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令和2年度以降入学者 | 日本史特講3 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 日本史特講3 | ||||
教員名 | 坂口太助 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業で実施する。 Blackboard ID:20220637 |
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授業概要 | 全体テーマ:「満州事変から太平洋戦争へ」 明治以降「欧米諸国に追いつくこと」を目標に近代化を進めた日本は、日露戦争(1904~05年)に勝利し「大国」の1つとなり、国際連盟でも中心的役割を果たしていた。しかし、満州事変(1931年)を契機として国際的な孤立へと向かうことになる。本講義では、満州事変以後日本がどのように世界とかかわり、なぜ太平洋戦争へと至ることになるのか、その過程を考えていく。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)近代の日本は様々な戦争(及び事変)にかかわり、その影響は現在でも残っていると言える。それらの戦争のうち、本講義で扱う満州事変・日中戦争・太平洋戦争についてその概要を理解する。あわせて、国際環境を把握し、そのうえで日本が選択した進路について考えることで「世界の中の日本」という視点から物事を見る力を身につける。 (2)結果を見るだけではなく「過程」を考えることで、歴史学的(実証的)な考え方・分析を行う力を身につける。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP2、3に対応しています。 (以下は令和2年度以降入学者) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP2、3に対応しています。 (1)世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる。(A-2-3) (2)物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 プリントを配布して講義形式で行い、要点については板書する。また理解を深めるため映像資料も使用する予定である。評価は学期末に行う筆記試験が中心であり、そのほか授業内アンケート(小テストではなく感想シートのようなもの)を数回実施する。受講者の状況(受講者数等)によっては授業の内容・方法を変更する場合もある。質問が多く寄せられた点などについては、授業内で解説・回答を行う。 なお、真にやむを得ない事情により対面授業に参加することが困難な学生は、申請し許可を受けたうえでオンライン受講もできる。授業で配布したプリントはBlackboardにも掲載し、またBlackboardを通じてオンライン受講者用の課題を出題する。オンライン受講者はプリント・教科書をもとに授業内容を確認し、課題が出た際には指定された期日までに提出すること。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及び総論①(対面授業):この講義の目的・到達目標・進め方・評価方法等について解説するとともに、日本の「近代」という時代の概要・特徴を確認する。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】これまでどの程度歴史(特に日本近代史)を学んだか簡単なアンケートを行う予定。高校時代を含めどの程度歴史を学んだか簡単に振り返っておくこと。 (1時間) 【事後学習】目的・進め方・評価方法等について確認しておくこと。また歴史は話が続いていくので確認・復習が大切となる。プリントと教科書をもとに授業内容を整理しておくこと。 (1時間) |
2 |
総論②(対面授業):戦争について考えていく前提として、史上初の「総力戦」となった第一次世界大戦と、その後の世界への影響について確認する。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】教科書の153~156頁を読み第一次世界大戦について確認しておくこと。また、「戦争」という言葉からどのようなことがイメージされるか整理しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第一次世界大戦とそれまでの戦争との違い、同大戦がその後の世界に与えた影響について整理すること。 (2時間) |
3 |
明治~昭和初期の日本の概観①(対面授業):日本とアメリカ・中国との関係に注目して、明治時代の日本の状況を確認する。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】第1回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の86~92、97~111頁を読み日清戦争と日露戦争について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
4 |
明治~昭和初期の日本の概観②(対面授業):日本とアメリカ・中国との関係に注目して、大正時代~昭和初期の日本の状況を確認する。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の167~175、205~207頁を読みワシントン会議と世界恐慌について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
5 |
昭和初期における日中関係①(対面授業):満州事変について知るための前提として、辛亥革命から北伐に至る中国国内の状況について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の156~158頁を読み辛亥革命とその後の中国の状況について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
6 |
昭和初期における日中関係②(対面授業):満州事変について知るための前提として、第5回の内容をふまえ昭和初期の日中関係について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の196~204頁を読み昭和初期の日中関係について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
7 |
満州事変と国際連盟脱退①(対面授業):日本陸軍(関東軍)の動向に注目しながら、満州事変勃発の過程について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の208~211頁を読み満州事変について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
8 |
満州事変と国際連盟脱退②(対面授業):満州事変勃発後の日本国内の状況について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
9 |
満州事変と国際連盟脱退③(対面授業):日本が国際連盟脱退へと至る過程について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の211~216頁を読み国際連盟脱退前後の日本の状況について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
10 |
日中戦争から太平洋戦争へ①(対面授業):日本、および日本と同盟を組むことになるドイツを中心に、満州事変後の各国の状況について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の222~224頁を読みヨーロッパの状況を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
11 |
日中戦争から太平洋戦争へ②(対面授業):日中戦争の勃発と拡大の過程を考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の226~228頁を読み日中戦争について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
12 |
日中戦争から太平洋戦争へ③(対面授業):日中戦争が長期化するなか、ヨーロッパでの戦争(第二次世界大戦)勃発が日本に与えた影響について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の236~240頁を読み第二次世界大戦について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
13 |
日中戦争から太平洋戦争へ④(対面授業):アメリカとの関係を中心に太平洋戦争開戦に至る過程を考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の242~245頁を読んで第二次世界大戦勃発後の日本の状況を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
14 |
日中戦争から太平洋戦争へ⑤(対面授業):太平洋戦争について考えていく。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】前回の授業で使用したプリントの内容を確認しておくこと。教科書の246~256頁を読み太平洋戦争について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プリントと教科書をもとに授業内容を復習・整理しておくこと。 (2時間) |
15 |
授業内試験と解説(対面授業):授業全体のまとめ・筆記試験を行う。(A-2-3、A-3-3)
【事前学習】これまでの授業内容を振り返っておくこと。 (3時間) 【事後学習】日本の近代とはどのような時代であったかを自分なりに考えてみること。 (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 鳥海靖 『もういちど読む山川日本近代史』 山川出版社 2013年 授業に関係する様々な文献のうち、内容が幅広く読みやすいものを教科書とした。事前学習・事後学習や授業内容整理の手助けとなるので購入すること。 |
参考書 | 参考文献は授業内で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(75%)、授業参画度:授業内でのアンケート(25%) 学期末に筆記試験を実施し、これが評価の中心となる。そのほかアンケートの提出状況・内容を授業参画度として評価する。オンライン受講を認められた受講者については、Blackboardを通じての課題から評価を行う。 なお、本科目は特講科目であるため、当時の日本政府や軍の内部で作成されていた文書等も授業内で教材として取り上げる(「くずし字」ではなく史料集・資料集として刊行されているものを使用)。もちろん授業内で解説を行うので予備的な知識は必要ないが、こうした史料・資料を含めての総合的な授業内容の理解度が成績とかかわるので、受講する学生は真剣かつ熱心に授業に取り組むことを期待します。 |
オフィスアワー | Blackboardで寄せられた質問等に対しては、内容によりBlackboard、あるいは次回以降の授業内で回答する。 |