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令和2年度以降入学者 | 倫理学特殊講義5 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 倫理学特殊講義5 | ||||
教員名 | 金子佳司 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 Blackboard コースID: 月曜2限→20220621 |
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授業概要 | 私たちは社会の中で生きています。では、どんな社会であれば、私たちはよい人生を生きることができるのでしょうか。もし正しい社会でなければよい人生を生きることができないとしたら、誰にとっても正義は重大な問題です。そこで、正義とは何かという問題を、アリストテレス、ロック、ベンサム、ミル、ロールズ、ノージック、サンデルらの議論を踏まえながら検討してみます。 |
授業のねらい・到達目標 | この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1,2,4に対応しています。 日本大学教育憲章の8つの能力とそのレベル(A-1-3)(A-2-3)(A-4-3) 正義とは何かという問題に関する様々な考えを理解し、自分でもこの問題を考え、また考えたことを説明できる。 |
授業の方法 | 講義形式 やむをえない事情で対面授業に参加できない学生には、毎回、簡単な課題を出すので、自分で教科書を読んで学習し、それを踏まえて課題に答え、それを提出してください。さらに、オンラインで期末試験を行います。なお、課題の答えや期末試験の答案の提出方法についてはBlackboard上で指示します。 |
授業計画 | |
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1 |
授業計画や評価方法などの説明。 正義(justice)の問題を考えるために、福祉(welfare)、自由(freedom)、美徳(virtue)の三つの論点があることを学びます。 【事前学習】教科書 第1章(p.13〜p.23)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第1章(p.13〜p.23)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
2 |
正義の問題を三つの論点(福祉、自由、美徳)から考察します。
【事前学習】教科書 第1章(p.24〜p.55)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第1章(p.24〜p.55)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
3 |
功利主義の最大幸福原理を学び、この考え方を検討します。
【事前学習】教科書 第2章(p.56〜p.96)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第2章(p.56〜p.96)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
4 |
自由至上主義(リバタリアニズムlibertarianism)の自由論を学び、この考え方を検討します。小テスト
【事前学習】教科書 第3章(p.97〜p.123)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第3章(p.97〜p.123)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
5 |
自由市場の正しさについての功利主義と自由至上主義の主張を学び、それらの主張を検討します。
【事前学習】教科書 第4章(p.124〜p.166)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第4章(p.124〜p.166)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
6 |
カントの道徳論を学びます。
【事前学習】教科書 第4章(p.124〜p.166)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第4章(p.124〜p.166)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
7 |
カントの道徳論を検討します。小テスト
【事前学習】教科書 第5章(p.199〜p.223)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第5章(p.199〜p.223)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
8 |
ロールズの正義論を学び、この考え方を検討します。
【事前学習】教科書 第6章(p.224〜p.263)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第6章(p.224〜p.263)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
9 |
差別是正のための積極的措置(アファーマティブ・アクション Affirmative Action)をめぐる議論を学び、この議論について検討します。
【事前学習】教科書 第7章(p.264〜p.289)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第7章(p.264〜p.289)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
10 |
アリストテレスの正義論を学び、この考え方を検討します。小テスト
【事前学習】教科書 第8章(p.290〜p.327)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第8章(p.290〜p.327)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
11 |
共同体に連帯責任があるかどうかという議論を学び、この議論について検討します。
【事前学習】教科書 第9章(p.328〜p.381)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第9章(p.328〜p.381)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
12 |
正義(権利)と善のどちらが大切かという議論を学び、この議論について検討します。
【事前学習】教科書 第10章(p.382〜p.408)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書 第10章(p.382〜p.408)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
13 |
共同体主義(コミュニタリアニズム Communitarianism)における、共通善に基づく政治とはどういうものかという議論を学び、この議論について検討します。小テスト
【事前学習】教科書第10章(p.408〜p.419)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】教科書第10章(p.408〜p.419)の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間) |
14 |
これまでの授業内容全体のまとめ
【事前学習】これまでの授業内容全体を見直しておく。 (3時間) 【事後学習】これまでの授業内容の重要な論点についての自分の理解を確認する。 (1時間) |
15 |
これまでの授業内容の重要な論点の理解の確認
【事前学習】これまでの授業内容の重要な論点を理解する。 (3時間) 【事後学習】これまでの授業内容の重要な論点のうちで自分が理解できていなかったところを見直す。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | マイケル・サンデル 『これからの「正義」の話をしよう』 早川書房(ハヤカワ文庫) 2011年 第1版 必携です。 |
参考書 | Michael Sandel, JusticeーWhat's the right thing to do ?, Penguin Books, 2009 上記の参考文献は教科書の原書です。英語の得意な人は、教科書と併せて読むめば、教科書や授業の内容の理解がさらに深まると思います。 これ以外の参考文献は授業中に随時紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業内テスト:授業参画度の確認のために行なう小テスト(30%) 授業内テスト(=小テスト)は4回実施する予定ですが、これは授業参画度(=授業をちゃんと聞いていたかどうか)の確認のために行なうものです。なお、このテストではノートのみ参照可です。他方、試験(=期末試験)は授業の理解度の確認のために行なうもので、授業内容を本当に理解できているかどうかを厳密に評価します。なお、この試験では参照物は一切不可です。 評価の割合は、期末試験が70%ではありますが、この試験は厳密に採点しますので、高得点を取ることは容易ではないと思っておいてください。これに対して、小テストは授業をちゃんと聞いていた上で解答されていることが確認できれば満点を付けますので、この30%分を確実に取るかどうかが最終的には重要になってきます。 例えば、期末試験が50点(100点満点中)しか取れなかったとしても(50点×70%=35点相当)、小テストで満点(30点)を取っていれば、65点でなんとか合格できますが、期末試験でたとえ80点取れたとしても(80点×70%=56点相当)、授業をちゃんと聞いていなくて、小テストが0点であったら、最終評価は56点で合格できません。 なお、対面授業に参加できない学生の場合は、課題の解答の評価(50%)とオンラインの試験(50%)で評価します。 |
オフィスアワー | 授業の前後に教室にて。または、Blackboardにて。 |