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政治学

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令和2年度以降入学者 政治学
令和元年度以前入学者 政治学1
教員名 石川晃司
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業(一部遠隔授業あり)

BlackboardコースID: 月曜4限→20220064  金曜5限→20220065
授業概要 本講義では、近代政治学の理論的側面を中心に講述し、近代における政治の全体的な構図を理解してもらうことを目標とします。近代の国民国家の成立・展開を辿りながら、その中で政治学の基礎概念、政治制度、政治体制、政治思想を学んでいってもらいたいと考えております。周知のように、現在、国内的にも国際的にも政治的な大変動が起こっております。現代の政治についての理論や分析手法を理解したうえで、国民国家の将来についても、できる限り深く踏み込んでみるつもりです。
授業のねらい・到達目標 この科目を履修することで、憲法・法律・経済・文化・国際関係の広いコンテキストで政治を理解することが可能になります。
 この科目は、文理学部教育課程表のA-2(DP2・CP2)[世界の現状を理解し、説明する力]の1、A-3(DP3・CP3)[論理的・批判的思考力]の1、A-4(DP4・CP4)[問題発見・解決力]の1に対応しています。
 A-2-1:世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。
 A-3-1:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。
 A-4-1:事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。
授業の方法 授業の形式:【講義】

基本テキストとして論説「国民国家・憲法・戦争」(所収・石川晃司著『改訂版 国民国家と憲法』三和書籍 2019)を使用します。これは Black board で配布します。この論説に詳しい説明を加えていくという授業のやり方を基本とします。多角的な理解を深めてもらうために、授業では、基本テキストの他に、 Black board を利用して必要に応じて様々な補助資料が配布されます。コロナ禍の状態によっては、図書館の利用もままならないと存じますので、インターネットに配信されている資料を極力利用できるように配慮するつもりです。
 また、Black board の掲示板機能を使って、質問や議論の機会を提供したいと考えております。レポートなどを課した場合には、(受講生が多いことが予想されるため)全体的な講評によってフィードバックを行います。受講生は、その都度の授業で学習したことを「本当かな?」という批判的視点で検証してみる姿勢が大切です。
  特別の事情があるために対面授業に参加できないと認定された学生は、BBに配信するパワーポイント動画(期限付き)を視聴することで学習してもらいます。質問がある場合は、オフィスアワーやBB上の掲示板を利用してもらいます。
授業計画
1 政治と政治的思考  A-3-1
【事前学習】政治と道徳の関係について自分なりに調べてみること (1時間)
【事後学習】マキャヴェリの政治思想をもとに政治の本質について纏めること (3時間)
2 近代西欧における政治の歴史(概要)――近代とは何か A-2-1
【事前学習】近代西欧について高校までの知識を復習しておくこと (1時間)
【事後学習】近代西欧が世界史のうえでもつ意義について纏めること。 (3時間)
3 近代政治社会の構成原理1――個人主義・合理主義  A-3-1
【事前学習】個人主義と合理主義の起源について調べておくこと (1時間)
【事後学習】個人主義と合理主義が近代の政治にどのような特質をもたらしたかを纏めること (3時間)
4 近代政治社会の構成原理2――社会契約説・民主主義  A-3-1
【事前学習】ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約説について調べておくこと (2時間)
【事後学習】社会契約説と民主主義(民主政治)の関連について纏めること (2時間)
5 近代政治社会の構成原理3――自由主義・資本主義  A-3-1
【事前学習】ロック、A.スミス、ベンサムの自由主義について調べておくこと (2時間)
