検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 欧米の歴史・社会・文化 | ||||
---|---|---|---|---|---|
教員名 | 伊藤雅之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業(必要な場合にはZoomなどを併用する) BlackboardコースID:20223040 |
---|---|
授業概要 | ・歴史の知識を社会人として生きる中で役立てられるとすれば、それはどういった面においてか、という視点を念頭に置きつつ、古代地中海の人々が構築した有形・無形の文化や社会システムをその歴史の展開と絡めながら取り上げ、そこに見出される知見を、今を生きる人間が個人のレベルでどう活かせるかを考える。 |
授業のねらい・到達目標 | ・古代地中海の人々が生存の確保やより快適な暮らしを実現するために構築したものへの理解を深め、当該地域に限らず、過去の人々が磨いた知恵を自分自身であればどのように活用できそうか、また既にあるものをさらにアップグレードするとすればどういったことが可能であるかを、自分なりに考えていく技術を培っていく。 ・この科目は文理学部(学士(文学))のDPおよびCPの1、2、3に対応している。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、倫理的な課題を理解し、また説明できるようになる。(A-1-1) ・世界諸国の歴史や政治、経済、文化、価値観、信条などの現状を概説できるようになる。(A-2-1) ・仮説に基づく課題や問題を提示し、客観的な情報を基に、論理的・批判的に考察することの重要性を説明できるようになる。(A-3-1) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 ・Blackboardを通して事前に配布する授業資料(A4で9ページくらい)を使っての講義。 ・履修者は毎回、この授業資料に目を通した上で授業に臨むこと。 ・また履修を希望する者は初回授業前日までにBlackboardのコース登録を済ませ、「連絡事項」を確認しておくこと。 ・なお、日本に入国できない留学生、および遠方に居住しているなどの理由により対面授業に参加できない学生には、対面授業が基本である状況下であってもZoomなど(使用可能な機材の状況により適宜考慮したい)を用いながらの参加を認めるので、こうした対応を希望する者は早めに担当教員まで連絡を入れること。 ・加えて、この講義では毎回その日の授業で取り上げた内容に関連した課題を出す。 ・この授業ごとに出す課題はその日の授業終了後にBlackboardを通して配布し、そこから5日のうちに同様にして回収する。 ・さらにまた、学期末には「期末課題(読書レポート)」を出してもらうこととし、この2種類の提出物により成績評価を行なう。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
導入(授業の方向性や、取り上げる予定の地域などについて説明する)【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第1回授業のための講義レジュメに目を通し、かつまた、大学および自分が住んでいる地域の図書館に、どのような古代ギリシア・ローマに関連する書籍があるかをチェックしておくこと。 (1時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、前述の「授業ごとに出す課題」の第1回目に取り組む。 (2時間) |
2 |
古代地中海の碑文(1):世代を超えて約束や記憶および信用を保存しようという発想(なお、第1回授業の日に課した「授業ごとの課題」のフィードバックはこの第2回授業始まりのところで行なう(これ以降の「授業ごとの課題」についても同様とする))【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第2回授業のための講義レジュメや、また第1回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、特に古代ギリシアにおいて盛んに作られた「金石文」というものについて、可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第2回目に取り組む。 (2時間) |
3 |
古代地中海の碑文(2):権利の保障と会計報告という発想の誕生(なお、第1回から第9回くらいまでにおいては、特にA-1-1とA-2-1を念頭に授業を進める)【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第3回授業のための講義レジュメや、また第2回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ギリシアの都市国家の中でも特に有名なアテナイ(現アテネ)がどのような勢力だったかを、可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第3回目に取り組む。 (2時間) |
4 |
古代地中海の碑文(3):政治的宣伝活動を展開するという発想の出現【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第4回授業のための講義レジュメや、また第3回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、現在もローマの街に残る「コンスタンティヌスの凱旋門」について、可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第4回目に取り組む。 (2時間) |
5 |
古代地中海における人間関係(1):法的保護がない中での外国人との交流【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第5回授業のための講義レジュメや、また第4回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、「国際法」の概念について可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第5回目に取り組む。 (2時間) |
6 |
古代地中海における人間関係(2):古代ローマのパトロネージ【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第6回授業のための講義レジュメや、また第5回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、「パトロネージ」と呼ばれる概念について、可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第6回目に取り組む。 (2時間) |
7 |
