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令和4年度以降入学者 | 自主創造の基礎 | ||||
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令和2年度以降入学者 | 自主創造の基礎1 | ||||
令和元年度以前入学者 | 自主創造の基礎1 | ||||
教員名 | 土屋好古 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 全学共通教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業(一部Zoomあるいは音声によるライブ中継あり) 初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 Blackboard ID: 20220002 |
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授業概要 | まず高等学校までの受け身の授業と異なる大学における能動的な学びとはどのようなものなのか、それを習得するためにどのような心構えやスキルが必要なのかについて最も基本的な項目を学ぶ。そのうえで、史学科の専任教員全員によるオムニバス授業を通じて、入学後からゼミナールへの参加、卒業論文作成までの「学び」への展望を、個々の教員の専門分野とゼミナール対象の具体的な事例から学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 授業のねらい 初年次導入科目として、大学での「学び」の基本的なルールや考え方について知ることができる。 歴史学とはどのような学問であるのか、また史学科がどのような教育・研究領域をカバーしているのかを知ることで、4年間を通じた学修への展望を獲得することができる。 学修目標 [Target1]日大生としてのアイデンティティ ・日本大学について様々な角度から概観することで、本学で学ぶ意味や意義について、説明することができる。 ・文理学部史学科の特色を理解し、在学中の目標を定め、学びの意義を高めることができる。 [Target2]コミュニケーションとインクルージョン ・様々なコミュニケーションのあり方や特徴を説明することができる。 ・様々な局面で自分の考えを適切に表現することができる。 ・他者の発言を傾聴することができる。 ・多様な存在や価値観を尊重しながら、他者と協働することができる。 [Target3]論理的・批判的思考とアウトプット ・他者の意見を尊重しながら、批判的に自分の考えを見直し伝えることができる。 ・自己の調査・研究の結果を論理的に構成し、口頭発表やレポートで他者に説明することができる。 ・他者の成果物に対する自分の考えを説明することができる。 日本大学教育憲章との関係 経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1) 仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1) 事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1) 新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる。(A-5-1) 親しい人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-1) 集団の活動において,より良い成果を上げるために,お互いを尊重することができる。(A-7-1) 自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1) ディプロマポリシーとの関係 この科目は文理学部(学士(文学)のDP1,3~8及びCP1,3~8に対応しています。 |
授業の方法 | オムニバス講義およびグループワーク 各回において遠隔での参加を希望する場合は、<理由>を述べて担当教員の許可を得ること。 初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
講師:古川隆久教授【対面授業】 日本近現代史案内:日本近現代史の研究範囲(時期・区域)、基礎実習・ゼミナールの授業内容、卒論テーマの具体例などの紹介を通して、日本近現代史研究に関するイメージを形成してもらう。あわせて日本大学の歴史を紹介しする。<Target1> 【事前学習】学部要覧を読んで、自分の学習計画を構想してみること、また国立国会図書館の「電子展示会」、アジア歴史資料センターの「インターネット特別展」を最低各2つ以上閲覧しておくこと (2時間) 【事後学習】史学科で何を探究するのか、様々な可能性を可視化してみること、また授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行し、文理学部全体で日本近現代史に関してどのような書物が所蔵されているか確認すること (2時間) |
