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平成30年度以降入学者 | 認知心理学実験 | ||||
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平成29年度以前入学者 | 認知心理学実験1 | ||||
教員名 | 望月正哉 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型(1回)と課題研究(8回)および実習(6回)の形態で進める |
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授業概要 | 実験を学び,実験で学ぶ認知心理学 |
授業のねらい・到達目標 | 認知心理学では,目には見えない心のメカニズムを明らかにしていくために実験的手法が多用されている。研究においては実施にコンピュータ・プログラムが使用されることも多い。実験におけるコンピュータ・プログラムの使用は実験状況の統制が容易になるとともに,精度の高さが必要な測度を利用するためには必須となるといえる。ここでは,初学者にも使用が容易なコンピュータ・ソフトウェアを利用し,基本的な認知心理学実験のプログラムを作成できることを目標とする。そのうえで,研究の実施に不可欠な各要素(文献研究,仮説生成,実験計画,刺激作成,プログラム作成,データ分析など)を,認知心理学的研究の追試を通じて実地的に修得することも目標とする。 この科目は文理学部(学士(心理学))のDPおよびCP5,6に対応している。 |
授業の方法 | 授業の方法 オンデマンド型の授業,課題研究,実習を組み合わせて進める。はじめに,認知心理学をテーマとした研究を企画する。ここでは文献研究から問題点を見出し,それを解決する計画を策定する。続いて,認知心理学実験用コンピュータソフトウェアの基本的な使用法を習得する。なお,本授業は授業内で学習時間は満たされるが,学外での作業も必要となる場合もある。シラバスに示された事前・事後学習の内容はその例示である。 課題研究は自宅で進め,その進捗の報告や相談をBlackboardを通じて実施する。実習については8月に集中的に実施する予定である。 課題の提出方法,フィードバック方法等については,授業開始時に提示する。 |
履修条件 | 履修条件を読んでいる者。本授業ではコンピュータでの作業,統計解析の実施,英語論文の理解が必須となり,他実習よりも負荷が高いと感じる者も多い。そのため,受講選択前に本シラバスをよく読み,心理学における実験的検討,プログラミングや統計処理などコンピュータでの作業に興味をもつ者の履修を求める。ただし受講開始時点でプログラミングの知識をもっている必要はない。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標,授業方法の説明(A-5-3)(オンデマンド授業)
【事前学習】本シラバスを十分に読み,今期に取り組む内容について理解する 【事後学習】学習予定の内容に関して不足していると感じた箇所について参考書を探す |
2 |
関連文献の収集(A-5-3, A-6-3)(課題研究)
【事前学習】自身の興味のある分野を見出し,関連するキーワードをピックアップする。 【事後学習】収集した文献の情報をリストアップし,Blackboardで教員に報告する。 |
3 |
文献の講読(A-5-3, A-6-3)(課題研究)
【事前学習】収集した文献の概要や抄録を読んでおく。 【事後学習】読んだ文献を短くまとめ,その内容をBlackboardで教員に報告する。 |
4 |
文献のまとめ(A-5-3, A-6-3)(課題研究)
【事前学習】追加で必要な文献を収集する。 【事後学習】すべての内容をまとめ,これまでの研究の問題点や課題を指摘し,その内容をBlackboardで教員に報告する。 |
5 |
研究テーマの設定(A-5-3, A-6-3)(課題研究)
【事前学習】先行研究の問題点と課題点を整理する。 【事後学習】決定したテーマに基づき,改めて文献を収集する。 |
6 |
研究の計画(序論)(A-5-3)(課題研究)
【事前学習】先行研究の問題点と課題点をもとに,自身の研究目的を設定する。 【事後学習】研究背景から研究目的までを執筆し,Blackboardで教員に報告する。 |
7 |
研究の計画(実験方法)(A-5-3)(課題研究)
【事前学習】研究目的に基づいて実験方法を決定する。 【事後学習】決定した実験方法を文章にまとめ,Blackboardで教員に報告する。 |
8 |
研究の計画(分析方法)(A-5-3)(課題研究)
【事前学習】関連する文献ではどのような分析方法が用いられているのかまとめる。 【事後学習】実施予定の分析方法を文章にまとめ,Blackboardで教員に報告する。 |
9 |
研究計画のまとめ(A-5-3)(課題研究)
【事前学習】序論から分析方法までをまとめて文章にする 【事後学習】他の受講者と連絡を取り合い,内容や文章を確認したうえで提出する |
10 |
PsychoPyのインストール(A-5-3)(実習)
【事前学習】自身のPCや貸与のPCのOSが最新状態になっていることを確認する 【事後学習】PsychoPyの基本画面の構成について理解する |
11 |
PsychoPyのデモ課題の利用(A-5-3)(実習)
【事前学習】デモ課題を拡張しておく 【事後学習】授業で触れなかった課題も実施してみる |
12 |
PsychoPyによる実験の作成(Builderの利用)(A-5-3)(実習)
【事前学習】サイモン効果に関する文献を読み,現象内容を理解する 【事後学習】分析の結果から議論するポイントをノートにまとめる |
13 |
PsychoPyによる実験の作成(Coderの利用)(A-6-3)(実習)
【事前学習】インターネットでPythonコードの基本について調べる 【事後学習】作成した実験が稼働することを確認し,プログラムを提出する |
14 |
PsychoPyによる実験の実施(A-5-3)(実習)
【事前学習】実験の教示を覚え,実験実施の流れを把握する 【事後学習】他の受講生の実験に参加する |
15 |
データの分析(A-5-3)(実習)
【事前学習】実験のデータ処理に必要なSPSSの作業を教科書を読み復習する 【事後学習】取得したデータの結果を文章にまとめる |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | Peirce, J. & MacAskill, M., Building Experiments in PsychoPy, Sage Publications, 2018 十河宏行 『心理学実験プログラミング ―Python/PsychoPyによる実験作成・データ処理―』 朝倉書店 2017年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:文献報告,研究計画(60%)、プログラム課題(40%) レポートは文献報告と研究計画の内容で評価する。プログラム課題はデモ実験課題で作成したプログラムの内容を評価する。 |
オフィスアワー | 金曜5限(本館4階心理学科研究室403)。それ以外では初回授業で連絡先を伝えるのでメールでの相談とする。 |