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令和元年度以前入学者 | 国際経済論2 | ||||
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教員名 | 畔上秀人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardコースID: 金曜3限→20223068 |
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授業概要 | 都県境と国境は何が違うのだろうか?確かに日本は海に囲まれているため、国境を歩いて越えることはできない。しかし、陸続きの国同士で往来があまり制限されていなければ、国境はあまり意識されないかもしれない。このように考えると理論的には、国際経済論は地域経済論として一般的に学んだ方が効率的ともいえる。反面、現実の世界では国境と都県境には大きな隔たりがある。いわゆるヒト、モノ、カネが国境を越える場合、様々な制約がある。本科目を通じて、国境を越えた経済活動の特徴を学び、グローバル化により複雑さが増す現代経済についての知識を修得できる。 |
授業のねらい・到達目標 | ・国境と経済活動の関係を理論的に説明することができる。 ・リカードの比較優位論とヘクシャー・オリーンの比較優位論を説明することができる。 ・ストルパー・サミュエルソン定理を説明することができる。 ・リプチンスキー定理を説明することができる。 ・交易条件の概念を説明することができる。 この科⽬は⽂理学部のディプロマポリシーDP2,DP3,DP4,及びカリキュラムポリシーCP2,CP3,CP4に対応して います。 ・世界諸国の歴史や政治,経済,⽂化,価値観,信条などの現状を概説できる(A-2-1)。 ・仮説に基づく課題や問題を提⽰し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる (A-3-1)。 ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 教室にて講義と質疑応答を行い、Blackboardを通して課題を出題する。また、解答例と総評等フィードバックも、Blackboardを用いて行う。 対面授業に参加できないと認められた学生に対しては、教材を提示する形で対応する。 |
履修条件 | この科目は旧カリキュラム対象者(令和元年度以前入学者)のみ履修可能です。 新カリキュラム対象者(令和2年度以降入学者)は履修できません。 |
授業計画 | |
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1 |
ヒト、モノ、カネがどのように移動するのかを考える。(A-2-1)
【事前学習】身の回りの財がどこでどのように生産されているのかを考えてみる。 (1時間) 【事後学習】経済学における資源の移動についてまとめる。 (3時間) |
2 |
リカードの比較優位論を、簡単なモデルで理解する。(A-2-1)
【事前学習】2人世帯が、家事労働と外部労働を分担し合う場合と、それぞれがどちらも行う場合とを想定し、効率性の観点から比較してみる。 (1時間) 【事後学習】リカード・モデルの仮定を復習しておく。 (3時間) |
3 |
消費者の効用最大化行動、生産者の利潤(価値)最大化行動について、図解する。(A-2-1)
【事前学習】無差別曲線や生産可能性曲線といった、経済学で用いられる概念を表すグラフの意味を調べておく。 (1時間) 【事後学習】ミクロ経済学における主体均衡の概念を復習する。 (3時間) |
4 |
いわゆるゴールデンクロスが市場均衡を表すことを解説する。(A-2-1)
【事前学習】需要曲線、供給曲線の意味を調べておく。 (1時間) 【事後学習】消費者余剰、生産者余剰、社会的余剰を図解できるように復習する。 (3時間) |
5 |
ある財に内外価格差があったとき、貿易をすることにより利益がもたらされることを図解する。(A-2-1)
【事前学習】ミクロ経済学における余剰分析について調べておく。 (1時間) 【事後学習】社会的余剰の増加という意味での貿易の利益を計算できるように復習する。 (3時間) |
6 |
ヘクシャー・オリーン・モデルを理解する。(A-3-1)
【事前学習】自由貿易がどのような利益をもたらすのか、考えておく。 (1時間) 【事後学習】自由な貿易がもたらす恩恵を、自分の言葉で説明できるように復習する。 (3時間) |
7 |
ヘクシャー・オリーン定理を理解する。(A-3-1)
【事前学習】リカードの比較優位論が、国家間で技術水準が等しい場合にはどのような帰結になるのか、考えてみる。 (1時間) 【事後学習】各国に存在する資源量が経済活動に与える影響を、整理しておく。 (3時間) |
8 |
これまでに学んだモデルを復習し、応用する。(A-3-1)
【事前学習】練習問題を解いておく。 (1時間) 【事後学習】理解が不足している部分を復習する。 (3時間) |
9 |
移民を考慮したリプチンスキー定理を学習する。(A-3-1)
【事前学習】人が国境を越えて移動した場合のインセンティブとリスクを考えてみる。 (1時間) 【事後学習】実際の国境を越えた人々の移動について、調べてみる。 (3時間) |
10 |
第5回で学習した貿易の利益の概念と貿易政策を合わせて考える。(A-3-1)
【事前学習】関税の意味について調べておく。 (1時間) 【事後学習】関税をかけることのメリットとデメリットを整理する。 (3時間) |
11 |
大国の貿易政策を考える。(A-4-1)
【事前学習】小国モデルと大国モデルの違いを考えておく。 (1時間) 【事後学習】実際の先進国について、大国モデルが成立する例を調べてみる。 (3時間) |
12 |
産業内貿易について学習する。(A-4-1)
【事前学習】同じ財でありながら、相互に輸出入が行われる例を考えてみる。 (1時間) 【事後学習】産業内貿易が行われる理由を整理する。 (3時間) |
13 |
ゲーム理論の貿易戦略への応用を考える。(A-4-1)
【事前学習】よく知られている囚人のジレンマとはどういうものかを調べておく。 (1時間) 【事後学習】貿易におけるナッシュ均衡について、自分で解説できるように復習する。 (3時間) |
14 |
貿易から海外直接投資への移行について考える。(A-4-1)
【事前学習】海外直接投資とはどういうことなのかを調べておく。 (1時間) 【事後学習】海外直接投資の理論的概念を復習する。 (3時間) |
15 |
様々な国際経済学のモデルを整理する。(A-4-1)
【事前学習】これまでに学んだ国際経済学の理論を整理しておく。 (1時間) 【事後学習】実際の貿易、国境政策などを取り上げ、どのような理論で解説できるのかを考えてみる。 (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 友原 章典 『国際経済学へのいざない』 日本評論社 2014年 第2版 |
参考書 | 友原 章典 『演習問題で学ぶ 国際経済学へのいざない コンパクト』 日本評論社 2020年 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(30%)、レポート:各回の宿題をレポートとして評価する。(30%)、授業内テスト:中間試験を行い、その点数を評価する。(20%)、授業参画度:出席を前提とした上で、各回の宿題として課すレポートの質を評価する。対面授業に参加できないと認められた学生に対しては、別途課題を課して評価する。(20%) |
オフィスアワー | Blackboardを通しての質問には直接回答するか、授業日までの資料に解説を載せる。 |