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令和元年度以前入学者 | 歴史学2 | ||||
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教員名 | 岩田陽子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardのコースID:20223009 |
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授業概要 | 獣肉食の変遷を通して日本の歴史を考えるとともに、歴史学の研究手法の基礎について講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | ステーキや焼き肉など、今では何の疑問を持つことなく食しているが、実は日本の歴史のなかで獣肉食を禁忌とする思想があった。そこで本科目では、獣肉食の変遷を通して日本の歴史を見つめ直し、歴史を学ぶ意義を考えてみたい。獣肉食は単なる食文化史としての一面のみならず、政治史、社会経済史、対外関係史、民俗学などをも含む日本史の重要なテーマである。このように多角的な視点から獣肉食を考えることにより、日本の歴史を包括的にとらえていく力を習得する。また、史料を基に史実を考察する歴史学の研究手法を身に付けることにより、自らが何か物事を考察する際に応用できるようにすることも目標とする。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1) ・仮説に基づく課題や問題を提示し、客観的な情報を基に、論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1) この科目は文理学部のDP及びCPの1,3に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 板書と配布プリントを併用した講義形式を基本とし、必要に応じて、書画カメラを利用して図や写真を提示する。授業に際しては適宜、意見や感想などのリアクションペーパーを求める。授業内テストのほか、レポート課題の提出も必須である。授業内テストとレポート課題については返却はせず、第15回授業において全体的な講評を行う。 以下の要件を満たし、対面授業に参加できない学生については、必ず第1回授業前にメールで連絡のうえ、各回の対面授業終了後、指定した期日までにBlackboardを通じて配信する音声主体動画を視聴して、課題を提出すること。 動画視聴ならびに課題提出での授業参加を認める要件:日本に入国できない留学生、遠方に居住している学生、基礎疾患などの理由により通学が困難な学生。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業の進め方や到達目標、レポート課題などについての説明)ならびに日本史の時代区分【対面授業】
【事前学習】シラバスを読み内容を把握しておくこと。また日本史の時代区分について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】レポート課題に関するテーマを選定し、必要な情報を集めはじめること。 (2時間) |
2 |
日本における食文化の変遷(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】これまで学習した日本史の授業のなかで、どのような食に関わる話題があったか考えておくこと。 (2時間) 【事後学習】日本史の時代区分と食文化史から見た時代区分を比較して、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
3 |
原始における獣肉食の実態(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】「魏志」倭人伝と『日本書紀』について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
4 |
古代における獣肉食禁忌思想の発生(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】天武天皇と持統天皇について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
5 |
古代における獣肉食禁忌思想の形成(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】『今昔物語集』について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
6 |
中世における獣肉食禁忌思想の展開(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】鎌倉仏教について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
7 |
南蛮文化の伝来(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】南蛮文化について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
8 |
宣教師が見た日本の風俗(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】ルイス・フロイスについて調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
9 |
近世前期における獣肉食の実態(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】江戸幕府の対外政策について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
10 |
「生類憐みの令」と獣肉食禁忌思想(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】「生類憐みの令」と徳川綱吉について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
11 |
近世後期における獣肉食の実態(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】化政文化について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
12 |
近世後期における大名の獣肉贈答(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】島津斉彬と井伊直弼について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。またレポート課題を進めること。 (2時間) |
13 |
近代における文明開化と獣肉食の解禁(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】文明開化の風潮について、その具体例を調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布プリントを読み直し、ノートに整理しておくこと。 (2時間) |
14 |
到達度の確認(授業内テスト)ならびに解説(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】これまでの授業内容を復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業内テストの設問を改めて考え直しておくこと。 (2時間) |
15 |
現代における食の諸問題ならびに授業内テストとレポート課題の講評(A-1-1、A-3-1)【対面授業】
【事前学習】1週間の食事の献立をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】現代における食の諸問題を自らの問題としてとらえ、今後の日本の食文化について考えること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | プリントを配布する。 |
参考書 | 原田信男 『歴史のなかの米と肉 (平凡社ライブラリー)』 平凡社 2005年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポート課題は年末に提出する1度であり、詳細は第1回授業時に説明する(30%)、授業内テスト:第14回授業において到達度の確認として実施する(50%)、授業参画度:適宜行うリアクションペーパーで評価する(20%) 対面授業に参加できない場合の要件を満たし、動画視聴ならびに課題提出で授業に参加する場合は、Blackboardを通じて各回の課題やレポート課題、授業内テストを提出することにより評価する。 |
オフィスアワー | 質問や相談などは授業終了時もしくはメールにて受け付ける。 |