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令和2年度以降入学者 | 哲学特殊講義6 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 哲学特殊講義6 | ||||
教員名 | 鈴木生郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 原則として対面授業を行います。(リアクションペーパーとレポートの提出については、Blackboardも利用します) Blackboard コースID:20223558 |
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授業概要 | 分析哲学(形而上学)おける時間の問題、および持続(時間を通じた同一性)の問題について、基本的な知識を身につけた上で検討していきます。 |
授業のねらい・到達目標 | この授業は、時間と持続をめぐる現代の哲学的議論を検討することを通じて、現代の分析哲学の基本的な素養とそれについて議論する能力を身につけることを目的とします。より具体的には、以下の能力を養うことが、本授業の目的です。 (1) 時間と持続に関する現代の哲学的議論を学ぶことで、現代の分析哲学についての幅広い知識と教養を獲得する。(A-1-3) (2) 時間と持続に関するの哲学的問題について、問題を自分の力で考えることができるようになる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCP1, 4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) ・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 講義形式の授業です。 基本的には毎回資料を配布する形で授業を進めます。毎回のリアクションペーパー(Blackboard)と学期末レポートが課されます。 対面授業に参加できない方については、資料を読んでいただいた上で別の課題を出します。 |
授業計画 | |
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1 |
持続についての哲学的問題について。授業の進め方。
【事前学習】持続について、自分の関心をまとめておく (2時間) 【事後学習】授業の進め方について確認しておく (1時間) |
2 |
数的同一性と質的同一性
【事前学習】同一性について基本的な事柄を確認しておく (1時間) 【事後学習】質的同一性と数的同一性の違いを説明できるようになる (2時間) |
3 |
持続についてのパラドクス(A-1-3)
【事前学習】持続についてどのようなパラドクスがあるのかを調べてみる (1時間) 【事後学習】授業で登場したパラドクスを整理しておく。 (2時間) |
4 |
三次元主義/四次元主義の紹介(A-1-3)
【事前学習】自分が時間を通じて持続するとき、どのようなあり方をしているのかを考えておく (2時間) 【事後学習】三次元主義と四次元主義の違いを整理する (2時間) |
5 |
通時的同一性の基準について(A-1-3)
【事前学習】過去の自分と現在の自分が同一であるための条件を考えてみる (2時間) 【事後学習】通時的同一性の基準という考えについて整理しておく (2時間) |
6 |
三次元主義と四次元主義の区別の整理。メレオロジー的ニヒリズム(A-1-3)
【事前学習】これまで学んだことを踏まえて、三次元主義と四次元主義の違いを整理する (2時間) 【事後学習】ニヒリズムがどのような立場であるかをまとめる (2時間) |
7 |
変化のパラドクス(1)(A-1-3)
【事前学習】変化のパラドクスについて、第3回の授業を復習しておく (2時間) 【事後学習】さまざまな立場の回答を整理する。 (2時間) |
8 |
変化のパラドクス(2)(A-1-3)
【事前学習】変化のパラドクスに対する解答としてどの立場が優れているのかを考える。 (2時間) 【事後学習】ルイスによる四次元主義の擁護を整理し、検討する。 (2時間) |
9 |
テセウスの船のパラドクス(1)(A-1-3)
【事前学習】第3回の授業を復習し、パラドクスを確認する (2時間) 【事後学習】四次元主義とニヒリズムの解答を整理する (2時間) |
10 |
テセウスの船のパラドクス(2) (A-1-3)
【事前学習】前回の二つの解答を評価してみる。 (2時間) 【事後学習】三次元主義の解答を整理する。 (2時間) |
11 |
一致のパラドクス(1)(A-1-3)
【事前学習】第3回の授業を復習し、パラドクスを確認する (2時間) 【事後学習】四次元主義とニヒリズムの解答を整理する。 (2時間) |
12 |
一致のパラドクス(2)(A-1-3)
【事前学習】三次元主義の解答を予測してみる (2時間) 【事後学習】これまでの解答を整理し、比較検討する。 (2時間) |
13 |
ニヒリズムの評価とレポート課題(A-1-3, A-4-3)
【事前学習】ニヒリズムの問題点を考えてみる。レポートの書き方について確認する。 (2時間) 【事後学習】課題を踏まえてレポートを作成する。 (5時間) |
14 |
レポートに関するディスカッション(A-4-3)
【事前学習】レポートを完成させ持参する。 (2時間) 【事後学習】ディスカッションを踏まえてレポートを完成させる (2時間) |
15 |
授業の振り返りと質疑応答(A-4-3)
【事前学習】授業全体を振り返り、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】今後の自分自身の関心をまとめておく。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | セオドア・サイダー 『四次元主義の哲学:持続と時間の存在論』 2007年 春秋社年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(80%)、授業参画度:毎回のリアクションペーパーによって判定します。(20%) 対面授業に参加できない方については、毎回別途コメントペーパーの課題を科し、それに基づいて授業参画度を評価します。 |
オフィスアワー | 授業後あるいはメールでアポイントメントを取ってください。 |