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社会学史2

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令和2年度以降入学者 社会学史2
令和元年度以前入学者 社会学史2
教員名 仲川秀樹
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 対面式にて実施いたします。状況によりオンデマンド授業(PowerPoint)に変更もあります。対面式、オンデマンドともに、教科書の論点を中心に進めてまいります。
教科書は重要なので必ず準備してください。

Blackboard コースID:20223899  木曜1限
授業概要 社会学史をとおして社会学的思考を身につけます。社会学史にみる社会学者の学説を理解し、現代社会の多様な領域を分析する基本を構築します。社会学者の基礎理論を中心に講義を進めてまいります。社会学の基礎をつくった社会学者の考え方を知ることで、学生みなさんが関心を示す領域(研究テーマ)を深め、体系的に理解する基本となる授業です。時代の流れにより生じた問題を分析するにはその時代に沿った理論が必要になります。社会学史は、社会学者の学説を歴史的過程からたどります。社会学史をとおして「社会学とは何だったのか」を考える内容です。「社会学は社会で役に立つのか」その第一歩となる授業です。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
社会学者の考えから社会学的思考を身につけることで、現代社会に氾濫しているさまざまな問題を正確に分析することができるようになります。
<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標です。
多様な問題が氾濫する現代社会におけるわたしたちの日常生活の中の諸課題について、社会学者の多様な基礎理論を用いて説明することができます。(A-4-2 問題発見・解決力)
この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP4及びカリキュラムポリシーCP4に対応しています。
授業の方法 授業の形式:講義
教科書に沿った講義を中心に進めてまいります。シラバスと教科書の内容に合わせ、基礎理論として古典理論から入ります。時代を追いながら社会学者の考えを知り、社会学という学問の重要性を伝えてまいります。

授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックをおこないます。
日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、個別に指示いたします。

本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 とくにありません。
授業計画
1 「社会学史2」の授業の進め方について(授業内容、授業の進め方、成績評価などを説明します)(Aー4-2)
【事前学習】シラバスと使用教科書を読み、授業全体の流れを理解しておいてください (1時間)
【事後学習】教科書とシラバス内容を確認し、次回の授業に備えてください (1時間)
2 「社会学史」と社会学的思考について(「社会学は社会で役に立つのか」の第一歩)
後期・現代社会学的思想の概要について論じます(Aー4-2)
【事前学習】教科書の目次を確認してください (2時間)
【事後学習】授業内容から概要を整理してください (2時間)
3 アメリカ社会学「タルコット・パーソンズ①」理論は体系的なものでなくてはなりません。行為体系論にもとづきパーソナリティと社会と文化の関係を多面的に明らかにしました。ハーバート学派から論じます(Aー4-2)
【事前学習】教科書第8章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
4 アメリカ社会学「タルコット・パーソンズ②」価値の実現に向けて人びとが努力を積み重ねるとする「主意主義」理論です。そして、構造・機能・変動理論としての社会システム論について考えます(A-4-2)
【事前学習】教科書、第8章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
5 アメリカ社会学「ロバート・キング・マートン①」理論と実証により分析する研究スタイルです。社会的現実を説明する有効な理論「中範囲の理論」は、社会調査と社会理論を結びつけました(A-4-2)
【事前学習】教科書第9章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
6 アメリカ社会学「ロバート・キング・マートン②」マス・コミュニケーションの古典理論である「大衆説得」では調査によるマスコミ効果を分析。「正機能と逆異能」「顕在的機能と潜在的機能」など論じます(Aー4-2)
【事前学習】教科書第9章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
7 アメリカ社会学「ジョージ・ハーバート・ミード①」プラグマティズムの立場から人間の精神と自我の起源を考えました。社会的現実は人間の心のなかに現れるとする「社会的行動主義」も論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第10章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
8 アメリカ社会学「ジョージ・ハーバート・ミード②」コミュニケーションの音声と身振りに注目しました。言語は人びとのなかに共通の反応を呼び起こす「有意味シンボル」であることを論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第10章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートを整理してください (2時間)
9 アメリカ社会学「チャールス・ライト・ミルズ」履歴と歴史を合わせた成果「社会学的想像力=創造力」を背景に、社会問題に向き合いました。ジャーナリステックな視点からの大衆社会論についても考えます(A-4-2)
【事前学習】教科書第11章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
10 アメリカ社会学「ハーバート・ジョージ・ブルーマー」人びとの集まりである「集合行動論」が基本になります。若者文化、映画と犯罪などの問題も分析しました。流行理論の体系化の過程などについても論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第12章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
11 イギリス社会学「アンソニー・ギデンズ」現代社会学思想としての社会学です。古典研究から現代社会学を検証し、「構造化」概念を提示しました。現代社会学理論の再構成について考えます(A-4-2)
【事前学習】教科書第15章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
12 アメリカ社会学「ジェフリー・アレクサンダー」現代社会学理論を通じ、新しい機能主義とするネオ機能主義を掲げました。そして「文化」自体への関心から「文化社会学」の方向を示した流れなども論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第16章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
13 「日本の社会学①」日本の社会学は近代化を進める学問として欧米から輸入され、欧米の学説紹介が中心でした。欧米学説に対する関心の変化として日本の社会学史の流れについて論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第18章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書第18章の論点を整理しておいてください (2時間)
14 「日本の社会学②」日本に輸入された欧米の学説から近代国家を形成しようという意欲は、日本の大学に社会学の専門課程(学科・専攻)を設けることになりました。現代の状況も論じます(A-4-2)
【事前学習】教科書第18章を読んでおいてください (2時間)
【事後学習】教科書と講義ノートの論点を整理してください (2時間)
15 「社会学史2」の総括と振り返り(Aー4-2)
【事前学習】これまでの講義ノートを再確認してください (3時間)
【事後学習】講義における要点を、教科書と講義ノートからピックアップし、整理してください (3時間)
その他
教科書 仲川秀樹 『社会学史入門―黎明期から現代的展開へ―』 ミネルヴァ書房 2020年
参考書 必要に応じて授業中に紹介いたします。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内試験または課題レポート(100%)
以上を踏まえ、A-4-2(問題発見・解決力)の修得状況を評価します。
授業内試験等については、授業およびBlackboard上で、詳細を説明いたします。
対面授業に参加できない場合の成績評価については別途、説明いたします。
オフィスアワー 授業終了後、メールやBlackboardにて、対応いたします。
備考 初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録をおこなってください。

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