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体育・スポーツ史

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令和元年度以前入学者 体育・スポーツ史
教員名 小石原　美保
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 体育学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド授業（PowerPointによるスライド資料配信）にBlackboardを通じたpdf.資料（授業レジュメ）配信および課題研究を組み合わせて行う。
授業概要 体育・スポーツの歴史について、おもにヨーロッパの通史を概説するかたちで講義する。また、欧米の体育、スポーツの近代日本への移入と受容についても触れる。
授業のねらい・到達目標 古代から中世、近代を経て現代に至る時代の社会状況を映し出す鏡の役割をスポーツ文化が担っていることについて理解する。（A-1-2)
歴史的事象と現代社会との連関を認識しながら、スポーツの歴史的社会的意義について論理的に説明できるようになることを目的とする。（A-2-2)
あわせて体育、身体教育思想の歴史を学び、過去のスポーツ指導者、体育家等の実践から将来の体育・スポーツのあり方を展望できることを目標とする。(A-8-2)

この科目は文理学部（学士（体育学））のDP及びCP1,2,8に対応しています。
授業の方法 Blackboardを通じて資料を配信し、オンデマンド授業を講義形式ですすめる。
受講生は、事前にBlackboardに提示されたワークシート形式の授業レジュメ（pdf.資料）をダウンロードし、これをプリントアウトしたものに直接書きこむか、自分のノートをとるかたちで、オンデマンド教材（一回の授業につき15分程度×3）を視聴しながら受講する。
また、3回程度、課題研究授業を実施する。受講生は、提示された課題についてレポートをまとめ、Blackboardを通じて提出する。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス：授業の到達目標および授業の進め方についての説明
古代の身体運動文化（１）古代オリンピック概観 (A-1-2)
【事前学習】教科書『体育・スポーツ史概説』の11頁〜18頁を通読して、古代ギリシャの体育・スポーツの概要を理解しておくこと。 （２時間）
【事後学習】教科書11頁〜18頁の記述と講義をふりかえり、古代ギリシャ社会におけるオリンピックの起源と意義をノートにまとめ、説明できるようにしておく。 （２時間）
2 古代の身体運動文化（２）オリンピック競技の詳細 (A-1-2, A-2-2)
【事前学習】教科書『体育・スポーツ史概説』の18頁〜22頁を通読して、古代オリンピックで行われた競技の概要を把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】教科書18頁〜22頁の記述と講義をふりかえり、古代オリンピック競技の詳細をノートにまとめ、現代のオリンピックとの類似点と相違点を発見し、説明できるようにしておく。 （２時間）
3 古代ギリシャの身体観と体育思想 (A-2-2, A-8-2)
【事前学習】教科書14頁〜15頁の記述と第３回授業の内容をふまえ、古代ギリシャ社会の身体観、競技観について理解しておく。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、古代ギリシャの体育思想が現代の体育に与えた影響についてノートにまとめ、説明できるようにしておく。 （２時間）
4 中世ヨーロッパのスポーツ（１）王侯・貴族・聖職者のスポーツ (A-1-2, A-2-2)
【事前学習】自分の身近にある中世史の文献などを参照して、中世という時代区分と前近代社会の概念およびその特色について把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、封建制社会における王侯・貴族・聖職者の身体運動文化についてノートに整理し、それぞれの特徴を説明できるようにしておく。 （２時間）
5 中世ヨーロッパのスポーツ（２）騎士の身体修練 (A-1-2, A-2-2)
【事前学習】教科書42頁〜44頁を読んで、騎士道と騎士の身体文化について概要を把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】騎士教育の一貫として行われた身体運動が現代のスポーツ文化に与えた影響についてノートにまとめ、説明できるようにしておく。 （２時間）
6 中世ヨーロッパのスポーツ（３）民衆娯楽としてのスポーツ (A-1-2, A-2-2)
【事前学習】教科書44頁〜46頁を読んで、中世の市民、農民のスポーツ文化の概要を把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、祝祭空間のスポーツのなかにあった近代社会への変容の契機をノートにまとめ、説明できるようにしておく。 （２時間）
7 近代スポーツの誕生：フットボールの近代化 (A-2-2)