2 |
講師:武井紀子教授【対面授業】 日本古代史案内:日本古代史が対象とする時代・地域、基礎となる文献史料や出土文字資料、考古学や国語・国文学など隣接諸分野と古代史研究との関係について講義する。あわせて古代史を研究するための視角や課題を紹介し、立体的かつ総合的に日本古代史を研究するための基礎事項を学ぶ。<Target1> 【事前学習】図書館の開架コーナーで日本古代史に関してどのような書物があるか確認しておくこと (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行し、文理学部全体で日本古代史に関してどのような書物が所蔵されているか確認すること (2時間) |
3 |
講師:関幸彦教授【対面授業】 日本中世史案内:世界史のなかの中世日本をテーマに、東アジアを含めた日本の歴史のターニングポイントを探る。その際、わが国が抱えた特殊性、幕府と天皇の存在等々にも話題を広げ、議論する。グローバルな視点から普遍と特殊のダイナミズムを学ぶ。中世の人々の言説表現の宝庫の謡曲も素材にしたい。<Target1> 【事前学習】図書館の開架コーナーで日本中世史に関してどのような書物があるか確認しておくこと (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行し、文理学部全体で日本中世史に関してどのような書物が所蔵されているか確認すること (2時間) |
4 |
講師:小川雄准教授【対面授業】 日本近世史案内:日本史における近世史の定義(政治・経済・社会・文化)、近世史料(古文書・絵画)の読み解き方、近世史を学ぶための書籍などを講義する。またチームで学習・研究するための優先事項を考えるというグループワークを実施する。<Target1><Target2> 【事前学習】図書館の開架コーナーで日本近世史に関してどのような書物があるか確認しておくこと (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行し、文理学部全体で日本中世史に関してどのような書物が所蔵されているか確認すること (2時間) |
5 |
講師:伊藤雅之准教授【対面授業】 西洋前近代史案内:当該歴史研究がカバーする時間的・地理的範囲を確認しつつ、いくつかの事例の紹介を通して、どのような史料をどういった目的意識のもと取り上げ、分析していくのかを論じる。またリアクション・ペーパーの類を書いてもらいながら、自分の考えを具体的に説明する方法を紹介する。<Taget1><Target2> 【事前学習】高校の教科書などを手掛かりに、西洋前近代史の流れと地理的空間を確認しておくこと (2時間) 【事後学習】授業の中で紹介した関連書籍を大学図書館などで探してみること (2時間) |
6 |
講師:森ありさ教授【対面授業】 西洋近現代史案内:「第一次世界大戦期の英軍パイロット」を題材に短めの講義をし、依拠した各種史料(刊行書籍・公文書・私文書・『ロンドン・タイムズ』や国際赤十字のオンライン・データベース等)を解説した上で、書誌情報の書き方(特に人文系・社会系の差異への注意喚起)やWeb情報引用の注意点等を解説する。<Target1><Target2> 【事前学習】図書館の開架コーナーで授業テーマの歴史に関連しそうな書物を探してみること (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行してみること (2時間) |
7 |
講師:土屋好古教授【対面授業】 中・東欧近現代史案内:専門分野の紹介、ゼミナール参加者の対象、当該地域の使用言語と歴史研究の関係、ゼミナールに入るまでに学んでもらいたい事柄(読書案内も含めて)などを講義する。さらにグループワークとして、中東欧の地図を用いてこの地域がどのような国々から構成されているのか、またそこでは何語が公用語として使用されているのか、などを調べて、この地域に対する基本的な地理的・文化的事情を学ぶ。またワールドカフェに備えて、オンラインツールを使ってみる。<Target1><Target2> 【事前学習】中・東欧とはどのような地域なのか、なぜこのような区分がなされているのか考えてくること (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行してみること (2時間) |
8 |
ワールドカフェ(N-MIX):学部を超えた交流を通じて、本学のスケールメリットを認識し、多様な考えを認めながら、協働ワークを行う。(A-4, A-5, A-6, A-7, A-8) 【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】ワールドカフェの趣旨を理解し、協働ワークに必要なオンラインツールの使い方を理解しておく (2時間) 【事後学習】ワールドカフェで得られた成果をまとめ、課題を完成させる (2時間) |
9 |
