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令和元年度以前入学者 | 民俗学2 | ||||
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教員名 | 工藤豪 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業(基本的にすべて対面授業を実施する予定であるが、状況に応じてBlackboardを活用した遠隔授業を併用する可能性がある) BlackboardコースID:20220057 |
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授業概要 | 民俗学は多様な側面を備えているが、日本社会の特質を民俗という基底から明らかにする学問という性質を持っている。本講義では、現代社会へと続く、歴史的蓄積を持った日本の基層社会について、家族・婚姻・村落という題材から把握し、その差異と特質、時代的変化と地域的多様性について講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識・技能> (1)一人の研究者が、どのように学問と出会い、人と関わり、何を明らかにし、後の研究者にどのような影響を与えてきたのか、説明できるようになることを目的とする。 (2)日本の家族・婚姻について時代的変化と地域的多様性の視点からその特質を説明できるようになることを目的とする。 <能力> 上記の<知識・技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。(A-2-1: 世界の現状を理解し,説明する力) ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1: 論理的・批判的思考力) ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1: 問題発見・解決力) この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP1、及びカリキュラムポリシーCP1に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:講義 講義資料に沿って基本的な知識や理論を説明する。それを踏まえ、学生は配布資料等を参照しながら諸問題に関する考察を行い、課題シートに「考察記述」と「質問・感想・意見」を記入して提出する。考察した内容については次回の授業時にフィードバック・補足説明を行う。 日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、Blackboard上にて講義資料を確認し、期限までに課題シートを提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のねらいと進め方についての説明(A-3-1)(対面授業)
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】授業計画や参考文献等を確認し、第2回からの授業に備える。 (1時間) |
2 |
民俗学をめぐる学問と人生(1)-柳田國男-(A-3-1)(対面授業)
【事前学習】柳田國男について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (1時間) 【事後学習】講義で取り上げた柳田の著書を読み、理解を深める。 (3時間) |
3 |
民俗学をめぐる学問と人生(2)-有賀喜左衛門-(A-3-1)(対面授業)
【事前学習】有賀喜左衛門について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (1時間) 【事後学習】講義で取り上げた有賀等の著書を読み、理解を深める。 (3時間) |
4 |
民俗学をめぐる学問と人生(3)-岡正雄-(A-2-1)(対面授業)
【事前学習】岡正雄について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (1時間) 【事後学習】講義で取り上げた岡等の著書を読み、理解を深める。 (3時間) |
5 |
民俗学をめぐる学問と人生(4)-大間知篤三・宮本常一・渋沢敬三-(A-2-1)(対面授業)
【事前学習】大間知篤三・宮本常一・渋沢敬三について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (2時間) 【事後学習】講義で取り上げた大間知・宮本・渋沢等の著書を読み、理解を深める。 (4時間) |
6 |
社会の民俗としての家族(1)-「イエ」と「家」-(対面授業)(A-3-1)
【事前学習】自分の家族や身近な家族における「イエ・家」について考えておく。 (1時間) 【事後学習】配付資料を踏まえ、現代社会へのイエ・家の影響について説明できるようにしておく。 (2時間) |
7 |
社会の民俗としての家族(2)-相続慣行-(対面授業)(A-3-1)
【事前学習】自分の家族や身近な家族における「相続形式」について調べておく。 (1時間) 【事後学習】グループ考察を踏まえ、現代社会への相続慣行の意義について説明できるようにしておく。 (2時間) |
8 |
社会の民俗としての家族(3)-大家族と隠居制家族-(対面授業)(A-3-1)
【事前学習】自分の家族や身近な家族における「隠居制」(別棟居住)について調べておく。 (1時間) 【事後学習】配付資料を参考に、隠居制家族の諸特徴を説明できるようにしておく。 (2時間) |
9 |
社会の民俗としての家族(4)-家族形態と家族構造-(対面授業)(A-3-1)
【事前学習】アニメの家族形態について把握しておく。 (1時間) 【事後学習】講義を踏まえ、家族形態と家族構造の差異と特質について説明できるようにしておく。 (3時間) |
10 |
社会の民俗としての家族(5)-家族構造の持続と変容-(対面授業)(A-4-1)
【事前学習】家族構造の諸類型について差異と特質を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】グループ考察を踏まえ、家族における変化・連続と地域性を説明できるようにしておく。 (3時間) |
11 |
社会の民俗としての婚姻(1)-語彙・習俗・婚姻類型-(対面授業)(A-4-1)
【事前学習】伝統的な婚姻のあり方について調べておく。 (1時間) 【事後学習】婿入婚と嫁入婚の差異と特質について説明できるようにしておく。 (2時間) |
12 |
社会の民俗としての婚姻(2)-通説への疑問・配偶者選択の歴史的展開-(対面授業)(A-4-1)
【事前学習】第11回に配付する、文献を要約した配付資料を読み込んでおく。 (2時間) 【事後学習】講義を踏まえ、伝統的婚姻と現代的婚姻のつながりについて説明できるようにしておく。 (2時間) |
13 |
社会の民俗としての村落-同族制・年齢階梯制-(対面授業)(A-4-1)
【事前学習】自分の暮らす・暮らしていた地域の状況や親族関係について調べておく。 (1時間) 【事後学習】同族制と年齢階梯制の差異と特質について説明できるようにしておく。 (2時間) |
14 |
日本社会の地域性-家族・婚姻・村落からの接近-(対面授業)(A-2-1)
【事前学習】これまでの授業で取り上げられた人物・用語・文化的特徴などを整理しておく。 (2時間) 【事後学習】講義内容を振り返り、日本社会に関する自分なりの捉え方を説明できるようにする。 (3時間) |
15 |
到達度の確認と授業のまとめ(A-2-1)(対面授業)
【事前学習】第2回から第14回の内容を復習しておく。 (5時間) 【事後学習】学習した内容を整理し、知識として身につける工夫をする。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しません。レジュメ・資料を用います。 |
参考書 | 大間知篤三ほか 『日本民俗学大系 第3巻 社会と民俗 Ⅰ』 平凡社 1958年 福田アジオ・赤田光男 『講座日本の民俗学 3社会の民俗』 雄山閣 1997年 ヨーゼフ・クライナー 『日本民族学の戦前と戦後』 東京堂出版 2013年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題レポートの提出内容によって理解度を評価する(50%)、授業参画度:授業時の取組姿勢や課題シートの提出内容によって評価する(50%) 対面授業に参加できない場合、Blackboardを通じて提出される「課題シート」・「課題レポート」の提出状況・内容によって評価する。 |
オフィスアワー | 授業終了後に教室で対応するとともに、メール(教員のメールアドレスは第1回講義資料の中で案内します)でも対応します。 |
備考 | 対面授業においても必要に応じてBlackBoardを活用するため、利用できるようにしておくこと。 |