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日本史研究実習1

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令和2年度以降入学者 日本史研究実習1
教員名 工藤憲一郎
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業(一部Zoomによるライブ中継あり)
BlackboardコースID:20220664
授業概要 日本近世史を研究するための能力として、幕末の政治史に関する史料を読み解く力を養成する。
具体的には文語体の史料を読み下す(書き下す)能力、それを口語に訳する能力、史料の記述内容や歴史的意義などを理解する能力などを習得する。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
近世史料の読解能力を身につける。

〈到達目標〉
文語体の史料の読み下し(書き下し)と口語訳をすることができる。
史料の記述内容や歴史的意義などについて説明できる。

・新しい問題に取り組むために、必要な情報を収集し、それを分析して用いることができる。(A-5-3)
・様々な人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる。(A-6-3)
・学修状況を自己分析し、その成果を評価することができる。(A-8-3)

この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの5,6,8に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【実習】
①幕末(近世末期)の政治史に関する刊行史料をテキストとする。
②テキストは順次、Blackboardを通じて事前に配信する。
③その他の教材も基本的にBlackboardを通じて配信する。ただし、教室でペーパーを配布することもある。
④受講生は、配信されたテキストがどのような史料なのか事前に調べて、その成果を簡易レポートにまとめて指定の期日までにBlackboardを通じて提出する。
⑤授業では、受講生から事前に提出された簡易レポートなども踏まえながら教員がテキストの歴史的意義などの概要について解説を行ったうえで、受講生によるテキストの精読(読み下し・口語訳)を行う。
⑥テキストの精読(読み下し・口語訳)は、当日出席している学生が順番に一定程度の部分を担当していく、という輪読形式で行う。
⑦受講生は毎回、リアクションペーパーをBlackboardを通じて提出する。提出されたリアクションペーパーの内容に関して、受講生全体の授業理解に資するところが大きいと判断されるものについては、次回授業などで教員がコメントする。
⑧教員による解説や受講生による精読(読み下し・口語訳)の内容に関して質問・意見などがあれば、アクティブ・ラーニング(能動的学修)の見地からも、授業内で積極的に質問・意見して議論につなげることが望ましい。ただし、授業内で質問・意見することができなかった場合、それらをリアクションペーパーに記入することも可とする。
⑨上記の実習に向けた準備として、受講生に基本的知識を獲得してもらうため、第2~4回授業で幕末政治史の概要に関する講義を行う。
⑩期末試験では、新出の文語体の史料テキストの書き下しを行う。試験は教室内において実施するが、下記の対面授業に参加することが困難な学生については、適宜の代替措置を講ずる。
⑪授業計画は進行状況などにより変更されることがある。

