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令和2年度以降入学者 | 映像文化論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 映像文化論 | ||||
教員名 | 遠山 純生 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業(13回)と試験(2回)を組み合わせる。 Blackboard ID:20220096、2022映像文化論(遠山純生・前・火5)に登録し、授業の注意事項に従って準備をしておくこと。 |
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授業概要 | この授業は、映画における“恐怖”をテーマとする。 領域としての「ホラー映画」を規定する最大の要因は、その名称が示す通り「恐怖」という人間にとっての原初的感情である。 映画において、かたちにできない「恐怖」の念は映像と音を通じて形象化→心象化されるため、「ホラー」の領域は勢い「イメージ」に寄りかかりがちなものとなる。そして多くの「ホラー映画」は、絵画や文学や建築等にも由来する「既存イメージ」に依存することで、自己の属する領域を確固たるものとする。しかし優れた「ホラー映画」の面白さは、「既存イメージ」に寄りかかると見せかけてその裏をかいたときに露わになる。この授業ではジャンルとしての「ホラー映画」の原理を考察し、そのうえで映画史に沿ってこれをいくつかの主題に腑分けすることで、映画がイメージをいかに利用し、あるいはいかにイメージを出し抜いてきたかを検討していきたい。そうすることで、ジャンルのイメージに還元できない「ホラー映画」の核心をあぶり出すことができればと考える。 |
授業のねらい・到達目標 | まずは歴史や国籍による制約を含めた「ホラー映画」の基礎知識を習得することで、同ジャンル特有の多様性を見出すことができる。(A-1-1)次いで、「ホラー」というジャンルを介して時代や国籍に関係なく横断的に映画を考える力を身につけ、さらには他ジャンルとの境目の在処はどこにあるのかを説明することができる。(A-3-1)最終的に、自分の学習状況を振り返ることで、ジャンルにとらわれず、観客の心内に恐怖を醸す映画ならでは表現法とはどのようなものなのか、映画から受け取る恐怖の感情が何に由来するものなのか、分析することができる。(A-8-1)この科目は文理学部(学士(文学)のDP1, DP3, DP8及びCP1, CP3, CP8に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 受講者は、講義や質疑応答のほか、授業でとりあげた映像作品について見直す・授業内で紹介した文献を読むなど、復習に十分な時間をかけて学修成果をより豊かなものにする。 なお、授業計画は学修者の能力、関係する講義の進行状況に応じて変更されることがある。 対⾯授業に参加できない場合,以下の要件を満たす学⽣は Zoom での参加を認める。 (1)Zoom での参加を認める要件︓⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣ (2)対⾯授業に参加できない場合︓Zoom で参加し,Blackboard に配信する課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション(授業概要、進め方について)【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】シラバスをよく読み、授業概要をきちんと理解しておく。 (2時間) 【事後学習】配布資料を読み込み、指定された動画を見ておくこと。 (2時間) |
2 |
「ホラー」ジャンルの形成と映画【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】指定の参考書のいずれか一冊を読み、授業のテーマとなるジャンルを概観しておく。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
3 |
「ホラー映画」を定義する【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
4 |
ホラー映画はなぜ「怖い」のか【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
5 |
吸血鬼と映画【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
6 |
カール・Th・ドライヤー監督『吸血鬼』(32)について【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
7 |
性と精神分析【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
8 |
中間試験、前期のまとめ【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前半の授業内容を振り返って復習しておく。(A-8) (2時間) 【事後学習】試験後の解説に基づき、学習内容に遺漏がなかったか再点検する。(A-1,A-8) (2時間) |
9 |
現実との対応関係【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
10 |
イタリア映画固有のジャンル「ジャッロ」【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。 (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
11 |
ストーク・アンド・スラッシュとゴア描写【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
12 |
『血を吸うカメラ』と(自己)批評的ホラー映画【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
13 |
ホラー映画の「音」【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
14 |
日本のホラー映画【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で指定された文献あるいは配布された資料を熟読する。(A-3) (2時間) 【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習する。(A-1,A-8) (2時間) |
15 |
期末試験、後期のまとめ【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】後半の授業内容を振り返って復習しておく。(A-8) (2時間) 【事後学習】試験後の解説に基づき、学習内容に遺漏がなかったか再点検する。(A-1,A-8) (2時間) |
その他 | |
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教科書 | プリントを配布する。 |
参考書 | S・S・プロウアー 『カリガリ博士の子どもたち 恐怖映画の世界』 晶文社 1983年 第1版 デイヴィッド・J・スカル 『モンスター・ショー 』 国書刊行会 1998年 スティーヴン・バン 『怪物の黙示録』 青弓社 1997年 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:中間試験と期末試験によって総合的に評価する。(80%)、授業参画度:リアクションペーパー(20%) (1)対⾯授業に参加できない場合の要件を満たし,Zoom で参加した場合,課題の提出によって評価する。 (2)やむを得ない事情により授業内試験を受けられない場合,レポート(テーマは個別に指示する)の提出によって評価する。 |
オフィスアワー | メールや Blackboard を⽤いて質疑応答をおこなう。 |