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アジアの文化と社会1

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令和2年度以降入学者 アジアの文化と社会1
令和元年度以前入学者 アジアの文化と社会1
教員名 三澤真美恵
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 Blackboard ID:20220759【対面授業】
対面授業については、文理学部が規定する要件を満たし対面授業に参加できない学生、および教室状況により分散登校となって対面授業に参加できない学生は、Blackboard に記載している期日までに対面授業の録画を視聴し課題を提出することで代替する。また、文理学部の指示などにより対面授業そのものが実施できない場合も、同時双方向型オンライン授業やBlackboardに配信する動画を視聴し課題を提出することで代替する。
授業概要 台湾の歴史を学ぶ
授業のねらい・到達目標 日本植民地時期の台湾に関する歴史について理解を深める。
具体的には以下の3つのテーマに焦点をあてる。
3つのテーマ:①植民地支配への抵抗の諸相 ②戦時動員 ③戦後責任・植民地支配責任
グローバル社会の抱える諸問題について、個々の問題に関する様々な情報を分類・整理することができる(A-2-2)。
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの2に対応しています。
授業の方法 講義形式と演習形式
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。
フィードバックは授業内で行う。
履修条件 アジアの文化と社会1(前期)と、アジアの文化と社会2(後期)は、原則としてセットで受講すること。
授業計画
1 ガイダンス:台湾の植民地近代をめぐる論争
【事前学習】戴國煇『台湾:人間・歴史・心性』(岩波新書、1988年)「1.台湾とは何か」(3-24頁)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
2 植民地支配への抵抗の諸相 ①武装抗日運動
【事前学習】戴國煇『台湾:人間・歴史・心性』(岩波新書、1988年)「2.台湾の原風景」(25-54頁)「3.日本の植民地支配」(55-82頁)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
3 植民地支配への抵抗の諸相 ②阿片政策への対応の変化
【事前学習】劉明修「日本の阿片政策と台湾財政」『日本歴史』372号(1979年5月号)、劉明修「1930年台湾阿片吸食新特許の反対運動」近代日本研究会編『幕末・維新の日本』(山川出版社、1981年)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
4 植民地支配への抵抗の諸相 ③経済政策と農民運動
【事前学習】浅田喬二『日本帝国主義下の民族革命運動』(未来社、1973年)の台湾に関する箇所を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
5 植民地支配への抵抗の諸相 ④台湾議会設置請願運動と台湾文化協会
【事前学習】若林正丈「台湾議会設置請願運動」大江志乃夫他編『岩波講座 近代日本と植民地 6 抵抗と屈従』(1993年、岩波書店)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
6 植民地支配への抵抗の諸相 ⑤山地先住民族による霧社事件
【事前学習】邱若龍作画、江淑秀・柳本通彦訳『霧社事件 台湾先住民、日本軍への魂の戦い』(1993年、現代書館)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
7 植民地支配への抵抗の諸相」について振り返る
ディスカッション
【事前学習】授業テーマ「植民地支配への抵抗の諸相」①〜⑤までの内容を復習し、不明点を明らかにしておく (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
8 戦時動員 ①霧社事件から高砂義勇隊へ
【事前学習】林えいだい『台湾植民地統治史—山地原住民族と霧社事件・高砂義勇隊』(梓書院、1995年)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
9 戦時動員 ②植民地教育と皇民化運動
【事前学習】林瑞明著・松永正義訳「決戦期台湾の作家と皇民文学――苦悶する魂の歴程」『近代日本と植民地 6抵抗と屈従』(岩波書店、1993年、235-261頁)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
10 戦時動員 ③志願兵制度から徴兵制へ
【事前学習】近藤正己『総力戦と台湾―日本植民地崩壊の研究』(1996年、刀水書房)第五章「人力と人命の動員」(351-404頁)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
11 戦時動員 ④「慰安婦」の動員
【事前学習】駒込武「台湾植民地支配と台湾人「慰安婦」」VAWW-NET Japan編『「慰安婦」戦時性暴力の実態Ⅰ――日本・台湾・朝鮮編』(緑風出版、2000年、118-158頁)を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
12 戦時動員 ⑤「慰安婦」問題と女性国際戦犯法廷
【事前学習】アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のホームページ(https://wam-peace.org)を訪れ、「「慰安婦」問題を知ろう」のページを読んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
13 「戦時動員」について振り返る
ディスカッション
【事前学習】授業テーマ「戦時動員」①〜⑤までの内容を復習し、不明点を明らかにしておく (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理する。 (2時間)
14 総合討論と授業内試験:日本植民地時期の台湾に関する歴史に関して前期に学んだ2つのテーマ(①植民地支配への抵抗の諸相、②戦時動員)について、どの程度理解できているか確認する(A-2-2)。
【事前学習】前期の授業を復習しておく (2時間)
【事後学習】試験をふりかえって授業理解度を把握する (2時間)
15 試験結果をふまえたフィードバックを行う。試験の解答例を示しながら、解答傾向から理解が不足していると思われる部分について補足説明を行うなどして、前期に学んだ内容の理解を深める(A-2-2)。
【事前学習】どこが理解不十分だったかを明確にしておく (2時間)
【事後学習】前期の講義ノートを見直して補充する。 (2時間)
その他
教科書 参考文献は文理学部図書館、中文学科図書室、Blackboardなどで閲覧可能。
参考書 若林正丈 『台湾ーー変容し躊躇するアイデンティティ』 筑摩書房 2001年
戴國煇 『台湾――人間・歴史・心性』 岩波書店 1988年
周婉窈著 (濱島敦俊 監訳) 『図説 台湾の歴史』 平凡社 2013年
参考文献は文理学部図書館、中文学科図書室、Blackboardなどで閲覧可能。
成績評価の方法及び基準 授業参画度(100%)
授業参画度はミニッツ・ペーパーや講義ノート、ディスカッションでの発言などによって評価する。なお、当該学期の対面授業を受けられないことを事前申請した者や、分散登校のために対面授業に出られない回に限っては、授業動画を視聴した手書きの講義ノートや課題レポートをBbに提出して代替する。これらを通じて授業内容の理解度を評価する。
オフィスアワー Blackboardを通じて連絡すること。

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