古代地中海における人間関係(3):公助と共助【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第7回授業のための講義レジュメや、また第6回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ローマにおいて展開された「アリメンタ制度」について可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第7回目に取り組む。 (2時間) |
8 |
古代地中海のインフラ(1):水道と道路の整備およびメンテナンス【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第8回授業のための講義レジュメや、また第7回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ローマの街道として特に名高い「アッピア海道」について可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第8回目に取り組む。 (2時間) |
9 |
古代地中海のインフラ(2):競技場と劇場【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第9回授業のための講義レジュメや、また第8回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、現代のジムの源流ともいえる施設ギュムナシオンについて可能な限り調べておくこと。 (1.5時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第9回目に取り組む。 (2時間) |
10 |
古代地中海の奴隷と労働者(1):そもそもどのように労働をした?(なお、このあたりから最終回までにおいては、特にA-3-1を念頭に授業を進める)【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第10回授業のための講義レジュメや、また第9回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ローマのいわゆる「解放奴隷」について可能な限り調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第10回目に取り組む。 (2時間) |
11 |
古代地中海の奴隷と労働者(2):国外での労働【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第11回授業のための講義レジュメや、また第10回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、クセノフォン(クセノポン)が著した『アナバシス』という作品について可能な限り調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第11回目に取り組む。 (2時間) |
12 |
古代地中海の人々とお金【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第12回授業のための講義レジュメや、また第11回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、アテナイで発行されたいわゆる「フクロウ(・)コイン」について可能な限り調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第12回目に取り組む。 (2時間) |
13 |
古代地中海の軍(1):重装歩兵と社会構造の関係【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第13回授業のための講義レジュメや、また第12回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代地中海で主要な兵科であり続けた「重装歩兵」について可能な限り調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第13回目に取り組む。 (2時間) |
14 |
古代地中海の軍(2):平時における兵士の役割とその社会的地位【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第14回授業のための講義レジュメや、また第13回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ローマの軍の基本単位だった「軍団(レギオ(レギオー))」について可能な限り調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第14回目に取り組む。 (2時間) |
15 |
さらなる史料の紹介と読書レポートの書き方についての確認【対面授業】
【事前学習】事前に配布される第15回授業のための講義レジュメや、また第14回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、ここまでに配布した資料や自身が作成したノートを見直し、不明点があれば質問できるようにしておく。 (1時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「授業ごとに出す課題」の第15回目に取り組み、さらにまた期末課題(読書レポート)を仕上げる。 (8時間) |
その他 | |
---|---|
教科書 | ・特定の教科書を使用するということはしないが、上記のように、毎回の講義に先立って講義レジュメをBlackboard経由で配布するので、必ず授業の前にこれを入手しておくこと。 |
参考書 | ・特定の書籍をここで挙げることはしないが、毎回の講義レジュメの末尾のところで、次回の授業内容に関連する書籍やインターネット上で公開されている論文などをその都度紹介していく予定。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末課題(読書レポート)への取り組み(25%)、授業内テスト:毎回の授業ごとに出される課題への取り組み(75%) ・読書レポートの題材は、基本的には毎回の講義レジュメの末尾のところで紹介していく次回のトピックに関連した書籍ないし論文の中で、「読書レポートの題材としてもよい」という趣旨のコメントを添えているもののうちのいずれかを、各履修者が選んでいくという形にする予定。 ・なお、成績評価のパーセンテージの上で期末課題のウェイトは25%であるが、この読書レポートを提出しなかった者には、原則として、授業課題(全15回)の点数の総計に関わりなく、単位は出さないものとする。 ・また、これら2種類の提出物の採点に関し、事前に許可を得てZoomなどで授業に参加した者と、対面で参加した者とで、特に差をつけることはしない。 |
オフィスアワー | 質問や相談は随時、Blackboardを通して受け付ける。 |