文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 II 群 > 歴史と社会1
日本大学ロゴ

歴史と社会1

このページを印刷する

令和元年度以前入学者 歴史と社会1
教員名 山本興一郎
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド授業(Blackboardを通じた授業資料・動画・小課題の配信)により行う。
*受講人数により、教育効果を高めるため形態を若干修正することがある。
*BlackboardコースID:20220101
授業概要 古代ローマ共和政から帝政に政体移行する内乱期に、古代ローマ人がどのように生き、政治課題にどう対処していたのかを、有名な、最高権力者ユリウス・カエサルの暗殺それ自体ではなく、暗殺後から帝政成立までの出来事・時期を対象として取り上げ論じる。特にこの時期に特徴的な「表象利用」に注目する。その際、様々な史資料を提示することで、受講者が歴史を見る・から読み取る際に必要となる、様々な史資料を駆使して、多角的に見る・俯瞰的に検討する姿勢を養うことを目指す。
授業のねらい・到達目標 ・激動期の古代ローマを取り上げるに際し、文献史料以外にも、当事者が残した碑文や古銭等の史資料(取り上げる史資料自体は適宜現代語訳して説明)を提示し、それら史資料の分析を、時代背景・社会情勢と併せて学ぶことで、受講生は史資料から読み取れる情報を当該期事件と比較検討し、その意義を見出す研究姿勢を学び、自身の研究にも応用する姿勢を身に着けることが出来るようになる。
・この科目は文理学部の(学士(文学))のディプロマポリシーDP3及びCP6に対応している。
授業の方法 (1)授業の形式:【講義】
(2)授業の方法:【オンデマンド授業】
各回の授業は以下の手順で行う。
1:Blackboardを通じてオンデマンド教材およびレジュメを配信する。
2:レジュメを参照しながら、オンデマンド教材を視聴する。
3:視聴後、Blackboardを通じて配信する小課題(Googleフォーム)を提出期間内に提出する。
以上の〈❶レジュメの確保&オンデマンド教材の視聴→❷小課題に回答・提出〉作業完了をもって、各回の授業出席確認とする。
そのため、小課題は必ず提出期間内に提出すること。

