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令和元年度以前入学者 | スポーツ心理学演習 | ||||
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教員名 | 水落 文夫 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 体育学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。 |
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授業概要 | スポーツ選手に対するスポーツメンタルトレーニング(SMT)と効果判定のプロセスを,原則的なトレーニングプログラムに基づいて体験する。その体験を通して適正で安全な心理的スキルの習得とその評価法を理解する。 SMTで用いる心理技法とトレーニングの効果判定法は様々である。本演習では,それらすべてを体験しない。主に基本的な心理技法と判定法(質問紙法と生理指標)について学修する。 |
授業のねらい・到達目標 | 運動・スポーツ活動の場には様々な形の興味深い心理的問題が存在する。活動者やその指導者は,心理的な問題点に気づくだけでなく対処や予防のための取組みをプランする技能が求められる。本演習では,スポーツ選手の具体的な心理的課題を取りあげ,それに対処する心理技法によるトレーニング法の指導と評価,および提示ができるようになることを目的とする。複数の競技チームやスポーツ選手に対してSMT指導の経験を有する教員が,その経験を活かしてSMT指導の演習授業を行う。 この科目は,文理学部(学士(体育学))のDP・CP1,3,4,8に対応している。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる(A-1-3)。 ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる(A-3-3)。 ・問題を分析し,複数の解決策を提示した上で,問題を解決することができる(A-4-3)。 ・学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる(A-8-3)。 |
授業の方法 | 5月11日から8月1日までの授業実施日(12回)に,Blackboardへアップされたオンデマンド教材を視聴すること(15分程度×3つ)。また,各授業で出題された課題について学修し作成した成果物は,提示された期日までにBlackboardを通して提出すること。Blackboardを通して質問等を受け付け,次回授業の質疑応答のオンデマンド資料にて解説する。なお,小レポートを課すこともある。 課題学習(3回)については,いずれもBlackboardを通して,第1回~12回までの授業内容をまとめ,提示された学習課題についてグループ学修し,その成果を指定された期日までに提出すること。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標および授業の方法,メントレアプリの初期設定,文献検索方法とデータベース(オンデマンド授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認し,授業全体の流れを理解しておく。資料冊子pp.56-57をよく読んでSMTの基礎を理解しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.56-57,pp.110-119の記述と演習を振り返り,SMTの概要とWebによる文献検索の基本をイメージできるようにしておく。 (1時間) |
2 |
スポーツ選手に対するSMTの目的,方法,注意点,SMTの基本的な進め方(オンデマンド授業) スポーツ選手の心理的課題,およびSMTに必要な環境づくりの必要性を正しく理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.58-61を読んで,SMTの目的と用いる心理技法の概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.58-61の記述と演習を振り返り,SMTの目的と強化対象となる心理的スキルを説明できるようにしておく。 (2時間) |
3 |
アセスメントの目的と方法,アセスメントシートの作成,Webを活用した文献検索(オンデマンド授業) スポーツ選手の心理的問題を適正に評価するための方法を学ぶ(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.61-67を読んで,アセスメントの方法を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】1回目のワークシートを作成して翌週に提出すること。資料冊子pp.61-67の記述と演習を振り返り,スポーツ選手の心理的課題の評価方法を説明できるようにする。また,実際にSMT指導を行う対象選手を決定する。 (3時間) |
4 |
アセスメントシートによる課題分析,評価指標の決定と準備,Excelの操作方法,フィードバックシートの作成(オンデマンド授業) スポーツ選手の心理的問題に対して適正なSMTの方法を企画する(A-4) 【事前学習】メントレアプリを使用し遠隔でSMTを指導する対象選手の心理的スキルを心理尺度により測定しておく。 (2時間) 【事後学習】対象選手のSMTプログラムを立案しておく。 (2時間) |
5 |