【事前学習】自分の身近にある近代史の文献などを読んで、近代という時代区分の全体像および近代合理主義の概念について把握しておくこと （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、フットボールの近代化の過程についてノートにまとめ、その背景にある社会的価値観の変容について説明できるようにしておく。 （２時間）
8 国民国家の形成と近代体育の成立 (A-2-2, A-8-2)
【事前学習】教科書80頁〜88頁を読んで、近代教育思想と体育の関係および汎愛主義や国民体育の概念について把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、近代教育思想や国民国家の形成と学校体育成立との関わりをノートに整理し、とくにグーツムーツとヤーンの体育思想と実践について、説明できるようにしておく。 （２時間）
9 近代スポーツの発展（１）：パブリックスクールとアスレティシズム (A-2-2, A-8-2)
【事前学習】教科書105頁〜115頁を読んで、パブリックスクールと近代スポーツの組織化について把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、近代スポーツの組織化とパブリック・スクールのスポーツの特色についてノートにまとめ、これらが現代のスポーツ文化に与えた影響について説明できるようにしておく。 （２時間）
10 近代スポーツの発展（２）：近代オリンピックの創出 (A-2-2, A-8-2)
【事前学習】教科書116頁〜126頁を読んで、近代オリンピックの創出と現代に至る歩みの全体像を把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、クーベルタンのオリンピズムについて理解したことをノートにまとめ、現代のオリンピックに与えた影響について説明できるようにしておく。 （２時間）
11 日本における近代スポーツの移入と受容 (A-2-2, A-8-2)
【事前学習】教科書126頁〜137頁を読んで、欧米から日本への近代スポーツ移入の流れの全体像を把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、スポーツが日本にどのようなルートで移入し受容されたのかをノートに整理し、今日の日本のスポーツ文化に与えた影響について説明できるようにしておく。 （２時間）
12 日本の近代学校体育の成立 (A-2-2, A-8-2)
【事前学習】教科書94頁〜103頁を読んで、近代日本における学校体育の成立過程について概要を把握しておくこと。 （２時間）
【事後学習】講義をふりかえり、近代学校体育の成立が今日の体育に与えている影響について考察し、説明できるようにしておく。 （２時間）
13 課題研究：古代の体育・スポーツ
　　　　　Blackboardを通じて指示された課題について調べ、考察をレポートにまとめ提出する。
【事前学習】第１回〜第３回の内容についてレジュメやノートなどをふりかえり復習すること （２時間）
【事後学習】学修した内容の整理をし、疑問点や不明点をノートにまとめ解答、解決しておくこと （２時間）
14 課題研究：中世の体育・スポーツ
　　　　　Blackboardを通じて指示された課題について調べ、考察をレポートにまとめ提出する。
【事前学習】第４回〜第６回の内容についてレジュメやノートなどをふりかえり復習すること （２時間）
【事後学習】学修した内容の整理をし、疑問点や不明点をノートにまとめ解答、解決しておくこと （２時間）
15 課題研究：近代の体育・スポーツ
　　　　　Blackboardを通じて指示された課題について調べ、考察をレポートにまとめ提出する。
【事前学習】第７回〜第12回の内容についてレジュメやノートなどをふりかえり復習すること （２時間）
【事後学習】講義全体をふりかえり、体育・スポーツの歴史的社会的意義の変遷と今後の学校体育、スポーツ文化のあり方について、自分の意見を説明できるようにしておく。 （２時間）
その他
教科書 木村吉次 『体育・スポーツ史概説 （体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ）』 市村出版 2001年 第改訂３版
教科書は事前・事後学習を進めるうえでも極力手元に準備することが望ましいが、教科書を入手もしくは購入することが困難な場合も想定されるため、
教科書を入手できなかった受講生が学修面で不利にならないよう、補完教材・資料を必要に応じてBlackboardを通じて指示・提示する。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度(60%)
毎回の授業で理解度を確認するための簡単な小テストや課題を指示し、提示される期日までにBlackboardを通じて提出してもらう。各回授業の視聴状況と小テストや課題の提出を授業参画度（60％）として評価に組み入れる。
また、期間中に3回程度、課題研究レポートを指示し、この提出と採点結果を40％として評価に組み入れる。
オフィスアワー Blackboardの掲示板機能等を利用して対応します。

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