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スポーツ心理学特論

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令和2年度入学者 スポーツ心理学特論
令和元年度以前入学者 スポーツ心理学特論1
教員名 水落文夫
単位数    2 課程     開講区分 文理学部
科目群 教育学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンライン型およびオンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。
授業概要 運動・スポーツ心理の実験および調査研究の原則的な手続きについて講義する。また,スポーツ心理学領域の代表的な研究課題と研究成果をとりあげて,その研究成果を得るまでのプロセスと評価方法を理解するように学修する。
授業のねらい・到達目標 健康や競技のために行われる運動やスポーツに関わる心理学研究の課題と方法について議論できるようになる。そのため,スポーツ心理学の研究手法を理解して基本的な研究スキルを身につける。また,これまでに心理学で扱った研究課題の中から主要なものを選択し,その心理学的理論・モデルの構築に至るプロセスを理解できるようになる。
授業の方法 5月11日から8月1日までの授業実施日(12回)に,Zoomによる同時双方向型オンラインで授業を行う。Blackboardへアップされたオンデマンド教材を視聴する(15分程度×3つ)場合もある。各授業で出題される課題について学修し,指定された期日の授業日までにプレゼン資料を作成し,授業日にZoomを通して質疑応答を行う。試験はBlackboardを通して問題を配信する。なお,小レポートを課すこともある.
課題研究(3回)については,いずれもBlackboardを通して,第1回~12回までの授業内容をまとめ,提示された学習課題について学修し,その成果を指定された期日までに提出すること。また,課題を設定してグループワークを行うこともある。
授業計画
1 授業のテーマや到達目標および授業の方法,スポーツ心理学の学問領域(オンライン授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認する。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え,配信した資料を通読してスポーツ心理学の学問領域および他領域との関係を確認しておく。 (2時間)
2 心理学の代表的な理論とモデル(1) 著名な心理学研究を概観する(オンライン授業)
【事前学習】著書「世界の心理学50の名著」から興味関心に基づき理論・モデルを選択しておく。 (2時間)
【事後学習】「世界の心理学50の名著」の中から選択した研究の概要を記述しておく。 (1時間)
3 心理学の代表的な理論とモデル(2) 特定した心理学研究の意義と課題を記述する(オンライン授業)
【事前学習】「世界の心理学50の名著」から選択した著書を通読して,研究の意義と課題を整理し,そのエッセンスを運藤・スポーツ領域に置き換えて解釈してみる。 (3時間)
【事後学習】特定した心理学の研究に関連する研究動向(論文)を精査しておく。 (2時間)
4 心理学の代表的な理論とモデル(3) 特定した心理学研究の知見を運動・スポーツ領域に援用する(オンラインおよびオンデマンド授業)
【事前学習】精査した研究領域の研究動向を説明できるようにまとめておく。 (2時間)
【事後学習】1回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。著名な心理学研究の知見を運動・スポーツ領域に置き換えて解釈してみる。 (3時間)
5 スポーツ心理学の研究法(1) リサーチクエスチョンと仮説の設定,文献収集とレビュー(オンライン授業)
【事前学習】リサーチクエスチョンと各種仮説の関係を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,特定した心理学研究を参考に,運動・スポーツ領域における研究課題を設定してリサーチクエスチョンを作成すること。 (2時間)
6 スポーツ心理学の研究法(2) 実験的方法と非実験的方法,量的研究法と質的研究法(オンライン授業)
【事前学習】実験による研究と非実験による研究の違い,および量的研究と質的研究の違いを認識しておく。 (2時間)
【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,設定されたリサーチクエスチョンに基づきデータの収集法を選択しておく。 (2時間)
7 スポーツ心理学の研究法(3) 研究デザイン,3つの変数(独立変数,従属変数,剰余変数)(オンライン授業)
【事前学習】設定された仮説に対応した変数を特定しておく。 (1時間)
【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,対立仮説を設定しておく。 (1時間)
8 スポーツ心理学の研究法(4) サンプリング,信頼性と妥当性(オンライン授業)
【事前学習】研究目的を達成するためのサンプリングとその問題点をあげておく。 (2時間)
【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,サンプリングを設計しておく。 (2時間)
9 スポーツ心理学の研究法(5) バイアスと統制(オンラインおよびオンデマンド授業)
【事前学習】研究に際して考慮すべきバイアスと統制法の関係を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】2回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。配信された資料の記述と講義内容を振り返り,想定されるバイアスを整理しておく。 (3時間)
10 スポーツ心理学の分析法(1) 記述統計と尺度(間隔尺度,順序尺度,名義尺度)(オンライン授業)
【事前学習】データ処理に関わる尺度の違いを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,評価指標の候補を挙げておく。 (2時間)
11 スポーツ心理学の分析法(2) 推測統計の概要(オンライン授業)
【事前学習】記述統計と推測統計の違いを確認しておく。統計処理を行うためのデータを入力しておく。 (2時間)
【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,代表的な統計用語を使って議論できるようにしておく。 (2時間)
12 スポーツ心理学の分析法(3) 様々な検定法(分散分析と相関分析,パラメトリックとノンパラメトリック)(オンラインおよびオンデマンド授業)
【事前学習】データの性質に対応する各種検定法を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】3回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。配信された資料の記述と講義内容を振り返り,仮説検証のための正しい検定法と過誤について理解しておく。 (3時間)
13 グループ学修を通して第1回から第12回までの授業内容について疑問点の解消(課題研究)
【事前学習】これまでの授業内容についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点とその解消のプロセスをまとめておく。 (2時間)
14 期末試験(チェックテスト:資料閲覧可)(課題研究)
【事前学習】すべての授業内容を確認して整理しておく。 (1時間)
【事後学習】試験内容・回答を見直しておく。 (2時間)
15 まとめと解説(これまでの復習・解説を行い,授業内容の理解を深める)(課題研究)
【事前学習】これまでに配信された資料を通読して,自分の研究に役立つ情報をまとめておく。 (4時間)
【事後学習】確認された習熟状況をもとに,運動・スポーツに関する心理学的研究の特徴と課題を理解する。 (1時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 アン・サール 『心理学研究法入門』 新曜社 2010年 第初版
成績評価の方法及び基準 レポート:数回行う小レポート,および調査に基づく成果物で評価する(30%)、授業内テスト:期末テストの点数で評価する(30%)、授業参画度:オンデマンドで配信する教材の視聴状況,オンラインでの参画状況,数回のリアクションペーパーなどで評価する(40%)
オフィスアワー Blackboardやオンラインを通しての質問は直接回答するか,授業日までの資料に解説を載せる。

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