対面授業に参加することが困難な学生について、以下の要件のいずれかを満たす場合はZoomでの参加を認める。
①学部により認可された学生(コロナ対策のため日本に入国できない留学生など)
②体調不良の学生(コロナ感染者、感染が疑われる者、濃厚接触者など)
授業計画
1 授業の方法の詳細、事前学習・事後学習の進め方、テキストの性格などについて説明する【対面授業】
【事前学習】シラバスの内容を確認しておく。
【事後学習】授業での不明点などをリアクションペーパーにまとめて提出する。 (0.5時間)
2 幕末政治史に関する講義【対面授業】
ペリー来航~薩英戦争の過程について講義する。
【事前学習】教科書の該当部分を読んだうえで、どこが理解できなかったのか、事前に把握しておく。(A-5-3)
【事後学習】授業の感想や不明点などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
3 幕末政治史に関する講義【対面授業】
八月十八日政変~通商条約勅許の過程について講義する。
【事前学習】教科書の該当部分を読んだうえで、どこが理解できなかったのか、事前に把握しておく。(A-5-3)
【事後学習】授業の感想や不明点などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
4 幕末政治史に関する講義【対面授業】
薩長盟約~鳥羽伏見の戦いの過程について講義する。
【事前学習】教科書の該当部分を読んだうえで、どこが理解できなかったのか、事前に把握しておく。(A-5-3)
【事後学習】授業の感想や不明点などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
5 幕末政治史に関する史料Aについての解説ならびに精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】史料Aに関して調べた結果を簡易レポートにまとめて指定の期日までに提出する。テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (1時間)
【事後学習】教員による解説や受講生による精読、授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
6 幕末政治史に関する史料Aの精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (0.5時間)
【事後学習】受講生による精読や授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
7 幕末政治史に関する史料Bについての解説ならびに精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】史料Bに関して調べた結果を簡易レポートにまとめて指定の期日までに提出する。テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (1時間)
【事後学習】教員による解説や受講生による精読、授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
8 幕末政治史に関する史料Bの精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (0.5時間)
【事後学習】受講生による精読や授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
9 幕末政治史に関する史料Cについての解説ならびに精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】史料Cに関して調べた結果を簡易レポートにまとめて指定の期日までに提出する。テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (1時間)
【事後学習】教員による解説や受講生による精読、授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
10 幕末政治史に関する史料Cの精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (0.5時間)
【事後学習】受講生による精読や授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
11 幕末政治史に関する史料Dについての解説ならびに精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】史料Dに関して調べた結果を簡易レポートにまとめて指定の期日までに提出する。テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (1時間)
【事後学習】教員による解説や受講生による精読、授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
12 幕末政治史に関する史料Dの精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (0.5時間)
【事後学習】受講生による精読や授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
13 幕末政治史に関する史料Eについての解説ならびに精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】史料Eに関して調べた結果を簡易レポートにまとめて指定の期日までに提出する。テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (1時間)
【事後学習】教員による解説や受講生による精読、授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
14 幕末政治史に関する史料Eの精読(テキストの読み下し・口語訳)(A-6-3)【対面授業】
【事前学習】テキストの読み下し・口語訳のための用意をする。(A-5-3) (0.5時間)
【事後学習】受講生による精読や授業内の議論などの内容について、疑問点・不明点や意見などをリアクションペーパーにまとめて提出する。(A-8-3) (0.5時間)
15 期末試験とその解説【対面授業】
試験として新出の文語体の史料テキストの書き下しを行う。試験後に教員による解説を行う。
【事前学習】史料A~Eの精読における読み下しを復習し、新出の文語体の史料テキストを書き下すことができるように用意する。(A-5-3) (0.5時間)
【事後学習】試験で出題されたテキストについて復習するとともに、授業全体の内容を整理する。(A-8-3)
その他
教科書 佐々木克 『幕末史』 筑摩書房 2014年
三谷博 『維新史再考』 NHK出版 2017年
第2~4回授業での幕末政治史の概要に関する講義において参照する。
また第5回以降の授業においても、史料テキストについて調べる際の参考とすること。
参考書 吉田常吉・佐藤誠三郎校注 『幕末政治論集 (日本思想大系56)』 岩波書店 1976年
歴史学研究会編 『日本史史料[4]近代』 岩波書店 1997年
歴史学研究会編 『日本史史料[3]近世』 岩波書店 2006年
青山忠正 『日本近世の歴史6 明治維新』 吉川弘文館 2012年
宮地正人 『幕末維新変革史(上・下)』 岩波書店 2018年
松浦玲 『徳川の幕末』 筑摩書房 2020年
その他の参考書は、第1回授業で案内する。
成績評価の方法及び基準 レポート:事前学習における簡易レポートの提出状況・内容により評価する(30%)、授業内テスト:第15回授業での期末試験により評価する(40%)、授業参画度:授業内の史料テキストの精読(読み下し・口語訳)の内容、授業内の議論、毎回のリアクションペーパーの提出状況・内容などにより評価する(30%)
授業内テスト(期末試験)について、対面授業に参加することが困難な学生に関しては、適宜の代替措置を講ずる。
オフィスアワー Blackboardを用いて質疑応答を行う。

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