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哲学概論 (哲学科及び哲学科再履修)

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令和2年度以降入学者 哲学概論 (哲学科及び哲学科再履修)
令和元年度以前入学者 哲学概論1
教員名 江川晃
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 遠隔授業:Blackboardを通じたオンデマンド型授業(パワポ録画授業配信・スライド資料PDF配信)
Blackboard コース ID:水曜5限 → 20220586
授業概要 この科目では、「哲学とは何か」および「古代ギリシアから現代に至る哲学者たちの基本的な考え方」について伝統的手法に則り学ぶ。
私たちの生きるこの世界は、モバイル、インターネット、TVなどの科学・技術により支えられている。問題は、それらが人類の幸福に役立つという本来の目的を忘れ、我が物顔で幅を利かしていることにあろう。いま、私たちは、経済至上主義に基づく科学・技術崇拝に偏らず、科学・技術を社会的かつ個人的にコントロールする哲学力を養う必要がある。そのためには過去から現代に至る哲学的思索を追体験することが重要である。
授業のねらい・到達目標 古代ギリシャの哲学、中世・近世・現代哲学を通じて、哲学と科学と宗教の深い関係を理解し、哲学の様々な問題について自力で考察できるようになることを目標とする。また、現代の科学技術に含まれる問題に言及し、AIに依拠する現代文明に振り回されずに、創造的に生き抜く視点(哲学力)を開発することができる。
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP1,4及びカリキュラムポリシーCP1,4に対応しています。
文献や資料の解読・解釈を通じて、哲学の代表的な問題を理解し、説明することができる。(A-4-1)
授業の方法 授業の形式は、哲学の問題を正確に理解するために、講義形式の授業を行う。授業の最後に課題(400字以内)を出しますので、解答し指定日までにBlackboardに提出してください。課題フィードバックは、翌週に模範的・独創的な回答をいくつか公表する。
履修条件 哲学科の学生のみ履修を認める。(哲学科以外の学生は履修できません。)
授業計画
1 ガイダンス :「 哲学とは何か」 (語源と意味)
【事前学習】シラバスと教科書のまえがきをよく読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】配布されたパワポ動画を復習すること。 (2時間)
2 「神話から理性へ」(自然はどのようにできているか)(A-4-1)
【事前学習】テキスト13-18頁のギリシャの自然哲学について読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】配布されたパワポ動画を復習し、自然哲学の流れを理解すること。 (2時間)
3 「真理を生むのは君たちだ!」ソクラテス(A-4-1)
【事前学習】テキスト22-24頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】ソクラテスの対話の真意とは何かをまとめよう! (2時間)
4 「永遠の美、完璧な円はこの世にはない」プラトン(A-4-1)
【事前学習】テキスト25頁、98-100頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】配布されたパワポ動画を復習すること (2時間)
5 「存在しているもの」と「存在そのもの」の区別が分かりますか?
(分かる人は哲学的才能あり!)アリストテレス(A-4-1)
【事前学習】テキスト32-35頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】パワポ動画を復習し、アリストテレスの存在論をまとめよう。 (2時間)
6 「神は現実にいるんですか?」実は論理的にその存在を証明することができます。 中世哲学(A-4-1)
【事前学習】テキスト49-52頁、106-107頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】「照明説」「神の存在論的証明」を復習しよう。 (2時間)
7 「宇宙は地球中心にできている」って本当ですか?
科学革命により天と地がひっくり返った。コペルニクス(A-4-1)
【事前学習】配布されたパワポ動画を予習すること。(ここは教科書にはない) (2時間)
【事後学習】配布されたパワポ動画を復習すること。 (2時間)
8 「疑っている自分自身の存在は確かなものか?」デカルト(A-4-1)
【事前学習】テキスト64‐66頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】デカルトの「われ思う、ゆえにわれあり」を説明できるようにする。 (2時間)
9 「真理を知るには「心の汚れ(悪い習慣)をまずは取り去ろう!」ベーコン(A-4-1)
【事前学習】テキスト118-119頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】「4つのイドラ」を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
10 「すべての知識は経験から生じる」ロック(A-4-1)
【事前学習】テキスト120‐121頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】「感覚」と「反省」について説明できるようにしておくこと。 (2時間)
11 「目に見えているものは内臓システムが作る現象に過ぎない」カント(A-4-1)
【事前学習】テキスト126‐128頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】認識の「コペルニクス的転回」を説明できるようにしておくこと。 (2時間)
12 「弁証法とは何ですか?生物・精神・社会の発展する論理です。」ヘーゲル(A-4-1)
【事前学習】テキスト80‐81頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】「即自存在」「対自存在」「即自対自存在」について復習する。 (2時間)
13 君は人生で「血が騒ぐもの」(実存)を目指しているか?キルケゴール(A-4-1)
【事前学習】テキスト231-233頁を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】実存の三段階には「挫折」が必要であることを確認しよう。 (2時間)
14 感想・質問会
【事前学習】2回~13回の復習 (2時間)
【事後学習】課題レポートの構想を練る。 (2時間)
15 課題レポートの提出(開始)と解説
【事前学習】課題レポートの作成・提出 (2時間)
【事後学習】内容の反省 (2時間)
その他
教科書 嘉吉純夫、斉藤隆編著 『『西洋思想の要諦周覧』』 北樹出版 2010年 第13版
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:最終レポートによる。(70%)、授業参画度:課題の提出状況・内容による。(30%)
オフィスアワー Blackboardからのメールにより、質問・相談等受け付けます。

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