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ゼミナール1

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令和元年度以前入学者 ゼミナール1
教員名 後藤範章
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 15回のうち5回をZoomによる同時双方向型(ライブ)授業、5回を課題研究型授業、5回を教室での集中(対面)授業で行います。ZoomのURLなど詳細については、後藤ゼミのMLで伝えます。
授業概要 ゼミのテーマは、「Doing Visual, Cultural & Urban Sociology!-映像フィールドワークによる『東京』と『東京人』の社会学的研究-」です。映像(視覚)社会学と文化社会学と都市社会学がドッキングした、活動的で創造的なゼミを展開します。「集合的写真観察法」という独自に開発したビジュアル・メソッドを含む“映像フィールドワーク”を基にして、「東京」(大都市)と「東京人」(都会人)のありようを「社会学の眼(視点・方法・理論)」で読み解く(=社会学する)こと、これがゼミ活動の柱です。全員が、1994年度より継続している“写真で語る:「東京」の社会学”プロジェクトに参画し、プロジェクトの成果を「形」にして学内施設を使って展示発表を行うと同時にWebサイトでも公開します。メインプロジェクトとは別に、企画提案を募って希望者が中心となって取り組むサブプロジェクトも行います。
授業のねらい・到達目標 ゼミを通して、他者に向けて(口頭で、身体で、文章で、映像で、作品で)“表現すること”に力を注ぎます。インタビュー実習、データ収集・分析課題実習、MLを活用しての文章表現力を磨く実践なども取り入れ、ゼミ生の調査力と分析力、表現力に磨きをかけます。感性(Sense of Wonder)と社会学的想像力(Sociological Imagination)を研ぎ澄まし、発想力と企画力、調査力(社会調査リテラシー)と分析力、そして表現(構成)力と応用(問題解決)力を、実践的な諸活動を通して質的に高めて、厳しい競争社会を生き抜いていけるバイタリティとクリエイティビティに富んだ人材(=どんな困難をも乗り越えて目標に到達できる/他者を納得ずくで動かすことのできる「リーダー」)を、2年間かけてじっくりと育てていくことを目標にします。

