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令和2年度以降入学者 | 卒業論文研究ゼミ1 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 卒業論文研究ゼミ1 | ||||
教員名 | 高橋利明 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業(一部遠隔授業あり) Blackboard ID【20220851】卒業論文研究ゼミ1(高橋利明・前・木2) *(CHIPSでの履修登録に加え)初回授業時までにBlackboardでこの科目の登録をしておくこと」 |
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授業概要 | 世界文学の最高峰とも評価されるメルヴィルの『白鯨』という作品の舞台が「海」であることは大変重要である。作家は生命の起源である「海」にユートピアを求めていたのであり、白鯨追求を通して「海」という自然そのものを描くことによって、身体的なユートピアを探究したのである。『白鯨』という作品の本質的かつ普遍的な意味を考察する。 |
授業のねらい・到達目標 | 学生はこの授業における『白鯨』というテクストの精読を通して、まず全般的な英語の語彙力を増強でき、と同時に読解力を深化させることができる。また、テクストの様々な情報を的確に捉え、文脈上何が重要であるのかを識別する能力を獲得することができ、その内容を自分の言葉で発表し、他者との議論の中で認識をさらに深めることができる。 善悪の認識、データバンクとしての芸術言語、社会と個人をめぐる文学的問題の本質的な普遍性について基本的な説明を与えることができる。 (A-1-2, A-3-2, A-4-2, A-5-2, A-6-3, A-7-3, A-8-2) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1 、DP3、DP4、DP5、DP6、DP7、DP8、及び、カリキュラムポリシーCP1、CP3、CP4、CP5、CP6、CP7、CP8、に対応している。 (A-1-2)学修から得られた豊かな知識と教養, 及び, 自己の倫理観に基づいて, 英語学・英語圏文学の役割を説明することができる。 (A-3-2)既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。 (A-4-2)英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。 (A-5-2)新しい問題に取り組む意識を持ち, そのために必要な情報を収集することができる。 (A-6-2)親しい人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について正しく説明することができる。 (A-7-2)学修活動において, 積極的にリーダーシップを発揮し, 他者と協働して作業をすることができる。 (A-8-2)自分の学修経験の振り返りを継続的に行い, 分析することができる。 |
授業の方法 | 【卒論ゼミ】各回、学生は事前に教員が用意した課題に対して、口頭発表する。その後、発表者の解釈をめぐって皆で議論を展開していく。 また、数回予定の遠隔授業ではBlackboard の掲示板(「スレッド」)を利用して、発表と議論の展開を行う。 一部対面授業で出席できなかった場合は、Blackboard に配信する課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及び、『白鯨』解説ビデオ鑑賞【対面授業型】
【事前学習】翻訳でよいので出来るだけ全体を読み始めること。 (1時間) 【事後学習】解説ビデオの内容を反芻し、テーマ的なことなどをノートなどにまとめること。 (1時間) |
2 |
映画『白鯨』ビデオ鑑賞【対面授業型】
【事前学習】第1回目の解説ビデオを想起しつつ、翻訳の読書を継続すること。 (1時間) 【事後学習】映画と作品とは異なる面が多いが、映像作品としてひとまず理解し、興味を持続させること。 (1時間) |
3 |
映画『白鯨』ビデオ鑑賞(続き)【対面授業型】
【事前学習】解説ビデオと映画のシーンを想起しつつ、翻訳の読書を継続すること。 (1時間) 【事後学習】映画と作品とは異なる面が多いが、映像作品としてひとまず理解し、興味を持続させること。 (1時間) |
4 |
Ch. 14 "Nantucket" / Ch. 15 "Chowder" 【課題研究型】
