評価します。(60%)、授業参画度:リアクションペーパーの提出状況で評価します。(40%)
オフィスアワー リアクションペーパーにより質問を受け付けるが、その他に質問等があれば、Blackboardのメールで適宜受け付ける。

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