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令和元年度以前入学者 | 環境変動学1 | ||||
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教員名 | 奥野淳一 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 地球科学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる. |
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授業概要 | 現在,我々が生活している地質年代の『第四紀』の長さは,約46億年およぶ地球史全体のわずか1%にも満たない.しかしながら,地球温暖化が危惧されている現在の気候の実態解明とその将来予測には,第四紀といった過去の地球環境変動を理解することが必要不可欠となる.第四紀に生じた地球環境変動の特徴と,それらを解き明かす研究手法について理解した上で,現在および過去に経験した地球環境変動の全体像,メカニズムの理解とその予測へむけた様々なアプローチについて,包括的な視点を持つことを目指す. |
授業のねらい・到達目標 | 1.地球の気候システムの特徴を理解している. 2.第四紀の環境変動を解明する手法について,基礎的な事柄を理解している. 3.第四紀・現在の地球環境変動研究の流れについて,基礎的な事柄を理解している. 4.地球環境問題の実態と人間環境に対する課題について,基礎的な事柄を理解している. 到達目標:学科プログラム(JABEE認定プログラムを含む)学習・教育到達目標:(G) 地球科学の専門知識を修得する.に寄与する. ・地球科学科 ディプロマ・ポリシー(D.P.):(G) 地球科学の専門知識を修得している.に対応している. ・この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP6, 及びカリキュラムポリシーCP9に対応している. |
授業の方法 | 5月11日から8月1日までの授業実施日(12回)に,Blackboardを通して,オンデマンド教材を配信する(15分程度×3).加えて,随時,配布資料相当の電子ファイルをBlackboard上にアップロードする. 受講生はその教材を視聴し,学修すること. また,課題を解き,期日まで(特に指定のない場合は翌週の講義まで)に所定の方法で提出すること. 課題の回答例は翌週までに提供するので,復習すること.また,Blackboardの掲示板機能を通して『質問』と『議論』の機会を提供する. 試験日はBlackboardを通して試験問題を配信する.答案はスキャンしたpdfファイル,写真による投稿,もしくは,google formsを用いた答案送信方法を準備して実施する. 別途,課題研究については,最終提出期限を8月8日として3回実施する. |
授業計画 | |
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1 |
気温と放射平衡(オンデマンド授業) 初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
2 |
地球システムにおけるフィードバック機構(オンデマンド授業)
【事前学習】放射平衡の詳細について,配布資料およびノートを元に復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
3 |
現在の気候変動を検出する様々なアプローチ(オンデマンド授業)
【事前学習】フィードバック機構の種類について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
4 |
第四紀気候変動の研究(オンデマンド授業)
【事前学習】気候変動を観測する手法について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
5 |
第四紀の海面変化と固体地球のレスポンス(オンデマンド授業)
【事前学習】第四紀の気候変動の概要について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
6 |
最終氷期以降の氷床変動(オンデマンド授業)
【事前学習】海面変化と固体地球の関係について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
7 |
最終間氷期の環境変動と地形発達(オンデマンド授業)
【事前学習】最終氷期以降の氷床・海水準変動について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
8 |
安定同位体比変動と環境変動1(酸素同位体)(オンデマンド授業)
【事前学習】最終間氷期の環境を示す観測データについて,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
9 |
安定同位体比変動と環境変動2(炭素同位体)(オンデマンド授業)
【事前学習】環境指標としての酸素同位体比について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
10 |
気候変動と海洋循環(オンデマンド授業)
【事前学習】炭素同位体比が変動するしくみについて,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
11 |
最終氷期の急激な気候変動(オンデマンド授業)
【事前学習】気候変動における海洋の役割について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
12 |
氷床コアによる気候変動研究(オンデマンド授業)
【事前学習】最終氷期におこった急激な気候変動について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
13 |
ミランコビッチサイクルと多圏地球相互作用(課題研究)
【事前学習】氷床コアを用いた気候変動研究について,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
14 |
人類の発展と環境変動,およびその将来予測(課題研究)
【事前学習】ミランコビッチサイクルについて,復習すること. (2時間) 【事後学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,疑問点や不明な点をまとめておく. (2時間) |
15 |
まとめと達成度の確認(課題研究)
【事前学習】配布資料およびノートを元に,学習した内容を整理し,まとめておく. (2時間) 【事後学習】授業内テストの内容を復習・再確認しておく. (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 町田 洋,大場忠道,小野 昭,山崎晴雄,河村善也,百原 新 『第四紀学』 朝倉書店 2003年 日本第四紀学会 編 『デジタルブック最新第四紀学』 日本第四紀学会 2013年 第2版 松原彰子 『自然地理学 地球環境の過去・現在・未来』 慶應義塾大学出版会 2020年 第6版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:中間期にそれまでの項目の理解度を評価するためのレポートを実施します.(30%)、授業内テスト:講義最終回に授業内テストを実施し理解度を評価します.(60%)、授業参画度:授業参画度はオンデマンド教材の視聴状況とリアクションペーパー相当の回答状況で評価する.(10%) |
オフィスアワー | Blackboard を通しての質問やメールによる質問は直接回答するか,次回の講義の冒頭に解説する. |