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令和2年度以降入学者 | 外国考古学概説1 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 外国考古学概説1 | ||||
教員名 | 小泉龍人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(一部Zoomによるライブ中継予定;Zoom参加要件は「授業の方法」参照) Blackboard のコースID:20220635 |
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授業概要 | 本授業はオリエントのなかでもメソポタミアを中心とする西アジア地域の考古学を主題としている。西アジアでは約1万年前までに農耕が始まり、その後まもなく牧畜も起こり、やがて5千年以上も前に世界最古級の都市が誕生し、絵文字的な記号が発明された。シュメール都市国家の競合段階を経て、領域国家のアッカド王朝出現までに楔形文字が完成し、銀の貨幣も開発された。そしてウル第3王朝で度量衡が完成し、バビロン第1王朝にてハンムラビ法典が制定された。西アジアはつねに世界をリードしてきた人類史の宝庫となっているため、危険を承知の上で世界中の研究者が西アジア周辺のオリエントで考古学調査に取り組んでいる。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果などを反映していく。 |
授業のねらい・到達目標 | <ねらい> ・古代オリエントに関する基礎的な用語・知識を習得する。 ・西アジアにおける人類拡散から都市誕生をへて領域国家出現に至る通史を考古学的な目線で説明できる。 ・古代オリエントの世界遺産の概況について述べることができる。 <到達目標> ・学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明できる(A-1-1)。 ・世界の歴史や国際社会が直面している問題を理解し,現代社会における人文学・歴史学の役割を説明できる(A-2-1)。 ※この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1,2に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 ①原則として教室にて対面授業(パワーポイントによる講義形式)。対面参加が困難な場合、以下の要件を満たす学生は事前に教員の許可を受けて、Zoomにてオンライン参加できる。 (A)学部が認めた者(学生が学科へ事前に申請することで有効):新型コロナウイルス感染症への対策により入国ができない外国人留学生/ 経済的な理由により通学が困難な学生/ 基礎疾患があり通学に不安を感じる学生(証明できるものが必要)/ 精神的な理由等により通学に極度の不安を感じる学生(証明できるものが必要)。 (B)体調不良者(学生が教員に事前に連絡することにより有効):新型コロナウイルスの感染 ・感染が疑われる者および濃厚接触者。 ※許可を受けずにオンライン参加した場合、減点対象とする。 ②月曜日までにBlackboardの教材にて当該回の授業レジュメ等をダウンロードして内容を確認しておく。 ③授業後、Blackboard当該回の掲示版フォーラムで感想・質問等を投稿する(次回授業までにフィードバック予定)。 |
授業計画 | |
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1 |
授業内容・目標、対象地域・時代の概説、アンケート記入(A-1-1)【対面】
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。 (1時間) |
2 |
オリエント横断の旅 (1)−モヘンジョダロからガンダーラまで(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、モヘンジョダロ遺跡などの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、モヘンジョダロなど各地の世界遺産や遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) |
3 |
オリエント横断の旅 (2)−ペルセポリスからローマの道まで(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ペルセポリス遺跡などの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ペルセポリスなどの世界遺産や遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) |
4 |
オリエント概説−バベルの塔と『ギルガメシュ叙事詩』(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、『旧約聖書』の「バベルの塔」などの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、バビロン遺跡の位置、時代、特徴や、『ギルガメシュ叙事詩』のあらすじをノートなどに整理する。 (2時間) |
5 |
いかにしてヒトは人になったのか−人間らしさの獲得(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、人類の起源の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、人類の起源に関する遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) |
6 |
温暖化と寒冷化への適応−定住化から食糧生産へ(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、定住化と食糧生産の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、温暖化と定住化の関係、寒冷化と食糧生産の開始の関係についてノートなどに整理する。 (2時間) |
7 |
メソポタミアにおける都市化−水利施設の工夫と神殿建立(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、メソポタミアの都市化の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市化と水利施設の関係、メソポタミアにおける神殿の出現についてノートなどに整理する。 (2時間) |
8 |
世界最古の都市誕生−街の軸線と銀の開発(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、都市誕生の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市と街のレイアウトの関係、都市における銀の開発についてノートなどに整理する。 (2時間) |
9 |
シュメール都市国家の競合-楔形文字と青銅器の開発(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、都市国家や楔形文字の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市国家と文字出現の関係、国家による青銅器の開発についてノートなどに整理する。 (2時間) |
10 |
アッカド王朝のメソポタミア統一−長距離交易と貨幣の発明(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、アッカド王朝や貨幣の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、アッカド王朝と長距離交易の関係、領域国家による貨幣の発明についてノートなどに整理する。 (2時間) |
11 |
ウル第3王朝による領域国家の完成-ジッグラト、度量衡、官僚制(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ウル第3王朝やジッグラトの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ウル第3王朝に建てられたジッグラト、領域国家による度量衡統一についてノートなどに整理する。 (2時間) |
12 |
都市問題の解決-ハンムラビ王の目指した弱者救済(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、バビロン第1王朝やハンムラビ王の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、バビロン第1王朝の都市社会、ハンムラビ法典に記された内容についてノートなどに整理する。 (2時間) |
13 |
オリエントの国際化−古アッシリア、ミタンニ、ヒッタイト(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、古アッシリア、ミタンニ、ヒッタイトの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、アッシリアの商人や技術革新についてノートなどに整理する。 (2時間) |
14 |
期末レポート作成に向けての解説(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、期末レポートの書き方の注意点を予め確認しておく。 (1時間) 【事後学習】授業内容をふり返り、注・参考文献の書き方などを調べておく。期末レポート提出に向けてこれまで学習した内容を整理しておく。 (1時間) |
15 |
期末レポート作成に向けての準備、リアクションペーパーへのフィードバック(A-1-1, A-2-1)【対面】
【事前学習】期末レポートの作成に向けて準備を進めておく。 (1時間) 【事後学習】講師からフィードバックされるリアクションペーパーの評価を確認して、期末レポート作成に備える。 (7時間) |
その他 | |
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教科書 | とくに指定しない。 |
参考書 | 小泉龍人 『都市の起源−古代の先進地域=西アジアを掘る (選書メチエ)』 講談社 2016年 第1版 ほかは適宜、教材資料(PDFなど)にて知らせる。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:授業内容を理解した上で参考文献を適切に引用して考察しているかどうかを評価(60%)、授業内テスト:適宜、授業中にリアクションペーパーを実施して、授業の理解度を評価(20%)、授業参画度:授業マナー、掲示版フォーラムへの積極的な参加を評価(20%) 【期末レポート】「期末レポートの書き方」の解説を聴いた上で、レポート(2,000字前後)を期日までにBlackboard「期末レポート」にて提出する。 【授業内テスト】対面参加者は教室にて用紙に記入して提出、オンライン参加者はBlackboard当該回の「リアクションペーパー」にて提出(いずれも授業時間内受付)。 【授業参画度】遅刻(オンライン参加の場合も含む)2回で欠席扱いとし、授業マナー重視(私語・飲食等の授業の妨げとなる言動、授業に関係のない行為には厳正に対処)。 |
オフィスアワー | 質問等は授業後に直接、授業日にBlackboard掲示板フォーラム、常時メール(第1回授業までにアドレスを通知)にて受付ける。 |
備考 | ※オリエントの歴史や海外の考古学に興味のある学生向き。 ※受講者への連絡は授業教室で口頭にて伝え、Blackboard「連絡事項」にも掲示するので随時確認すること。 ※授業計画の順番・内容の変更もあり得る。 ※講師の海外出張(発掘調査、国際学会)等による休講の場合、補講等実施予定。 |