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令和2年度以降入学者 | 中国社会論2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 中国社会研究2 | ||||
教員名 | 大川謙作 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業。ただし文理学部が規定する要件を満たし、文理学部の所定の書式による申請が認可されてこの授業を含むすべての本学期の授業に対面で参加することができなくなった学生については、Blackboardの指示に従い、オンデマンド教材や同時双方向による遠隔での受講を指定された期間内において認める。 BlackboardコースID:20223714 |
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授業概要 | チベットの社会と政治。 本講義では、チベット社会・政治・歴史・文化について多角的に講ずる。特にチベットの近現代の歴史および現代社会について講義形式で講じていく。 また中国の民族政策やチベット文学やチベット問題など、チベット現代社会の動態と深く関連するトピックについても議論する。 |
授業のねらい・到達目標 | チベットの歴史・社会・文化について基礎的な知識を身につけることができる。中国という大きな枠の中で少数民族の持つ重要性や役割を説明することができる。 グローバル社会の抱える諸問題について、個々の問題に関する様々な情報を分類・整理し、多様な立場があることを理解することができる(A-2-3)。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの2に対応しています。 |
授業の方法 | 講義形式。 毎回授業開始時および終了時に課題の作成と提出を行ってもらう。課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。 なお、今学期のこの授業を含む文理学部の全ての授業について対面参加が不可能な学生については、文理学部の定める申請書を用いてその旨を学部に申告すること。申告が認められた場合、遠隔での授業参加(課題学習)を認める。毎回、Blackboardに記載している期日までに課題を提出することとなる。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス。 授業のテーマや到達目標および授業方法などについて説明する。 またチベットについて理解することの意味について講じる(A-2-3)。 【事前学習】シラバスを事前に確認し、今後の学習計画を立てておく。 (2時間) 【事後学習】チベットについて学ぶ重要性を口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
2 |
中国の少数民族と民族政策。 中国の少数民族および民族政策の概要について歴史・地理・言語・文化などの観点から多角的に概観する。 またその中でチベットがどのように位置付けられるかを見ていく(A-2-3)。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】中国の少数民族の概要や民族政策について口頭で説明できるようしておく。 (2時間) |
3 |
チベット・中国関係の歴史的展開。 チベット・中国関係を大きなスパンで概観し、それが近代以降に被った大きな変化とその性質について理解する(A-2-3)。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベット・中国関係史の概要について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
4 |
チベット・中国関係の新展開。 中華人民共和国の成立とダライ・ラマ14世の即位、17か条協議の成立とその意義について論じ、後日のチベット問題の淵源がこの時期にあったことを確認しつつ、同時代の政治過程についての理解を深める。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】17か条協議とその意義について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
5 |
1950年代チベット史。 1950年代のチベット史について、ソ連や米国の動向など国際政治の動きにも目配りをしつつ講じていき、1959年のチベット動乱の発生までを概観する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】1950年代チベット史の概要について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
6 |
チベット動乱とチベット問題の発生。 1959年に発生したチベット現代史上の一大事件であるチベット動乱について講じる。その発生原因や経緯などについても広く目配りしつつ概観する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベット動乱について口頭で説明できるようしておく。 (2時間) |
7 |
チベット亡命社会の形成。 チベット動乱の結果発生したチベット難民とチベット亡命社会の形成について講じる。難民セトルメントの建設と発展やチベット問題の国際化などの問題についても目配りしつつ概観する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベット亡命社会の概要について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
8 |
チベット問題の今日的展開:1980年代 1980年代の中国の改革開放とそれがチベット問題にもたらした影響を講ずる。チベット亡命政府と中国政府の交渉や、1980年代末に発生したデモ事件などについても概観する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】1980年代チベット史について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
9 |
チベット問題の今日的展開:2000年代 2000年に発動した中国による「西部大開発」と、そのチベットにもたらした影響について講ずる。急速な経済発展がもたらしたチベット問題の構造変化と、その帰結としての2008年のチベット騒乱についても概観する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】2000年代のチベット情報について説明できるようにしておく。 (2時間) |
10 |
チベット現代文学1:伝統文学とその刷新 チベットにおける現代文学の誕生について講じる。チベット現代文学の父とされるトンドゥプジャの生涯と作品について概説しながら、チベットにおいて伝統文学と現代文学がいかなる関係をとりむすんでいたかを講義する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベット文学とトンドゥプジャについて口頭で説明できるようになっておく。 (2時間) |
11 |
チベット現代文学2:現代文学の発展。 チベットにおける現代文学の発展について講じる。タクブンジャ、ツェラン・トンドゥプ、ペンジョルなどの作品について概観しながら、チベット現代文学の今日的発展の見取り図を示す。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベット現代文学の現在について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
12 |
チベット現代文学3:ペマ・ツェテンの文学と映画。 現代チベットを代表する作家であり映画監督であるペマ・ツェテンの作品について概観しながら、その小説および映画が現代チベットにもたらした影響を講ずる。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】ペマ・ツェテンについて口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
13 |
チベット社会論1:社会構造と親族 チベットの伝統的な社会構造を親族や環境、ダライ・ラマ政権の統治機構などとの関係から講じる。チベット社会の基礎構造を歴史的・社会学に把握できるに講義する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベットの社会構造について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
14 |
チベット社会論2:社会史の展開 チベット社会史の最新の展開について紹介しながら、ダライ・ラマ政権時代の社会構造について論じる。研究という行為が必然的にはらむ政治性や資料上の制限をどのように乗り越え、研究者たちが制約の中でいかに現実を把握しようとしているかという問題についても考える。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベット社会史について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
15 |
これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める(A-2-3)。
【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】すべてのプリントおよび授業ノートを読み直し、今学期の学習についてまとめておく。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 試験(50%)、授業参画度:授業参画度には毎回提出してもらう課題の内容評価も含まれる。(50%) 試験は期末試験期間に実施する。 遠隔での参加が認められた学生については、課題の提出状況と内容によって成績を評価する。 |
オフィスアワー | 授業終了時。ただし文理学部が規定する要件を満たし、文理学部の所定の書式による申請が認可されてこの授業を含むすべての本学期の授業に対面で参加することができなくなった学生については、Blackboardのメール機能を用いる。 |