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現代教職論

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令和2年度入学者 現代教職論
令和元年度以前入学 現代教職論
教員名 佐久間邦友
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 課題研究+オンデマンド型(PowerPoint等による録画動画配信・スライド資料の配信)+同時双方向型(Zoom等によるライブ中継授業)
授業概要 現代社会における教職の重要性を再考する。
授業のねらい・到達目標 授業は、地方自治体の協議会委員の経験を持つ講師から、教職についての基本事項(教職の意義、教員の役割・資質能力・職務内容等)を把握し、現行教員養成制度の原理とその課題、加えて、現代社会における教職の重要性について理解し、それに対応する力を身につけ、自らが教育の専門職としての教師像・観を形成できることを到達目標とする。

①教職の意義や教師の役割、責務を理解する。
②教師に求められる資質能力を理解し、己の教師観を確立することができる。
③現代の教育課題について理解する。
授業の方法 授業は、基本講義形式で行ない、教職についての基本事項(教職の意義、教員の役割・資質能力・職務内容等)、現行教員養成制度の原理とその課題、現代社会における教職の重要性を授業する。加えて、①授業外の学習として小レポートの作成、②VTRの視聴、③毎回の授業内での活動・意見交換等のグループワークを取り入れることで、学生が能動的な学習に励むよう促す。
授業はBlackboardを通じて行う。
① 授業前:レジュメ・リアクションペーパー・動画などをダウンロードする。
テキストを熟読する!     授業開始30分前にアップロードされます!
② 授業中:動画(10~15分程度)を3本程度視聴し、掲示板に自分の意見を書き込む。
  ※相互方向通信システムを用いて授業を実施する場合あり、事前に通知する。
③ 授業後:リアクションペーパーを作成して、Googleフォームで提出
      ファイル名「学籍番号_氏名」
課題研究については、別途Blackboardで指示する。
授業計画
1 教職ってなんだろう?~オリエンテーション~(オンデマンド型)
授業に関するガイダンスを実施する。次に学生自身とこれまで出会った教師・像を振り返って、教師が子供たちに与える影響力を考える。
【事前学習】これまで出会った教師・像を振り返って、その特徴をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】教師が子供たちに与える影響力を考え、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
2 思い出の教師ってどんな人だったのか?~教職観と理想の教師像~(オンデマンド型)
学生が考える理想の教師像、テレビドラマにおいて描かれている教師像(ドラマで描かれる教師の条件)、日本の伝統的な教師像、現代社会における理想の教師像について講義を行なう。そして、過去の中央教育審議会答申をもとに、教師観の変遷を検討し、第1回から通じて検討した理想の教師像をまとめる(小レポート)。
【事前学習】テキストp.33-55を読んで興味を持った単語の意味を調べ、自身が考える理想の教師像とドラマで取り上げられる教師像も調べること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「理想の教師像」について小レポートまとめること。 (2時間)
3 教職について考えてみよう!~教職の意義~(オンデマンド型)
我が国における学校教育(公教育)制度について講義を行い、その時代における教職の社会的意義について講義する。そのうえで、公教育の担い手となる教員の存在意義を検討する。
【事前学習】テキストp.19-32を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ「学校の関係者」にどのような者がいるかを調べること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、「教職の意義」についてノートまとめすること。 (2時間)
4 教員養成はどこで行われているのか?~教師と教員養成の歴史~(オンデマンド型)
教員養成の歴史として、戦前の師範学校と戦後の新制大学における教員養成制度の比較を行う。その後、近年の教員免許制度改革の動向を取り上げ、「学び続ける教師」について検討する。
【事前学習】テキストp.56-73を読んで興味を持った単語の意味を調べ、「教育学部・教育大学・教育学科」の違いも調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、「学び続ける教師」についてノートまとめをすること。 (2時間)
5 教師の不祥事はなぜ発生するのか?~教員の任用と服務~(オンデマンド型)
教員の身分、服務、身分保障と分限・懲戒、勤務条件に関する講義を行う。具体的には、近年のマスコミによる報道記事を取り上げて、教員に課せられた服務上・身分上の義務及び身分保障について、学生間でディスカッションを実施する。
【事前学習】テキストp.74-92を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ「教員の不祥事」に関するニュース記事も調べてくること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、「教員の不祥事が発生する原因」についてノートまとめをすること。 (2時間)
6 学校で働く人はどんな人なのか?~教師の役割と仕事~(オンデマンド型)
教師の法的役割と役割について学校教育法第37条をもとに、生徒への指導及び指導以外の校務を含めた教師の仕事の特質と内容について講義する。特に教師の仕事について、学校事務職員や学校栄養士など学校内に勤務する他の専門職の職務内容と比較し、多様な専門性を持つ人材と効果的に連携・分担について検討していく。チームとして組織的に諸課題に対応することの重要性を「いじめ」や「子どもの貧困」など具体例を用いて学習する。
【事前学習】テキストp.92-115を読んで興味を持った単語の意味を調べ、学校事務職員など教諭以外の職種」について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、「チームとして組織的に教育的諸課題に対応するための学校」についてノートまとめをすること。 (2時間)
7 学校のリーダーについて考えてみよう!~管理職・主任の役割~(オンデマンド型)
