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生涯学習支援論1

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令和2年度以降入学者 生涯学習支援論1
教員名 廣瀬隆人
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期集中 履修区分 選択
授業の形態 オンラインで行い、Zoomを使用する。集中講義です。詳しくは近くなってから、blackboardで連絡します。
授業の日程は備考に詳細に書いてありますので、ご確認ください。大学の指示によって対面式で行う場合もあるが、その場合も集中講義。
講義とZoomのブレイクアウトルームを用いてのグループ討論、グループ活動を頻繁に行う。
対面式の場合には、広い教室を利用して、ソーシャルディスタンスに配慮しながら実施する。それぞれ感染症対策を学生と授業者側で実施して展開する。消毒、マスク、換気などは実施する。(大学の指示によりオンラインに変更する場合もあるのでご注意ください)
授業概要 学習支援に関する教育理論と効果的な学習方法の具体的な内容を学習する。特に成人(高齢者・青年・女性)の学習者の特質を中心に理解を図る。さらに情報提供、学習相談、通信教育、社会教育施設を素材として、効果的で多様な支援の実態を具体的な事例を通じて理解させる。また、生涯学習支援の具体的な方策を例示して、社会教育士として活動するためのスキルの向上を図る。
授業のねらい・到達目標 生涯学習支援論1は,学習者の多様な特性に応じた学習支援に関する知識及び技能の習得を図ることを目的として,学習支援に関する教育理論,効果的な学習支援方法の内容を扱うこととする。
到達目標としては、①学習支援の理論と成人学習者の特質を列挙することができる。②生涯学習の基礎を培う社会教育の学びを支援する多様な方法について具体的に説明することができる(A-4-3)。③グループワークの方法の展開を説明することができる(A-5-3)。④小集団学習、共同学習、参加型学習、アクティブラーニングの意味がわかる(A-5-3)。