以上から、特に「自ら道をひらく力」(A-5-3挑戦力、A-6-3コミュニケーション力、A-7-3リーダーシップ・協働力、A-8-3省察力)を育んでいきます。また、この科目は、文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5~8及びカリキュラムポリシーCP5~8に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【ゼミ・実習】
【3・4年生合同・毎週2時限連続】でゼミを行います。カメラやビデオカメラを持って街に出て、映像フィールドワークを行い「東京」と「東京人」を社会学します。具体的な手法としては、グループワークを主軸とする探究・課題解決型学修(Inquiry & Project Based Learning)を採ります。東京/都市に関する文献や自分たちで撮ったビジュアルデータ(写真を主とする)を素材として、多角的に分析し、認識を深めます。"ディープな"東京を歩いて観察(オブザべーション)するタウンウォッチング(東京探検団)、グループ別フィールドワーク、ゼミ合宿を実施します。卒論(個人別の研究)の時間は、ゼミ(集団での共同研究)とは別になります。
履修条件 「卒業論文」と4年生の「ゼミナール3」も履修することになります。
授業計画
1 ガイダンス:ゼミ活動の方針と内容及び年間スケジュールの確定 <ライブ授業>
【事前学習】研究室のWeb及び過年度のゼミブログに目を通して、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
2 インタビュー実習(インタビュアーとインタビュイーのロールプレイング)と他己紹介(A-6-3) <課題研究>
【事前学習】『新・社会調査へのアプローチ』第9章の1を必ず読んで、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
3 データ収集・分析課題実習(A-5-3) <課題研究>
【事前学習】『新・社会調査へのアプローチ』第2章を必ず読んで、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
4 ゼミのメイン・プロジェクト“写真で語る:「東京」の社会学”('94~'20)の成果と課題(A-8-3) <課題研究>
【事前学習】研究室Webの「“写真で語る:「東京」の社会学”プロジェクト」ページに目を通し、よく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
5 文献を読んだり、ビジュアル教材(映画やドキュメンタリー、TV番組など)を視聴しての討論(A-8-3) <ライブ授業>
【事前学習】研究室Webの「“映像フィールドワーク”プロジェクト」ページに目を通して、よく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
6 集合的写真観察法の技法と実習 -メイン・プロジェクトのために-(1)(A-7-3) <ライブ授業>
【事前学習】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1を必ず読んで、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
7 集合的写真観察法の技法と実習 -メイン・プロジェクトのために-(2)(A-7-3) <ライブ授業>
【事前学習】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1を必ず読んで、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
8 東京各地でのタウンウォッチング(ディープな東京探索)の企画・設計(A-5-3) <課題研究>
【事前学習】「東京探検団」関連のゼミブログに目を通して、シミュレーションをしておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
9 タウンウォッチング(東京探検団)の実施(A-6-3、A-7-3) <課題研究>
【事前学習】自分が参加する「東京探検団」のシミュレーションをしておくこと (1時間)
【事後学習】自分が参加した「東京探検団」を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
10 タウンウォッチング(東京探検団)の成果報告と検討 -メイン・プロジェクトの研究テーマの構想-(A-8-3) <ライブ授業>
【事前学習】自分が参加した「東京探検団」の成果をまとめておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
11 「東京」にいかに切り込むか -テーマの設定とアプローチの方法について-(A-5-3) <集中授業>
【事前学習】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1や参考文献を読んで、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
12 “写真で語る:「東京」の社会学 '21”へ向けて -作品化への視点と戦略-(A-5-3) <集中授業>
【事前学習】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1や参考文献を読んで、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
13 “写真で語る:「東京」の社会学 '21”へ向けて -フィールドワークの企画・設計-(A-5-3) <集中授業>
【事前学習】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1や参考文献を読んで、内容をよく理解しておくこと (1時間)
【事後学習】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと (1時間)
14 “写真で語る:「東京」の社会学 '21”へ向けて -フィールドワークの実施(グループ別)とデータ分析-(1)(A-6-3、A-7-3) <集中授業>
【事前学習】フィールドワークの実施計画のシミュレーションをしておくこと (1時間)
【事後学習】フィールドワークで得られたデータの分析を行うこと (1時間)
15 “写真で語る:「東京」の社会学 '21”へ向けて -フィールドワークの実施(グループ別)とデータ分析-(2)(A-6-3、A-7-3) <集中授業>
【事前学習】フィールドワークの実施計画のシミュレーションをしておくこと (1時間)
【事後学習】フィールドワークで得られたデータの分析を行うこと (1時間)
その他
教科書 キャロライン・ノウルズほか(後藤範章監訳) 『ビジュアル調査法と社会学的想像力-社会風景をありありと描写する-』 ミネルヴァ書房 2012年
大谷信介・後藤範章ほか編著 『新・社会調査へのアプローチ』 ミネルヴァ書房 2013年 第1版
1はゼミプロジェクトの理論武装用のテキストとして、2はゼミプロジェクトによる作品化と卒論執筆用のテキストとして、2年間を通して最大限に利活用します。
参考書 谷富夫・山本努編著  『よくわかる質的社会調査 プロセス編』 ミネルヴァ書房 2010年
日本社会学会 『社会学評論第237号 (「見る」ことと「聞く」ことと「調べる」こと-社会学理論と方法の視聴覚的編成-)』 有斐閣 2009年
倉石忠彦ほか編 『現代都市伝承論』 岩田書院 2005年
後藤研究室のウェブサイト http://n510.com を随時参照して下さい。
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業参画度(30%)、ゼミへの貢献度(50%)
ゼミへの参画度(毎回の議論への参画度)と貢献度(ゼミプロジェクトの成果発表に関する貢献度)、レポートなどを総合して評価します。対面で行うゼミ(集中授業)に参加できない場合は、それに見合った課題に取り組みレポートを提出することで代替します。
以上を踏まえ、A-5-3(挑戦力)、A-6-3(コミュニケーション力)、A-7-3(リーダーシップ・協働力)、A-8-3(省察力)の修得状況を評価します。
オフィスアワー 個別の相談に関しては、まずメールをngotoh@chs.nihon-u.ac.jp宛に送って下さい。メールもしくはオンラインでやり取りするようにします。
備考 後藤が担当する授業科目、金4限の「都市と地域の社会学」(前期)と「東京と東京人の社会学」(後期)、金5限の「芸術社会学」(前期)と「ビジュアル社会学」(後期)をまだ履修していない人は、ゼミでの調査研究活動の「質」を高めるためにも早い段階で履修して、理論的・方法論的な土台を固めるようにして下さい。
MLを組んで、メールでの連絡ややり取りを行います。9/12(日)~14(火)には、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターでゼミ合宿(2泊3日)を実施します。正規時間外の活動も行いますが、生涯に渡って輝き続ける宝物(自分たちで創り上げた作品群、絆、能力や技能)がもたらされるでしょう。ゼミのキャッチフレーズは、“せめぎ合いとつむぎ合いのダイナミズム”。ゼミを内外に常時公開しているので、いつでも、誰でも、ゼミに参加することができます。特に、入りたいゼミが決まっていない社会学科2年生には、ぜひ一度その目で見て、体験してみて下さい(1年生や他学科生も歓迎!)。

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