教師のライフコースの1つとして、管理職に係る事項の講義を行う。具体的には、校長の役割と権限、副校長・教頭の役割のリーダーシップ、ミドルリーダーとしての機能、管理職試験に関する内容である。
【事前学習】テキストp.116-132を読んで興味を持った単語の意味を調べ、「校長の役割」について調べてくること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、「教師のライフコース」についてノートまとめをすること。 (2時間)
8 教師はブラックな職種なのかを考えてみよう!~教師の職場環境~(オンデマンド型)
教師の勤務実態や教師の悩みと不満、学校での人間関係について、チームとして組織的に諸課題に対応することによる利点や工夫すべき点について検討していく。
【事前学習】テキストp.133-154を読んで興味を持った単語の意味を調べ、「ブラック企業・労働」についても調べること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、「教職をブラックにしないための方策」についてノートまとめをすること。 (2時間)
9 プロフェッショナルな教師ってどんな教師?~専門職としての教師~(課題研究)
今日、専門職として教師に求められている資質・能力について中央教育審議会答申などの資料を基に講義を行う。そして、教職以外の他業種との比較を通して、専門職としての教師の職業的特徴を学習する。
【事前学習】教職以外の他業種の特徴を調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、前回の授業ノートをもとに「教職をブラックにしないための方策」について小レポートを作成すること。 (2時間)
10 「学び続ける教師」ってどんな教師だろう?~教師の資質向上と研修~(オンデマンド型)
教師のライフコースに着目し、教師の力量形成と研修制度について講義を行う。その際に、教員免許更新制度が導入された背景や近年の教員研修制度改革(教育公務員特例法改正)にも触れることで、今日の教師に求められている「学び続ける教師」について検討する。
【事前学習】テキストp.155-174を読んで興味を持った単語の意味を調べ、自身の出身地域の「教員育成指標」を調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、かつインターネットを使用して複数自治体の「教員育成指標」を比較し、その特徴をノートにまとめること。 (2時間)
11 教育実習で失敗しないためには?~教育実習の意義と心得~(オンデマンド型)
教育実習の意義、教育実習の心得、学習指導案と研究授業について講義し、教育実習において、生徒への指導及び指導以外の校務を含めた教員の職務があることを理解する。
【事前学習】テキストp.175-194を読んで興味を持った単語の意味を調べ、「教育実習公害」に関する新聞記事を図書館で調べてくること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、自身が教育実習で実習校に迷惑をかけないためにはどのような学修をするべきかをまとめること。 (2時間)
12 試験に必要な能力とは何かを考える!~教職への進路選択と教員採用選考~(オンデマンド型)
教育に関する職業について検討し、資格の有無や待遇など比較検討することで、今後の進路検討の一助とする。特に、教員採用選考の実態を都道府県ごとの傾向と対策を含め、資料を基に学生同士で調査を実施しまとめていく。
【事前学習】テキストp.195-220を読んで興味を持った単語の意味を調べ、自身の出身地域の「教員採用選考問題」を調べ、解答してみること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、かつインターネットを使用して複数自治体の「教員採用選考問題」を比較し、その特徴をノートにまとめること。 (2時間)
13 面接や授業を失敗しないための方策を考える!~面接・模擬授業~(オンデマンド型)
前回の授業を基に教員採用選考において実施される面接対策や模擬授業について検討する。特に面接において,なぜその事項が問われるのかを検討していくことで、今日求められている教師を自覚する。
【事前学習】テキストp.221-233を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ一般企業の採用試験における面接内容について調べてくること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLして、自身が受験しようとする自治体の教員採用選考において必要な面接対策をノートにまとめること。 (2時間)
14 授業の確認テストと解説(課題研究)
第1回から第13回の授業の総まとめの確認としてテストを行い、その解説を行うことで、教職の意義や教師の役割、責務に関する理解を促す。
【事前学習】第1回から第13回までの講義内容を復習しておくこと。 (3時間)
【事後学習】解答できなかった問題について、テキストの該当箇所を確認し、再度問題を解きなおすこと。 (2時間)
15 授業のまとめ(課題研究)
授業の総まとめとして「教えることの責任」と「教えることのデメリット」についてディスカッションを行い、自身の教職観の確立を促すことにする。
【事前学習】第1回から第14回の授業をもとに「教えることの責任とは何か」についてノートにまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションで得た他者の知見をもとに「教えることのデメリット」について考え、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
その他
教科書 佐藤晴雄 『教職概論 第5次改訂版』 学陽書房 2015年
参考書 油布佐和子編 『第15巻教師という仕事 (リーディングス日本の教育と社会)』 日本図書センター 2009年
松井大助 『学校で働く人たち』 ペリカン社 2010年
佐藤晴雄 『現代教育概論 第4次改訂版』 学陽書房 2017年
最新の教育六法の購入を強く推奨する(出版社は問わない)。
『中学校学習指導要領』(2017年3月告示 文部科学省)
『高等学校学習指導要領』(2018年3月告示 文部科学省)
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業内テスト:Blackboardにおいて実施(50%)、授業参画度:授業内に回収するリアクションペーパー(10%)
オフィスアワー 月曜2限または木曜3限、研究室で応じます(事前にアポイントをとること推奨)。
なおメールでも受け付けも可能です。kunitomo.sakuma@gmail.comまで。

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