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP4,DP5及びカリキュラムポリシーCP4,CP5に対応している。
授業の方法 講義を基本とする。グループワークや討論なども行う。Zoomを利用したブレイクアウトルームを使用する。このほかに、GoogleのspreadseatやJamboardを使用するので、各自Googleのアカウントを取得しておくこと。講義、討論、共同学習、映像視聴などを短いサイクルで展開する。授業中は、受講者に発言してもらうことも予定される。
授業計画
1 ガイダンス-授業のテーマや到達目標及び授業の方法について解説する-
ブレイクアウトルームを利用してのアイスブレイクなど。
【事前学習】自分の社会教育経験を思い出しても発言できるようにしておくこと (2時間)
【事後学習】グループワークの意味をふりかえり、50字程度にまとめる (2時間)
2 学習支援に関する教育理論を学ぶ、教育と学習の関係、教育と洗脳の違い、learningとeducation
人格の形成
【事前学習】教育と学習の意味について、2種類の辞書で調べておく (2時間)
【事後学習】教育、学習、洗脳の意味をまとめ、違いが迷惑にわかる (2時間)
3 学習支援に関する教育理論『未来の学習』と『学習:秘められた宝』の文献を紹介し<
生涯学習の四つの柱を学ぶ
【事前学習】ラ・フォンティーヌの寓話をネットで調べて読んでくる (2時間)
【事後学習】生涯学習の四つの柱の具体例を書き出す (2時間)
4 学習支援に関する教育理論 1985年の第4回ユネスコ国際成人教育会議「ユネスコ学習権宣言」と『現代教育への挑戦 世界教育危機のシステム・アナリシス』から、ノンフォーマル教育を学ぶ
【事前学習】ノンフォーマル教育について (2時間)
【事後学習】学習権宣言をわかりやすい言葉に置き換える (2時間)
5 成人教育とは何か おとなとは何か、アンドラゴジーとペダゴジー、成人学習の4つの柱
【事前学習】学校以外で学んでことを5つ書き出してくる (2時間)
【事後学習】学校と学校以外の学びは何が違うのか、書き出してみる (2時間)
6 成人の学習者の特質とはなにか イギリスとドイツの成人教育文献に見える成人の学習者の特質と学習支援の具体的な方法を学ぶ『おとなが学ぶときに』『おとなの学びを支援する』などを素材に
【事前学習】おとなと子ども違いを5つ書いてくる (2時間)
【事後学習】成人の学習者の特徴をまとめる (2時間)
7 文部省『社会教育の方法』1954年文部省にみる成人学習と学習支援者の留意点と具体的方法
【事前学習】おとなの学び方について、経験を整理してくる (2時間)
【事後学習】放送大学の有効性について200字でまとめる (2時間)
8 成人教育の多様性と学習支援の多様な方法
学習情報提供と学習相談、個人学習、集合学習、オンライン学習、面接授業、通信教育、放送大学
【事前学習】大人とは何か、大人と感じるときはどんな時なのか書いてくる (2時間)
【事後学習】成人の学習者の特性を10個あげる (2時間)
9 学習支援の実像 映画「こんばんはⅡ」の視聴とグループ討論、個別レポートの作成 
夜間中学での大人の学びを具体的に知る
【事前学習】夜間中学校をネットで調べて結果を報告する (2時間)
【事後学習】夜間中学校の持つ社会的意味を書き出す (2時間)
10 学習支援の方法 参加型学習の理論と方法 デューイとフレイレの思想、アイフェル、共同学習、小集団学習、参加型学習の方法、体験学習、アクティブラーニング
【事前学習】体験と経験の違いについて調べてくる (2時間)
【事後学習】アクティブラーニングの危険性をあげる (2時間)
11 学習支援の実像 「響け ぼくのうたごえ」の視聴とグループ討論、個別レポートの作成 
盲学校児童の学習の支援者の姿を多様に理解する
【事前学習】目が見えないこと、耳が聞こえないことの不自由さを3つあげてくる (2時間)
【事後学習】障害者を理解するために何をすべきなのか5個あげる (2時間)
12 社会教育施設における学習支援のあり方、特に公民館という社会教育施設を素材にして
公民館の歌と公民館音頭から学習支援の多様さを理解する
【事前学習】公民館の歌の歌詞を読んでそこに主張しているものを3つ書いてくる (2時間)
【事後学習】公民館の歌と音頭が伝える公民館の精神を五つあげる (2時間)
13 省察(ふりかえり)とは何か、前提と思い込み、省察の具体的方法と意義について学ぶ
学ぶこと人とつながることの関係(グループワーク)
【事前学習】自分の高校生自体を振り返るというテーマで200字の短文をつくる (2時間)
【事後学習】振り返る意味は何かを3つあげる (2時間)
14 学習支援としてコミュニケーションの方法(グループワーク)
学習者の組織化にむけてのコミュニケーションの具体的な方法を学ぶ
【事前学習】あなたがメンバーになっている団体を全て書き出してくる (2時間)
【事後学習】学校教育での組織化について気が付いたことを書きだす (2時間)
15 学習支援の実際 具体的な学習支援の実践者の報告を聴きながら、学習支援の実際の方法を学ぶ
【事前学習】社会教育のしごととは何を指すのかを5つあげる (2時間)
【事後学習】報告者への感想と質問をまとめる (2時間)
その他
教科書 市販の教科書は使用しませんが、講義で使用するスライドをカラー印刷した冊子(支援論1・2合冊)を購入していただきます。税込みで2,000円。文理学部3号館1階の冨山房インターナショナルで購入してください。一冊で2科目分です。
参考書 田中雅文・中村香 『社会教育経営のフロンティア』 玉川大学出版部 2019年 第1版
成績評価の方法及び基準 試験(90%)、授業参画度:授業中の特に質の高い発言や適切なコメントがあること(10%)
試験は受講していれば、回答できる範囲の内容である。模範的な回答を求めているのではなく、オリジナリティ、個性、自分の主張、考え方などを提示する必要がある。特に学んだことをおさらいするだけでなく、これから自分がどのように生きるのか、何を柱にして生きていくのか、これからどのように生きたいのかを書くことが高い評価に結びつく。
オフィスアワー 授業についての問い合わせは必ずメールで送信してください。(内容や方法の問い合わせ先はこちらに統一します)
esorih1956320@yahoo.co.jp(自分の連絡先やメールアドレス、氏名学年、番号などを明記してください)
電話の場合には携帯09023621541(自分の名前と学部学年を名乗ってからお話しください)
備考 ①基本的に、集中講義でオンラインの授業です。授業は8月22.23.24の3日間実施。
②新型コロナウイルス感染症に関連する様々な個別の事情に可能な限り対応します。
③集中講義の日程が別の必修科目と重なる場合や教育実習及び事前研修、就職試験などと重なる場合も可能な限り対応します。
②③の場合には、必ず8月6日までに事前に連絡してください。評価を8月24日に提出する予定なので、それに間に合うようにレポート等の課題を提示します。遅れた場合には対応できません。

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