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平成29年度以前入学者 | 法心理学 | ||||
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教員名 | 厳島行雄 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(15回)にて行うものとする。 |
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授業概要 | 目撃証言の心理学を中心に,法的問題の理解と解決についての心理学的アプローチを学ぶ。具体的には目撃証言の正確さに関わる要因を中心に学習するが、正確な情報を引き出すインタビューの方法、裁判員の意思決定過程等のテーマについても考える。 |
授業のねらい・到達目標 | 目撃証言と法、裁判における意思決定、感情をめぐる心理学について講義を行う。裁判は人間のあらゆる心理学的側面を反映する。その中でもとくに記憶の働きが重要な役割を演じている。本授業では、目撃証言の信用性を規定する諸要因、意思決定についての応用認知心理学の領域の研究成果を紹介し、人間の認知、とりわけ記憶が現実に直面しどのように歪むのか、実際の事件をも紹介しながら考察する。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP2,DP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 5月11日から8月1日までの授業実施日(15回)にBlackboard を通して、オンデマンド教材を配信する(15分x3程度)。受講生はそれらの資料に基づき、視聴し、学修すること。これらの資料には課題も提示しているので、受講者はその課題についてレポートを作成し、期日までに提出すること。特段の指示がない場合には、翌週の講義前までに提出のこと。学修に関する質問はBlackboardの掲示板機能を通して行うこととする。また回答もしかりである。試験日はBlackboardを通して試験問題を配信する。学生諸君の回答は提出可能な形式で受け付ける。 課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。 |
授業計画 | |
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1 |
なぜ目撃供述の心理学が必要なのか?司法の問題解決のための心理学の歴史について講義する。15回の授業の概略を説明する(オンデマンド授業)。
【事前学習】シラバスを読んで問題意識を持つ試みをすること。 (2時間) 【事後学習】司法と心理学の関わりを考え、メモしておくこと。 (2時間) |
2 |
司法の過程と心理学の関わり:捜査・逮捕・基礎・裁判(オンデマンド授業)。
【事前学習】心理学が司法とどのように関わるのかを考えておくこと。 (2時間) 【事後学習】裁判過程における諸科学の関与の一つとしての心理学について復讐しておくこと。 (2時間) |
3 |
目撃供述の心理学的展開:なぜ目撃供述の心理学が必要なのか、現実の裁判における誤判研究を知る(オンデマンド授業)。
【事前学習】教科書の第1章を読み疑問点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業で展開した目撃供述が関わる事件について整理しておくこと。 (2時間) |
4 |
目撃証言による誤起訴・誤判:欧米における誤判研究の説明。 誤判原因としての目撃供述の問題点の所在について(オンデマンド授業)。 【事前学習】目撃供述の正確さ評価の方法について整理する。 (2時間) 【事後学習】教科書第2章を読み、視知覚の能力についてまとめておくこと。 (2時間) |
5 |
目撃証言はなぜ誤るのか:その心理学的要因を探る1 推定変数を知る(オンデマンド授業)。
【事前学習】目撃供述が誤る心理学要因を教科書で学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
6 |
目撃証言はなぜ誤るのか:その心理学的要因を探る2 システム変数を知る(オンデマンド授業)。
【事前学習】記憶に影響する文脈情報について認知心理学の専門書で調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
7 |
目撃証言心理学の研究法1 目撃供述心理学への実験的アプローチ:誘導と事後情報(オンデマンド授業)。
【事前学習】推定変数について事前に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
8 |
目撃証言心理学の研究法2 目撃供述心理学への実験的アプローチ:誘導と事後情報、そし社会的影響(オンデマンド授業)。
【事前学習】事後情報効果に関する情報を調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
9 |
現実の事件における目撃者の供述を分析する1 自民党本部放火事件における目撃者供述の分析と評価(オンデマンド授業)。
【事前学習】現実にどのような事件で目撃供述が問題になったのか、調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】問題になったのか、調べておくこと。 【事後学習】 (2時間) |
10 |
現実の事件における目撃者の供述を分析する1 飯塚事事件における目撃者供述の分析と評価(オンデマンド授業)。
【事前学習】飯塚事件の概要を事前に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
11 |
認知面接法(取調べの心理学)どのような尋問が良いのか?イギリスの例から探る(オンデマンド授業)。
【事前学習】海外における目撃供述の取り扱いについて調べる。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
12 |
よりよい記憶想起のために:DVD鑑賞 BBCによるデモを見る。飲食店での殺傷事件を例(オンデマンド授業)。
【事前学習】現実の目撃供述の心理学について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
13 |
よりよい記憶想起のために:DVD鑑賞 BBCによるデモを見る。現金輸送車の強奪事件を例に(オンデマンド授業)。
【事前学習】現実の目撃供述の心理学について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
14 |
現実問題解決のための提案:認知インタビューによる尋問の有効性(オンデマンド授業)。
【事前学習】コミュニケーションの心理学について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
15 |
講義の全体的要点の整理(オンデマンド授業)。
【事前学習】目撃供述の取り扱いに関する司法への提言を考える。 (2時間) 【事後学習】今回の目撃供述心理学の整理と復習。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 厳島行雄・仲真紀子・原聰 『目撃証言の心理学』 北大路書房 2003年 |
参考書 | ロフタス&ケチャム 『目撃証言』 岩波書店 2000年 渡部保夫監修 『目撃証言の研究』 北大路書房 2001年 藤田政博 『法と心理学』 法律文化社 2013年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート: ほぼ毎回出される課題への回答状況とその内容によって判断する。(20%)、授業内テスト:中間試験と期末試験を行うので、その成績で評価する。(60%)、授業参画度:オンデマンド教材に対する諸君の反応(質問やコメント)にて判断する。(20%) |
オフィスアワー | 金曜5時限研究室 |