ワールドカフェ(N-MIX):学部を超えた交流を通じて、本学のスケールメリットを認識し、多様な考えを認めながら、協働ワークを行う。(A-4, A-5, A-6, A-7, A-8) 【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】ワールドカフェの趣旨を理解し、協働ワークに必要なオンラインツールの使い方を理解しておく (2時間) 【事後学習】ワールドカフェで得られた成果をまとめ、課題を完成させる (2時間) |
10 |
講師:福島恵准教授【対面授業】 前近代の東アジア、東西交渉史案内:これらの分野に係わる研究等の紹介、基礎実習・ゼミナールの授業内容、該当する地域を研究するために必要な言語、またゼミナールに入るまでに知って欲しい事柄等について講義する。<Target1><Target2> 【事前学習】図書館の開架コーナーで授業テーマの地域の歴史に関連しそうな書物を探してみること (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行してみること (2時間) |
11 |
講師:松重充浩教授【対面授業】 東アジア近現代史案内:東アジア近現代史研究が対象としているテーマの紹介、ゼミナールに入るまでに学習しておいて欲しい内容の紹介(含、読書案内)をおこなう。またグループワークとして、①各グループで「アジア」イメージを確認し、②なぜそのイメージを持っているのかを検討し、③自分たちが抱えがちなアジアに対する「理想化」「思い込み」「偏見」などの自覚化と「アジア」を学ぶ意義について考察する。<Target1><Target2> 【事前学習】図書館の開架コーナーで授業テーマの地域の歴史に関連しそうな書物を探してみること (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行してみること (2時間) |
12 |
講師:粕谷元教授【対面授業】 イスラーム史案内:イスラーム史が扱う対象および「イスラーム世界」という概念について説明する。より具体的なイメージを持ってもらうために、担当者のゼミの過去の卒業論文題目の一部を紹介する。またグループワークとして、数人ずつのグループ内で上記の「イスラーム世界」という概念について議論してもらう。さらに当該地域の歴史的な使用言語の紹介、読書案内なども行う。<Target1><Target> 【事前学習】図書館の開架コーナーで授業テーマの歴史に関連しそうな書物を探してみること (2時間) 【事後学習】授業で出てきた用語を手掛かりに、図書館のOPAC検索を実行してみること (2時間) |
13 |
講師:浜田晋介教授【対面授業】 考古学案内①:先史時代の考古学 浜田ゼミナールの紹介、ゼミ・卒業論文の対象時代に関する説明を行い、考古学研究方法について、特にフィールドワーク(発掘調査)と遺物整理を中心に解説する。<Target1><Target2> 【事前学習】居住地や近くにある博物館や資料館などに足を運んでみること (2時間) 【事後学習】文理学部にどのような考古資料が所蔵されているか、調べてみること (2時間) |
14 |
講師:山本孝文教授【対面授業】 考古学案内②:歴史時代の考古学、外国考古学 山本ゼミナールの紹介、ゼミ・卒業論文の対象時代に関する説明を行い、考古学研究方法について、特に研究に使用する文献・資料とその使用法について解説する。<Target1><Target2> 【事前学習】居住地や近くにある博物館や資料館などに足を運んでみること (2時間) 【事後学習】文理学部にどのような発掘調査報告書が所蔵されているか、調べてみること (2時間) |
15 |
講師:平野卓治教授【対面授業】 文化財学案内:国宝・重要文化財とは何か?文化財と「お宝」は何が違うのか?文化財の区分・種類、モノを史料として歴史をどのように捉えていくのかなど、文化財に関する基礎的な知識を学ぶ。<Target1><Target2> 【事前学習】文理学部の資料館の展示を見てみること。 (2時間) 【事後学習】居住地や近くにある博物館を訪問し、文化財について考えてみること (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は用いない |
参考書 | 参考書については、各回の担当教員が適宜指示する。なお、レポート課題図書(小田中直樹『歴史学って何だ?』)は学科で新入生に配布する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題図書に関するレポート (25%)、毎回のリアクションペーパー(65%)+ワールドカフェ課題(10%)(75%) 課題図書レポートは学修目標のTarget3を構成するものである。したがって課題図書レポートを提出しない場合、授業に毎回出席していたとしても、不合格となるので注意すること。レポートについては総評などを適当な形でフィードバックする。 なお課題図書(小田中直樹『歴史学って何だ?』)は学科で新入生に配布する。 |
オフィスアワー | 授業終了時 |