【事後学習】自由主義と資本主義が密接な関連のものとに発展したことを理解すること、また初期においては資本主義がプロテスタンティズムと密接な関連を持っていたとするM.ウェーバーの議論を理解すること (2時間)
6 近代政治社会の構成原理4――人権思想・法の支配・権力分立  A-3-1
【事前学習】人権という考え方がどのようにして出てきたのか調べること (2時間)
【事後学習】人権尊重、法の支配(立憲主義)、権力分立の関連を理解すること (2時間)
7 ナショナリズムと国民国家の生成  A-2-1
【事前学習】国民(ネイション)や国民国家に対する自分のイメージを反省的に捉え返してみること (1時間)
【事後学習】国民(ネイション)の擬制的側面、国民国家と経済体制の関連を理解すること (3時間)
8 政治社会の変容と民主主義の変容  A-2-1 A-4-1
【事前学習】大衆民主主義について調べること (2時間)
【事後学習】市民社会の民主主義と大衆民主主義相違、および大衆民主主義の危険性について纏めるこ (2時間)
9 社会主義の実践と教訓  A-3-1 A-4-1
【事前学習】社会主義が出てきた必然性およびソ連の社会主義について調べること (2時間)
【事後学習】社会主義国は、なぜトータリターリアニズムとして壮大な失敗に終わったのか、その理由を纏めること (2時間)
10 国民国家と戦争  A-4-1
【事前学習】戦前の日本軍国主義(国家主義)について調べること (2時間)
【事後学習】国民国家と戦争機械の密接な関係について纏めること (2時間)
11 相対化される国民国家の諸相  A-2-1 A-4-1
【事前学習】EU、グローバル経済、デジタル産業革命について調べること (2時間)
【事後学習】国民国家の将来について、自分なりの展望を纏めてみること (2時間)
12 政治権力の理論  A-4-1
【事前学習】政治権力の様々な在り方について調べること (2時間)
【事後学習】政治権力の中でも国家権力がどのような意味を持つかを纏めること (2時間)
13 M.フーコーの新しい権力理論  A-4-1
【事前学習】M.フーコーの思想について自分なりに調べておくこと (2時間)
【事後学習】M.フーコーの権力理論の「新しさ」について理解し纏めること (2時間)
14 到達度の確認と試験   A-4-1
【事前学習】これまでの授業内容全体を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】理解が間違っていたところを修正すること (2時間)
15 授業のまとめと試験・レポートの講評   A-3-1
【事前学習】これまでの授業の論点を整理し疑問点を明確にすること (2時間)
【事後学習】議論を通して深めることができた知見を纏めること (2時間)
その他
教科書 教科書は使用しません。
授業補助プリントを使用します。
参考書 石川晃司 『改訂版 国民国家と憲法』 三和書籍 2019年
秋山和宏・照屋寛之 『新編 現代政治過程』 三和書籍 2019年
 『改訂版 国民国家と憲法』は、石川担当の憲法で教科書として使用しているものですが、政治学の授業内容に関連する部分を多く含んでおります。特に第Ⅰ部の論説「国民国家・憲法・戦争」は、本講義の教材(補助プリント)としても使用します。
 『新編 現代政治過程』は、 政治学の基本的な教科書で、本授業でも一部を使用します。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、レポート(50%)
 期末試験(50%)、レポート(50%)
 基本的には期末試験50%、レポート等50%で成績評価をおこないます。
 試験は、第14週目に授業到達度の確認として、多肢選択方式の客観試験をおこなう予定です。日頃から積極的に授業に参加し理解する姿勢があれば心配ありません。
 オンラインで授業参加学生の成績評価方法は、対面授業の学生と同じです。
オフィスアワー 授業についての質問等はBlackboard(BB) の掲示板を利用してお答えいたします。意見・要望など、なんでも書き込んでください。これを皆で共有することで、議論が盛んになることを期待します。返信に多少時間がかかるかもしれませんが、必ずお答えいたします。また、個人的な要件についてはBB上のメールで問い合わせてください。
 また、授業期間中、毎週木曜日4時限目に、石川研究室(2504室)にて、オフィスアワーを設けます。時間の都合がつかない方は、BBのメールで連絡をとってもらえば調整いたします。

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