目標設定技法の目的と方法,目標設定ワークシートの作成(オンデマンド授業) 目標設定技法を指導できるようになる 【事前学習】資料冊子pp.70-76を読んで,目標設定技法の原則的な方法を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】2回目のワークシートを作成して翌週に提出すること。資料冊子pp.70-76の記述と演習を振り返り,ワークシートを用いた目標設定技法の指導を計画できるようにする。 (3時間) |
6 |
リラクセーション技法の目的と方法,リラクセーション・ワークシートの作成(オンデマンド授業) リラクセーション技法を指導できるようになる 【事前学習】資料冊子pp.77-80を読んで,リラクセーション技法の原則的な方法を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】3回目のワークシートを作成して翌週に提出すること。資料冊子pp.77-80の記述と演習を振り返り,リラクセーション技法を習得しておく。 (3時間) |
7 |
目標設定技法とリラクセーションの実践,ワークシートを用いた選手へのアプローチ(オンデマンド授業)
【事前学習】サポート対象の選手に対して,メントレアプリを通して目標設定とリラクセーションを指導しておく。 (2時間) 【事後学習】目標設定技法とリラクセーション技法を基礎として,サポート対象者のアセスメントに対応した実践的な技法を選択しておく。 (1時間) |
8 |
注意集中技法,イメージ技法,認知変容技法などの実践的な心理技法の目的と方法(オンデマンド授業)
【事前学習】アセスメント結果をフィードバックするために,その資料を作成しておく。各技法に対応した資料冊子の箇所を読んで,それらの実践的技法の概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】サポート対象者にワークシートなどを用い,実践的心理技法を処方しておく。 (1時間) |
9 |
Excelによる心理テストデータの集計,分析,グラフ提示,評価(オンデマンド授業) トレーニングのプロセスと成果を可視化する手続きを学修する(A-4,A-8) 【事前学習】SMT前のアセスメントに用いた心理テストのデータを準備しておく。サポート対象者のトレーニング状況を確認しておく。 (1時間) 【事後学習】4回目のワークシートを作成して翌週に提出すること。資料冊子pp.122-142にしたがって,途中まで進めたデータ処理をグラフ作成まで終了させておく。 (3時間) |
10 |
PowerPointによるプレゼンテーション資料の作成(オンデマンド授業) トレーニングの成果を可視化して,適正に提示する(A-4,A-8) 【事前学習】資料冊子pp.143-154を読んで,基本的なPowerPointの操作方法を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】SMTの成果をプレゼンするためのPowerPoint資料の作成を進めておく。 (2時間) |
11 |
トレーニングプログラムの振り返り。トレーニング成果の報告(プレゼンテーション)と討論(オンデマンド授業) 実際のSMTの立案から成果発表までのプロセスをプレゼンテーションして,合理的な問題解決とその成果を自己評価する(A-4,A-8) 【事前学習】プレゼン資料を作成しておく。 (1時間) 【事後学習】プレゼン内容と討論結果を基礎に報告書資料を作成しておく。 (3時間) |
12 |
トレーニングプログラムの振り返り。トレーニング成果の報告(プレゼンテーション)と討論(オンデマンド授業) 実際のSMTの立案から成果発表までのプロセスをプレゼンテーションして,合理的な問題解決の方略と成果についての提示方法を体験する(A-4,A-8) 【事前学習】プレゼン資料を作成しておく。 (1時間) 【事後学習】プレゼン内容と討論結果を基礎に報告書資料を作成しておく。 (3時間) |
13 |
グループ学修を通して第1回から第12回までの授業内容について疑問点の解消(課題研究)
【事前学習】これまでの授業内容についてまとめておく。 (5時間) 【事後学習】疑問点とその解消のプロセスをまとめておく。 (1時間) |
14 |
これまでの演習内容およびSMTのまとめとその解説による習熟状況の確認(A-4)(課題研究)
【事前学習】資料冊子を通読して,すべての授業内容を見直しておく。 (4時間) 【事後学習】企画したSMTの内容とその効果・問題点を省察する。 (1時間) |
15 |
これまでの授業内容のまとめとSMTの指導に対する省察(課題研究)
【事前学習】資料冊子を通読して,第1回~第12回の授業内容を振り返っておく。 (1時間) 【事後学習】省察内容をもとに,心理サポート実践の課題を検討しておく。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 資料冊子「スポーツ心理学演習ワークブック」を配布する。配布は郵送にて行うが,詳細は初回の授業で連絡する。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:計4回のワークシート,および作成したデータ集計表などの成果物の提出状況で評価する(50%)、授業参画度:Blackboardで配信されるオンデマンド資料の視聴状況と,数回のリアクションペーパーおよびプレゼンテーション資料の内容を評価する(50%) A-1,A-3の達成度はレポート,A-4,A-8の達成度は授業参画度にて判定する。 |
オフィスアワー | Blackboardを通しての質問は直接回答するか,授業日までの資料に解説を載せる。 |