*BlackBoardの掲示板機能を通じて各授業への「質問用掲示板」を設ける。この掲示板を用いて履修者同士の意見交換の機会とする。また質問事項で重要と思われる者は、各授業回にて取り上げて共有する。
*本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。
*履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
履修条件 なし
授業計画
1 ガイダンス(オンデマンド授業):授業テーマや到達目標について、また授業の進め方や事前学習・事後学習の方法について、評価の方針について説明する
【事前学習】古代ギリシア・ローマの関連書籍或いは高校世界史教科書の該当部分を一通り読んでおくこと。またシラバスも一通り読んで授業全体の流れを理解しておくこと (3時間)
【事後学習】配布資料を使い復習しておくこと (1時間)
2 古代地中海世界の概観1:古代ギリシアと古代オリエント諸文明(オンデマンド授業)
【事前学習】古代ギリシア・ヘレニズム時代関連書籍或いは高校世界史教科書の該当部分を一通り読んでおくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使い古代ギリシアと古代オリエント諸文明について復習しておくこと (2時間)
3 古代地中海世界の概観2:共和政ローマの成立と国制(オンデマンド授業)
【事前学習】指定教科書の第1~4講を予習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使い共和政ローマの国制とその特徴について復習しておくこと (2時間)
4 古代地中海世界の概観3:ローマの地中海世界への拡大(オンデマンド授業)
【事前学習】古代地中海世界の概観1・指定教科書の第5~6, 8講を予習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使いローマの拡大と属州の関係について復習しておくこと (2時間)
5 古代地中海世界の概観4:「内乱の一世紀」と帝政成立(オンデマンド授業)
【事前学習】古代地中海世界の概観3・指定教科書の第5~6, 8講を予習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使い「内乱の一世紀」と帝政樹立の関係について復習しておくこと (2時間)
6 古代地中海世界の概観5:帝政ローマの展開(オンデマンド授業)
【事前学習】古代地中海世界の概観4・指定教科書の第7~8講を予習しておくこと (2時間)
【事後学習】古代地中海世界の概観4配布資料と今回の配布資料を使い、帝政樹立と帝政の展開について復習しておくこと (2時間)
7 カエサル暗殺直後:文献史料から分かる暗殺と暗殺後の騒動(オンデマンド授業)
【事前学習】第3~6回授業・指定教科書第6講を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使い暗殺後の政治的駆け引きについて復習しておくこと (2時間)
8 カエサルの星:文献史料から分かる暗殺後の騒動・言説(オンデマンド授業)
【事前学習】第3~7回授業・指定教科書第6講を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使い「カエサルの星」について復習しておくこと (2時間)
9 カエサル神格化:文献史料以外の史資料が伝える敗者の主張(オンデマンド授業)
【事前学習】第3~8回授業・指定教科書第6講を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使いカエサル神格化について復習しておくこと (2時間)
10 ペルシア戦役の遺物:文献史料以外の史資料が伝える各陣営の主張(オンデマンド授業)
【事前学習】第7~9回授業・指定教科書第6講を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使い戦役の遺物と古代ローマの名乗りについて復習しておくこと (2時間)
11 「偉大な・大王」と名乗る将軍:名乗りから読み解く表象利用➀(オンデマンド授業)
【事前学習】前古代地中海世界の概観3・指定教科書第6講の復習と、古代ローマ人「ポンペイウス」という人物に関連する書籍を読んでおくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使いアレクサンドロス大王と綽名について復習しておくこと (2時間)
12 敗者の息子たち:史資料が伝える・伝えない敗者像(オンデマンド授業)
【事前学習】第11回授業・指定教科書第6講の復習と、古代ローマ人「ポンペイウス」という人物に関連する書籍を読んでおくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使い史資料に伝えられたことと伝えられなかったことについて復習しておくこと (2時間)
13 「最高司令官」と名乗る若者:名乗りから読み解く表象利用➁(オンデマンド授業)
【事前学習】第11~12回授業・指定教科書第6講の復習と、imperatorという用語に関連する辞書・書籍を読んでおくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使いimperatorについて復習しておくこと (2時間)
14 カエサルの息子たち:名乗りと誹謗中傷から読み解く勢力図(オンデマンド授業)
【事前学習】第7~10回授業・指定教科書第6講の復習と、Caesarという用語に関連する辞書・書籍を読んでおくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使いCaesarについて復習しておくこと (2時間)
15 内乱終結と帝政樹立(オンデマンド授業)
【事前学習】古代地中海世界の概観4・第7~14回授業と指定教科書第6講の復習しておくこと (2時間)
【事後学習】配布資料を使いこれまでの授業を復習しておくこと (2時間)
その他
教科書 長谷川岳男 『『背景からスッキリわかるローマ史集中講義』』 パンダ・パブリッシング 2019年 第3版
指定した教科書は2017年に出版されたが、2019年に第三版が発行されている。
電子書籍版もあるので,入手方法は紙媒体・電子書籍どちらでも構わない。但し電子書籍版の場合,電子書籍版教科書を見ることが出来る機器類(タブレット等)を持参すること。
参考書 各授業回にて適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題レポート(60%)、授業参画度:毎回の授業終わりに課す小課題への取り組み(40%)
【授業参画度(40%)、課題レポート(60%)】
授業参画度は、授業方法欄に提示した授業出席確認手順を踏んでいることを前提条件として、基本は小課題の点数にて評価する。(授業の方法欄を要確認)
課題レポートは計2回のレポートで評価する予定。

【単位習得の前提条件】
・Blackboardコース登録だけでなく、「履修登録」も必ず行うこと。
・出席そのものは評価基準ではないが、出席することが前提となる。
・成績評価のパーセンテージの上で授業参画度のウェイトは40%であるが、授業参画度の基本評価基準である出席確認を兼ねる「小課題」を正当な理由なく、5回提出しなかった者には、授業参画度およびレポート課題の点数の総計に関わりなく、単位は出さないものとする。
オフィスアワー 授業終了後、或いはeメール・Blackboard内の掲示板などで対応予定。

このページのトップ