文理学部シラバスTOP > 大学院博士前期課程 > 史学専攻 > 考古学演習2
日本大学ロゴ

考古学演習2

このページを印刷する

令和元年度以前入学者 考古学演習2
教員名 堀内秀樹
単位数    1 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 史学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 主として同時双方向型授業とする(Zoomによるライブ中継)。

Blackboard ID:20204155
授業概要 「日本中・近世考古学」
中・近世考古学の調査、研究、周知化への方法などをこれまでの研究成果と問題点を呈示しつつ、歴史考古学の視点や今後の可能性を共に考える。
授業のねらい・到達目標 授業では、中・近世考古学の研究視点、研究成果、周知化についての研究法、成果、問題点を講義や院生の発表などによって提示した後、取り上げたテーマについて学生と議論を行う。
中世考古学、近世考古学の研究法、成果とその発信方法、可能性などについて議論を深め、学ぶことにより、新しい考古学分野を理解することを目的とする。
授業の方法 講義+学生参加によるフリーディスカッションの実習形式。講義部分では、いくつかのテーマについて学生が発表を行う。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。

*履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。また受講者への連絡もBlackboardの「連絡事項」欄に掲示する場合があるので、随時確認すること。
授業計画
1 遺物研究法1-方法論、陶磁器研究の視点-(廃棄論、様相差、位相)
陶磁器研究の方法論について、次週から輪読する『陶磁の道』に書かれている専門用語についての課題を出す
【事前学習】シラバスを事前に確認する (1時間)
【事後学習】新しい時代の廃棄について先史時代を対比して考える (2時間)
2 遺物研究法2-三上次男『陶磁の道』概要-、小課題
『陶磁の道』の概要を学び、書かれている専門用語についての発表を行う
【事前学習】次週発表の小課題について調べておく (2時間)
【事後学習】疑問点などを整理する (2時間)
3 学生による小課題発表
【事前学習】課題に関連する時代的背景について調べておく (3時間)
【事後学習】すべての課題について整理しておく (2時間)
4 遺物研究法3-三上次男『陶磁の道』解題-
「商品」としての遺物の研究視点を議論する
【事前学習】関連文献を熟読する (2時間)
【事後学習】商品としての出土遺物を考える (2時間)
5 遺物研究法4-分布論・組成論-
【事前学習】先史時代の分布論との違い、歴史時代の組成論について考える (2時間)
【事後学習】次週のアセンブリッジとの関係を確認する (2時間)
6 遺物研究法5-型式・アセンブリッジ-
型式学、様式学、系統などの考古学的認識法が、中近世遺跡から出土する遺物との対比を行いながら検証する
【事前学習】先史時代の型式学などの方法論を調べる (2時間)
【事後学習】歴史時代との相違を整理しておく (2時間)
7 遺物研究法6-生産・流通・消費-
中近世の出土資料の経済的な関係性につて議論する
【事前学習】経済的流通の原理を予習する (2時間)
【事後学習】考古学の解釈視点と経済的視点との関係を確認する (2時間)
8 中・近世遺跡出土遺物の観察 -観察の視点と実際-
陶磁器の器種・器形、胎土、装飾などの特徴と相違の原因について、議論する
【事前学習】中・近世における生産窯について調べておく (2時間)
【事後学習】陶磁器の観察視点を確認しておく (2時間)
9 遺物研究法7-編年研究-
モデレーターの報告から具体的な編年研究の方法について議論する
【事前学習】編年の目的を考える (2時間)
【事後学習】生産地、消費地編年の問題点を確認する (2時間)
10 遺遺物研究法8-分類-
モデレーターの報告から具体的な分類研究の方法について議論する
【事前学習】分類の目的について考える (2時間)
【事後学習】分類の実際についての問題点を整理する (2時間)
11 遺物研究1-生産地1:-研究概要と現状-:肥前
モデレーターの報告から具体的な肥前の生産について議論する
【事前学習】肥前諸窯についての文献を熟読する (2時間)
【事後学習】肥前の生産についての問題点を確認する (2時間)
12 遺物研究2-生産地2:-研究概要と現状-:瀬戸・美濃
モデレーターの報告から具体的な瀬戸・美濃の生産について議論する
【事前学習】瀬戸・美濃諸窯についての文献を熟読する (2時間)
【事後学習】瀬戸・美濃の生産についての問題点を確認する (2時間)
13 遺物研究3-消費地1:陶磁器と社会(儀礼)-
モデレーターの報告から武家儀礼と陶磁器について議論する
【事前学習】武家社会と儀礼についての関連文献を熟読する (2時間)
【事後学習】関連遺跡の報告書を確認する (2時間)
14 遺物研究4-消費地2:-威信財-
モデレーターの報告から威信を示す道具(出土遺物)と場について議論する
【事前学習】君台観左右帳記とこれまでの威信財の研究を調べる (2時間)
【事後学習】威信について確認する (2時間)
15 遺物研究5-流通資料-
モデレーターの報告から水中考古学と流通遺跡の実際について議論する
【事前学習】水中考古学について調べる (2時間)
【事後学習】流通遺跡のあり方を整理する (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 小野正敏・五味文彦・萩原三雄編 『宴の中世 (考古学と中世史研究5)』 高志書院 2008年
三上次男 『陶磁の道 (岩波新書)』 岩波書店 1969年
大橋康二 『肥前陶磁 (考古学ライブラリー55)』 ニューサイエンス社 1989年
瀬戸市史編纂委員会 『瀬戸市史 六』 1998年
成績評価の方法及び基準 授業参画度(40%)、研究発表(60%)
授業参画度は、毎回のディスカッション、小発表などで評価します。
オフィスアワー 授業後に行う。また、メールにて随時。

このページのトップ