【事前学習】捕鯨船の出港地である海の孤島ナンタケットについて理解する。 (1時間) 【事後学習】捕鯨船に乗船するまでの道行きの意味について考察する。また、島の宿屋「煮込み亭」での食事風景について理解する。 (1時間) |
5 |
Ch. 16 "The Ship" (1)【課題研究型】
【事前学習】ピークオッド号に乗船を決めた経緯について理解する。 (1時間) 【事後学習】この船が「船の中の人食い人種」とも言える理由を考察する。 (1時間) |
6 |
Ch. 16 "The Ship" (2)【課題授業型】
【事前学習】イシュメールとピーレグ船長とビルダド船長との乗船許可をめぐる問答について理解する。 (1時間) 【事後学習】ナンタケット島と「戦うクエイカ―教徒」とのつながりを理解する。また、「偉大な、神を恐れぬ、神のような男」エイハブ船長の人間性について理解を深める。 (1時間) |
7 |
Ch. 17 "The Ramadan"【課題研究型】
【事前学習】ラマダンとは何か。 (1時間) 【事後学習】クィークエッグのラマダンを通して真の宗教とは何かを考察する。 (1時間) |
8 |
Ch. 18 "His Mark"【課題研究型】
【事前学習】南洋の島人で異教徒のクィークエッグに乗船許可が下りた理由について理解する。 (1時間) 【事後学習】イシュメールの言う「普遍教会」という概念の重要性について考察する。 (1時間) |
9 |
Ch. 19 "The Prophet" / Ch. 20 "All Astir"【課題研究型】
【事前学習】エライジャの預言の意味について考察する。 (1時間) 【事後学習】「エイハブの魂は第5番目の車輪」の意味について考察する。また、出航準備について理解する。 (1時間) |
10 |
Ch. 21 "Going Aboard" / Ch. 22 "Merry Christmas"【課題研究型】
【事前学習】イシュメールとクィークェグの上船直前のシーンとピークオッド号の出航について理解する。 (1時間) 【事後学習】エライジャの不気味な発言の意味を考察する。 (1時間) |
11 |
Ch. 23 "The Lee Shore"【対面授業型】
【事前学習】ハンサム・セイラーのバルキントンについて理解する。 (1時間) 【事後学習】「バルキントンへの墓石なき墓標」の意味について考察する。 (1時間) |
12 |
Ch. 24 "The Advocate" / Ch. 25 "Postscript"【対面授業型】
【事前学習】捕鯨業の栄誉と栄光について理解する。 (1時間) 【事後学習】捕鯨の威厳を歴史的に深く理解する。 (1時間) |
13 |
Ch. 26 "Knights and Squires" (1)【対面授業型】
【事前学習】一等航海士スターバックの人間性、その魂の勇気について理解する。 (1時間) 【事後学習】遍在する絶対の神のもとでの民主主義的威厳の意味について考察する。 (1時間) |
14 |
Ch. 27 "Knights and Squires" (2)【対面授業型】
【事前学習】二等航海士スタッブ、三等航海士フラスク、そしてそれぞれの従者の銛打ちについて、また、黒人のピップ少年について理解する。 (1時間) 【事後学習】捕鯨船における人員配置を理解する。 (1時間) |
15 |
授業内試験と解説【対面授業型】
【事前学習】第1回から第14回の内容を復習すること (A-8) (1時間) 【事後学習】学修内容の整理をし、善悪の認識、社会と個人をめぐる文学的問題の本質的な普遍性について認識を深めること。 (A-1, A-8) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | Herman Melville, Moby-Dick, Library of America Paperback Classics (ISBN: 978-1-59853-085-8), 2010, 2 edition テクストは、各自で Amazon などを通じて入手してください。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:英文解釈など(50%)、授業参画度:課題への回答及び議論(50%) 対⾯授業に参加できない場合の条件を満たし遠隔で参加した場合、課題の提出によって評価する。 小テストや授業内試験を受けられない場合、Blackboardを介した課題提出によって評価する。期日については都度、Blackboardで告知する。 |
オフィスアワー | メールや Blackboard を用いて質疑応答を行います。 |