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宗教学基礎講読2

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令和2年度以降入学者 宗教学基礎講読2
令和元年度以前入学者 宗教学基礎講読2
教員名 合田秀行
単位数    1 学年 1・2 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業

 Blackboard コースID: 火曜4限→20223532
授業概要 インドにおいて成立したパーリ語の原始仏典(現代語訳)を講読する。原始仏典の現代語訳を通して、ブッダの説いた基本となる教え(法の観念)、集いの成立、慈悲の理念、経済倫理の問題について説明する。世界的な仏教学・インド哲学の研究者である中村元先生(1912-1999)は、多くのパーリ語の原始仏典を平易な日本語に翻訳している。前期に引き続き、中村元先生の講義録を読み解きながら、原始仏典の現代語訳を通して、膨大な仏典を講読していく上での基礎知識や周辺的な情報についても言及する。
授業のねらい・到達目標 ・ブッダの説かれた基本となる教え(法・ダルマの観念)の特徴を理解する。
・ブッダを慕う人々の集い(サンガ)の成立について理解する。
・慈悲の理想(人間はどう生きるか)について、ブッダが説く人生の幸福について理解する。
・ブッダが生きた時代の経済倫理の問題について考察する。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP4,5,6,7,8に対応しています。
・文献や資料の読解・解釈を通じて、哲学の代表的な問題を理解し、説明することができる(A-4-1)。
・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直す意欲を持つことができる(A-5-1)。
・他人の意見が自分の意見とは異なっていても,それを尊重しながら聞く姿勢を示すことができる(A-6-1)。
・学修活動において、より良い成果を上げるために、お互いを尊重しながら協働することができる(A-7-1)。
・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1)
授業の方法 授業の形式:【講義】指定したテキストに基づいて、講義形式で授業を行う。半期に4回程度の小テストを実施し、学期末には2000字程度のレポートを提出してもらいます。
やむを得ない事情(日本に入国できない留学生など)で対面授業に出席できない場合は、対面授業終了後に配信する録音を聴き、Blackboardを通じて、感想・小テスト・レポートを提出する。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業方法について説明する) 
ゴータマ・ブッタの教えの特徴(1)ダルマの語義(A-4-1)
【事前学習】シラバスを読んで、講義の概要を理解しておくこと。教科書の182~192ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】ガイダンスの内容を確認し、ブッタの教えの特徴について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
2 ゴータマ・ブッタの教えの特徴(2)永遠の真理(A-4-1)
【事前学習】教科書の192~203ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、ブッダの教えの特徴について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
3 ゴータマ・ブッタの教えの特徴(2)法の観念の源流1(A-4-1)
【事前学習】教科書の203~218ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、法の観念の源流について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
4 ゴータマ・ブッタの教えの特徴(3)法の観念の源流2・自己を認識せよ(A-4-1)
【事前学習】教科書の218~230ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、法の観念の源流・自己認識について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
5 ブッダを慕う人々(1)平等の原則・救われた人々(A-4-1)
【事前学習】教科書の232~250ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、平等の原則について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
6 ブッダを慕う人々(2)理想の共同・集いの成立1(A-4-1)映像資料鑑賞
【事前学習】教科書の250~263ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、理想の共同・集いの成立について整理してノートにまとめておくこと。のポイントを整理しておくこと。 (1時間)
7 ブッダを慕う人々(3)集いの成立2(A-4-1)
【事前学習】教科書の263~276ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、集いの成立について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
8 慈悲の理想(1)慈悲の徳(A-4-1)
【事前学習】教科書の278~289ページを事前に読んで、疑問点を確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、慈悲の徳について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
9 慈悲の理想(2)なぜ他人を愛するか・人生の幸福(A-4-1)
【事前学習】教科書の289~301ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、人生の幸福について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
10 慈悲の理想(3)人間の理法1 夫婦の倫理(A-4-1)
【事前学習】教科書の301~313ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、人間の理法(夫婦)について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
11 慈悲の理想(4)人間の理法2 親子の倫理・労使の倫理・師弟の倫理(A-4-1)
【事前学習】教科書の313~326ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、人間の理法(親子・労使・師弟)について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
12 慈悲の理想(5)人間の理法3 友人の倫理・社会人としての倫理(A-4-1)
【事前学習】教科書の327~338ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、人間の理法(友人・社会人)について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
13 経済倫理の問題(1)原始仏教の社会性・仏典の中の経済倫理1(A-4-1)
【事前学習】教科書の340~352ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、仏典の中の社会性・経済倫理について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
14 経済倫理の問題(2)仏典の中の経済倫理2(A-4-1)
【事前学習】教科書の352~366ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、仏典の中の経済倫理について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
15 経済倫理の問題(3)仏典の中の経済倫理3(A-4-1)まとめ 小テストの実施
【事前学習】教科書の366~377ページを読んで、疑問点などを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、仏典の中の経済倫理について整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
その他
教科書 中村元 『原始仏典を読む (岩波現代文庫/学術317)』 岩波書店
参考書 講義中に随時、紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度:小テスト(授業内実施)(40%)
レポートは学期末に講義内容を十分に踏まえたテーマで作成してもらいます(2000字程度)。レポートの作成を通して、「問題発見・解決力(A-4-3)」を評価します。授業参画度としては授業内容を踏まえた4回程度の小テストを実施して、「世界の現状を理解し,説明する力(A-2-3)」を確認します。対面授業のみを想定していますが、どうしても対面授業に出席できない学生には、講義の録音を聞いてもらい、毎回、感想を提出してもらいます。小テスト・レポートは、対面出席者と同様、Blackboardで提出してもらいます。
オフィスアワー 講義終了時あるいは火曜日の5時限終了後に2号館12階の研究室で行います。

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