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考古学

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令和2年度以降入学者 考古学
令和元年度以前入学者 考古学1
教員名 小泉龍人
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業(一部Zoomによるライブ中継予定;Zoom参加要件は「授業の方法」参照)
Blackboard のコースID:20220053
授業概要 本授業は世界の考古学のあゆみについて解説する。前1千年紀、古代オリエントの王や古代ギリシア・ローマの知識階層が歴史に興味を持ち、好古家(アマチュアの古物収集家)として活動し始めた。ルネッサンス以降、好古家たちの活動により考古学の素地が形成されていった。19世紀に考古学に関する諸方法論が構築され、メソポタミアの楔形文字やエジプトのヒエログリフが解読された。20世紀には科学的調査がオリエントなどで展開し、考古学が学問として独り立ちした。19〜20世紀、海外からの影響を受けて日本でも本格的に考古学が確立されていった。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果などを反映していく。
授業のねらい・到達目標 <ねらい>
・紀元前の頃から始まった好古家たちの活動と貢献について基本的な知識を習得する。
・考古学に関するさまざまな方法論の骨格についておおまかに説明できる。
・科学的発掘調査の出現に至る経緯について概説できる。
<目標>
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
※この科目は文理学部のDP及びCPの1, 3, 4に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【講義】
①原則として教室にて対面授業(パワーポイントによる講義形式)。対面参加が困難な場合、以下の要件を満たす学生は事前に教員の許可を受けて、Zoomにてオンライン参加できる。
(A)学部が認めた者(学生が学科へ事前に申請することで有効):新型コロナウイルス感染症への対策により入国ができない外国人留学生/ 経済的な理由により通学が困難な学生/ 基礎疾患があり通学に不安を感じる学生(証明できるものが必要)/ 精神的な理由等により通学に極度の不安を感じる学生(証明できるものが必要)。
(B)体調不良者(学生が教員に事前に連絡することにより有効):新型コロナウイルスの感染 ・感染が疑われる者および濃厚接触者。
※許可を受けずにオンライン参加した場合、減点対象とする。
②月曜日までにBlackboardの教材にて当該回の授業レジュメ等をダウンロードして内容を確認しておく。
③授業後、Blackboard当該回の掲示版フォーラムで感想・質問等を投稿する(次回授業までにフィードバック予定)。
履修条件 ※履修希望者が多い場合、抽選を行う予定。
授業計画
1 授業内容・目標、対象地域・時代の概説、アンケート記入(A-1-1)【対面】
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。 (1時間)
2 過去への好奇心(1)−バビロニアと古代ギリシア・ローマの好古家(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、新バビロニアやギリシア・ローマの時代を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、古代における好古家の活動の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
3 過去への好奇心(2)−「天地創造」の年代観と考古学前夜(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、天地創造について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、中世以降における好古家の活動の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
4 人類の太古−地層から見つかる化石とハンドアックス(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、地質学の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、地質学の諸法則や旧石器時代の認知の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
5 古代文字の解読(1)−メソポタミアの楔形文字(A-1-1, A-3-1)【対面】
【事前学習】当該レジュメをBlackBoardからダウンロードして、楔形文字の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、楔形文字の解読の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
6 古代文字の解読(2)−ロゼッタストーンとヒエログリフ(A-1-1, A-3-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ヒエログリフの概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、ヒエログリフの解読の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
7 考古学的分類の嚆矢−「三時代法」と考古学的型式論(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、三時代法とは何か確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、三時代法や考古学的型式論の形成の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
8 発掘の幕開け−ポンペイとトロイア(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ポンペイとトロイアの概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、19世紀後半における発掘の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
9 科学的発掘の先駆者−P.リヴァースとF.ペトリー(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、P.リヴァースやF.ペトリーは誰か確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、19世紀末における科学的な発掘の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
10 考古学的方法論の形成−層位論と型式論(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、層位と型式の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、考古学における層位論と型式論の比較をノートなどに整理する。 (2時間)
11 日本考古学の誕生−海外からの影響と実証的研究(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、日本の古代歴史書の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、日本考古学の形成の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
12 考古学の黄金期−ツタンカーメンと「ウルの王墓」(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ツタンカーメンやウルの王墓の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、ツタンカーメンやウルの王墓の発掘調査の成果をノートなどに整理する。 (2時間)
13 考古学のあゆみ−過去への好奇心から方法論の形成まで(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、過去への好奇心から考古学的方法論の形成に至る経緯について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、科学的発掘調査の出現に至る経緯についてノートなどに整理する。期末レポート提出に向けてこれまで学習した内容を整理しておく。 (2時間)
14 期末レポート作成に向けての解説(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、期末レポートの書き方の注意点を予め確認しておく。 (1時間)
【事後学習】授業内容をふり返り、注・参考文献の書き方などを調べておく。期末レポート提出に向けてこれまで学習した内容を整理しておく。 (1時間)
15 期末レポート作成に向けての準備、リアクションペーパーへのフィードバック(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】期末レポートの作成に向けて準備を進めておく。 (1時間)
【事後学習】講師からフィードバックされるリアクションペーパーの評価を確認して、期末レポート作成に備える。 (7時間)
その他
教科書 とくに指定しない。
参考書 ブライアン・フェイガン著(小泉龍人訳) 『考古学のあゆみ−古典期から未来に向けて−』 朝倉書店 2010年 第1版
ほかは適宜、教材資料(PDFなど)にて知らせる。
成績評価の方法及び基準 レポート:授業内容を理解した上で参考文献を適切に引用して考察しているかどうかを評価(60%)、授業内テスト:適宜、授業中にリアクションペーパーを実施して、授業の理解度を評価(20%)、授業参画度:授業マナー、掲示版フォーラムへの積極的な参加を評価(20%)
【期末レポート】「期末レポートの書き方」の解説を聴いた上で、レポート(2,000字前後)を期日までにBlackboard「期末レポート」にて提出する。
【授業内テスト】対面参加者は教室にて用紙に記入して提出、オンライン参加者はBlackboard当該回の「リアクションペーパー」にて提出(いずれも授業時間内受付)。
【授業参画度】遅刻(オンライン参加の場合も含む)2回で欠席扱いとし、授業マナー重視(私語・飲食等の授業の妨げとなる言動、授業に関係のない行為には厳正に対処)。
オフィスアワー 質問等は授業後に直接、授業日にBlackboard掲示板フォーラム、常時メール(第1回授業までにアドレスを通知)にて受付ける。
備考 ※世界の歴史や考古学に興味を持つ学生向き。
※受講者への連絡は授業教室で口頭にて伝え、Blackboard「連絡事項」にも掲示するので随時確認すること。
※授業計画の順番・内容の変更もあり得る。
※講師の海外出張(発掘調査、国際学会)等による休講の場合、補講等実施予定。

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