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令和2年度以降入学者 | 東洋史特講3 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 東洋史特講3 | ||||
教員名 | 渡部良子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardのコースID:20220641 |
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授業概要 | イスラーム史におけるモンゴル帝国時代 |
授業のねらい・到達目標 | 13〜14世紀、北アジアに勃興しユーラシアの広大な領域を支配した遊牧国家モンゴル帝国は、ロシア、中国、朝鮮などその統治を受けたユーラシアの様々な地域の歴史に影響を与えました。西アジア・イスラーム社会においても、モンゴル襲来による政治地理の変動、モンゴル帝国分家・イルハン朝(1260〜1335以降解体)のイラン高原支配を経て、イスラーム思想・文化に生じた後代まで影響を及ぼす様々な変化が注目されています。イスラーム史の展開においてモンゴル帝国の時代はいかなる時代として意義を持つのか、本講義では(1)イスラームの国家・政治思想、(2)宗教文化、(3)歴史観・歴史叙述の3つのテーマを取り上げ、モンゴル帝国期における変化と新たな展開に焦点を当てて、イスラーム思想・社会・文化の歴史的特徴を考えていきます。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,3及びカリキュラムポリシーCP2,3に対応しています。 ・世界諸国の歴史,経済,文化,政治などの背景を理解し,国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる(A-2-3)。 ・物事を既存の知識にとらわれることなく,人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し,説明することができる(A-3-3)。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 *初回講義開始までにBlackboardのコース登録を行っておくこと。 毎回配布する教材に基づき、講義を行います。教材は教室で配布されますが、事前にBlackboardで公開されるので、予習をしておいて下さい。 授業終了時、毎回の授業のポイントに関するキーワード小テストを提出してもらいます。 本授業の事前・事後学習は、各2時間が目安です。 なお受講人数や受講者の関心・理解度に応じ授業計画・授業方法を一部変更する可能性もあります。 |
履修条件 | 履修条件はありません。授業テーマに関心がある人は,誰でも受講することができます。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクションと授業計画
【事前学習】シラバスとBlackboard Learningで事前配布する教材をよく読んでおいて下さい。 (2時間) 【事後学習】授業計画をよく確認し,次回からの授業に備えて下さい。 (2時間) |
2 |
モンゴル帝国期西アジア史の展開①:モンゴル襲来期の西アジア
【事前学習】事前配布教材を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、13世紀初頭西アジアのイスラーム諸王朝と政治情勢の基礎知識を身につけて下さい。 (2時間) |
3 |
モンゴル帝国期西アジア史の展開②:モンゴル帝国のイラン高原征服・支配とイルハン朝の成立
【事前学習】事前配布教材を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イルハン朝成立までのモンゴル帝国・西アジアの政治情勢をよく理解して下さい。 (2時間) |
4 |
モンゴル帝国期西アジア史の展開③:イルハン朝のイラン統治〜異教徒による支配からモンゴル・イスラーム王朝へ
【事前学習】事前配布教材を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イルハン朝の通史をよく理解して下さい。 (2時間) |
5 |
モンゴル帝国期西アジア史の展開④:イルハン朝の解体からポスト・モンゴル時代へ
【事前学習】事前配布教材を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、中世から近世への西アジア史の展開をイルハン朝の通史をよく理解して下さい。 (2時間) |
6 |
モンゴルがもたらした変化(1)=国家・王権思想①:アッバース朝滅亡と政治思想の変化
【事前学習】事前配布教材・史料を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イスラーム政治思想の歴史について理解を深めて下さい。 (2時間) |
7 |
モンゴルがもたらした変化(1)=国家・王権思想②:貨幣が示す王権表象の変化
【事前学習】事前配布教材・史料を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イスラーム貨幣史料研究について理解を深めて下さい。 (2時間) |
8 |
モンゴルがもたらした変化(1)=国家・王権思想③:文書が示す王権表象の変化
【事前学習】事前配布教材・史料を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イスラーム文書史料研究について理解を深めて下さい。 (2時間) |
9 |
モンゴルがもたらした変化(2)=宗教文化①:少数派シーア派の発展
【事前学習】事前配布教材を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、少数派シーア派の歴史について理解を深めて下さい。 (2時間) |
10 |
モンゴルがもたらした変化(2)=宗教文化②:スーフィズム(イスラーム神秘主義)の影響
【事前学習】事前配布教材を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イスラーム史におけるスーフィズムの役割について理解を深めて下さい。 (2時間) |
11 |
モンゴルがもたらした変化(3)=歴史観と歴史叙述①:イスラームにおける歴史学と歴史叙述
【事前学習】事前配布教材・史料を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イスラームにおける伝統的歴史叙述についてよく理解して下さい。 (2時間) |
12 |
モンゴルがもたらした変化(3)=歴史観と歴史叙述②:モンゴル支配下の歴史叙述と『集史』編纂
【事前学習】事前配布教材・史料を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イルハン朝時代のペルシア語歴史叙述活動について理解を深めて下さい。 (2時間) |
13 |
モンゴルがもたらした変化(3)=歴史観と歴史叙述③:イスラーム的諸民族史の変化と後世への影響
【事前学習】事前配布教材・史料を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、イスラームにおける歴史叙述の発展・変容の歴史を改めて捉え直して下さい。 (2時間) |
14 |
西アジア・イスラーム社会における「モンゴル」のイメージの歴史
【事前学習】事前配布教材・史料を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】講義内容をよく復習し、次回のまとめに備えて下さい。 (2時間) |
15 |
おわりに:世界史・イスラーム史におけるモンゴル帝国時代
【事前学習】事前配布教材を予習しておいて下さい。 (2時間) 【事後学習】まとめを踏まえて本授業での学修を整理し、学期末レポートの準備に取りかかって下さい。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 毎回教材を配布します。特定の教科書は用いません。 |
参考書 | 毎回の講義内容に関連する参考文献を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末レポートを提出してもらいます。テーマについては授業で告知します。(50%)、授業参画度:毎回のキーワード小テスト・受講コメントで理解度を確認します。(50%) |
オフィスアワー | 授業後に質問に来て下さい。 |