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社会学史1

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令和2年度以降入学者 社会学史1
令和元年度以前入学者 社会学史1
教員名 仲川秀樹
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 対面式にて実施いたします。状況によりオンデマンド授業(PowerPoint)に変更もあります。対面式、オンデマンドともに、教科書の論点を中心に進めてまいります。
教科書は重要なので必ず準備してください。

Blackboard コースID:20220935 木曜1限
授業概要 社会学史をとおして社会学的思考(社会学的考え方)を身につけます。社会学史にみる社会学者の学説を理解し、現代社会の多様な領域を分析する基本を構築します。社会学者の基礎理論を中心に講義を進めてまいります。社会学の基礎をつくった社会学者の考え方を知ることで、学生みなさんが関心を示す領域(研究テーマ)を深め、体系的に理解する基本となる授業です。時代の流れにより生じた問題を分析するにはその時代に沿った理論が必要になります。社会学史は、社会学者の学説を歴史的過程からたどります。社会学史をとおして「社会学とは何だったのか」を考える内容です。「社会学は社会で役に立つのか」その第一歩となる授業です。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
社会学者の考えから社会学的思考を身につけることで、現代社会に氾濫しているさまざまな問題を正確に分析することができるようになります。
<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標です。
多様な問題が氾濫する現代社会におけるわたしたちの日常生活の中の諸課題について、社会学者の多様な基礎理論を用いて説明することができます。(A-4-2 問題発見・解決力)
この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP4及びカリキュラムポリシーCP4に対応しています。
授業の方法 授業の形式:講義
教科書に沿った講義を中心に進めてまいります。シラバスと教科書の内容に合わせ、基礎理論として古典理論から入ります。時代を追いながら社会学者の考えを知り、社会学という学問の重要性を伝えてまいります。

授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックをおこないます。
日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、個別に指示いたします。

本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 とくにありません。
授業計画
1 「社会学史1」の授業の進め方および「社会学史」という科目について(授業内容、授業の進め方、成績評価などを説明します)(Aー4-2)
【事前学習】シラバスと使用教科書を読み、授業全体の流れを理解しておいてください (1時間)
【事後学習】教科書とシラバス内容を確認し、次回の授業に備えてください (1時間)
2 「社会学史」と社会学的思考について(「社会学は社会で役に立つのか」の第一歩です)
社会学者の社会学説から社会学的思考を身につけます。初期社会学的思想を論じます(Aー4-2)
【事前学習】教科書の目次を確認してください (2時間)
【事後学習】授業内容から概要を整理してください (2時間)
3 フランス社会学と社会学前夜「サン=シモン」科学者が精神的な権威をつくり、貴族に代って産業者が世俗的な権威を握る世界をつくりあげることを主張し、社会に関する科学的思考の先がけとなった考えを論じます(Aー4-2)
【事前学習】教科書序章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
4 フランス社会学「オーギュスト・コント①」社会学の誕生です。「社会学」の創始者であり、「社会学」を人間にもっとも近い学問として位置づけました。社会の変化を3状態の法則から考えます(A-4-2)
【事前学習】教科書第1章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
5 フランス社会学「オーギュスト・コント②」社会学を「秩序と進歩と愛」の視点から論じました。『社会再組織のための科学的研究プラン』『実証政治体系』にて創設した「人類教」も論じます。社会学が、人間社会と大きなかかわりのあることをコントの社会学から理解できます(A-4-2)
【事前学習】教科書第1章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
6 イギリス社会学「ハーバート・スペンサー」日本に輸入された最初の学説です。進化論の本質を正確にふまえ、社会システム論の原型というべき社会有機体説を提唱しました。人間社会のあり方と問題点を考えます(Aー4-2)
【事前学習】教科書第2章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
7 フランス社会学「ガブリエル・タルド①」社会学が対象とするのは、社会における現象の反復にあります。タレントの芸や流行り以上のものとして摸倣を考えました。とくに『模倣の法則』を論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第3章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書第3章の「模倣の法則」を整理しておいてください (2時間)
8 フランス社会学「ガブリエル・タルド②」群集心理や犯罪も研究対象としました。「群集の時代」を提唱し、公衆の立場を明確にした「群集とマス・メディア」に関する問題についても論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第3章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書第3章「公衆とメディア」を整理してください (2時間)
9 ドイツ社会学「ゲオルグ・ジンメル①」相互作用に社会の本質をみました。最少単位の2つの要素です。心的相互作用の意味を考えます。そこから様々な社会現象を取り上げます(A-4-2)
【事前学習】教科書第4章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
10 ドイツ社会学「ゲオルグ・ジンメル②」社会学者と芸術的感性をもった哲学者という見方もあります。女性の衣裳にみる男女差や流行の問題も取り上げました。古典理論として現代への影響についても論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第4章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
11 フランス社会学「エミール・デュルケム①」実証的科学としての社会学を確立、社会的事実を固有の対象とし、個人が社会によって制御・規制されていることを明らかにし、生きる意味についても論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第5章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
12 フランス社会学「エミール・デュルケム②」社会学の実証的方法を提示した『社会学的方法の規準』。それを具体的に提示したのが『自殺論』です。自殺と社会の関係について論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第5章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
13 ドイツ社会学「マックス・ヴェーバー①」行為と歴史の理解社会学です。社会学史研究は、研究行為の動機と結果の意義を問う、理解社会学の実践でもあります。社会科学全般との関係も論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第6章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書第6章の論点を整理しておいてください (2時間)
14 ドイツ社会学「マックス・ヴェーバー②」「行為の類型」『宗教社会学』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が社会学や社会科学に与えた影響などについて論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第6章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
15 「社会学史1」の総括と振り返り(Aー4-2)
【事前学習】これまでの講義ノートを再確認してください (3時間)
【事後学習】講義における要点を、教科書と講義ノートからピックアップし、整理してください (3時間)
その他
教科書 仲川秀樹 『社会学史入門―黎明期から現代的展開へ―』 ミネルヴァ書房 2020年
参考書 必要に応じて授業中に紹介いたします。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内試験または課題レポート(100%)
以上を踏まえ、A-4-2(問題発見・解決力)の修得状況を評価します。
授業内試験等については、授業およびBlackboard上にて、詳細を説明いたします。
対面授業に参加できない場合の成績評価については別途、説明いたします。
オフィスアワー 授業終了後、メールやBlackboardにて、対応いたします。
備考 初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録をおこなってください。

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