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令和2年度以降入学者 | 社会変動論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 社会変動論 | ||||
教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2・3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業と遠隔授業(オンデマンド形式)の併用をメインとする。 *履修前にBlackboardの登録を済ませておくこと BlackboardコースID:20220951 |
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授業概要 | グローバル化する現代社会は、様々な社会集団・組織の機能を変質させ、リスクの個人化をもたらしていますが、社会学は表出する諸課題に対してどのような貢献ができるでしょうか。 この講義では、複雑さを増す現代をめぐる社会変動を説明するための視点・方法を学ぶことを通じて、ローカルなもの、ナショナルなもの、グローバルなものの相互依存が拡大する現代社会の特質に接近するとともに、グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨く事を目的としています。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらいと到達目標> 本講義の受講を通じ、以下の<知識・技能・態度>を修得することが目標となる。 ・ローカルなもの、ナショナルなもの、グローバルなものの相互依存が拡大する現代社会の特質に接近するために必要となる視点・方法が修得できる 。 ・輸送・通信技術の急速な進展を背景とするグローバリゼーションがもたらす均一性と多様性について、身近なヒト・モノ・コト・場所の連なりから説明できる。 <日本大学教育憲章との関係> 上記の<知識・技能・態度>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・グローバル化する現代社会における社会学の役割を理解し、そのことを踏まえ国際社会が直面する問題について,行為を中心に,構造や変動,自我や関係,などの観点から説明することができる。(A-2-2 世界の現状を理解し説明する力)。 <各種ポリシーとの関係性> この科目は、文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2、およびカリキュラムポリシーCP2に対応しています 。 |
授業の方法 | <授業の方法> パワーポイント&資料配布による講義形式をメインとする。 各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、授業内で設定した課題とそれに対する疑問点の整理・提示(Microsoft Formsを使用)への取り組みと、それに対する授業内ないし次回授業冒頭で実施する解説(平常点課題の解説についてはBlackboard「教材」内へ資料をアップする形でフィードバック、講義内容についてはオンデマンド配信教材を併用)を通じて可能な限り双方向的な遣り取りを心がける。 なおレポートについては、提出期限後にポイントといい例・そうでない例をまとめ、Blackboard経由にて全体に向けたフィードバックを行う予定である。 <その他補足事項> ①学生はa.出校&教室での受講、b.オンデマンド教材(講義動画+pdf形式のスライド)での受講、のいずれかを選択可能とする。 ②授業終了前、ないし終了後にBlackboard経由で教員が行うコメント&解説をもとに、オンデマンド授業動画等を併用しながら十分な時間をかけ振り返りを行う。 ③なお、授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:社会変動としての「グローバル化」と社会の複雑さ〔対面授業〕
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく。 (1時間) |
2 |
「国際社会」はいかに自覚されたか(1):国際化の起源と諸側面(ワインの歴史を例に)(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】高校の「政治経済」「世界史」の近代史部分を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、事前学習で調べた日本の「外国人」政策を分類する。 (2時間) |
3 |
「国際社会」はいかに自覚されたか(2):国際化の起源と諸側面(日本における「国際化」)(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】今日の国際化を取り巻く諸制度(入管法や技能実習生制度など)を調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、事前学習で調べた出入国管理制度にどのような矛盾が生じているか、整理・検討する。 (2時間) |
4 |
「国際化」から「グローバル化」へ(1):焦点としての「移動」と「生」(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】「グローバル化」時代において人間の「生」がどのように語られているかを調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、事前学習で調べた人間の「生」の語られ方が階層によってどのような違いがあるか、整理・検討する。 (2時間) |
5 |
「国際化」から「グローバル化」へ(2):文化の「グローバル化」という「鈍さ」と「グローバル化」の多元性(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】れぞれの国の「食」の在りかたがどのように変質しているか、日本を例に調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、「日本」に新たに入ってきた「食」がどのように「現地化」していったか、事例を一つ採り上げ説明してみる。 (3時間) |
6 |
「国際化」から「グローバル化」へ(3)::グローバル化は国民国家を衰退させるか?(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】「ショック・ドクトリン」という言葉の意味とその歴史的経緯について調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、今日の日本において「ショック・ドクトリン」が適用された例を一つ採り上げ説明してみる。 (3時間) |
7 |
超国籍企業と不均等発展(1):高付加価値の特化とリロケーションの進展(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】「超国籍企業」ということばの意味とその歴史的経緯について調べておく。 (2時間) 【事後学習】「超国籍企業」の例を一つ採り上げ、その活動の歴史を「高付加価値の特化」と「リロケーションの進展」から整理する。 (2時間) |
8 |
超国籍企業と不均等発展(2):「ブランド」からグローバル化を考える(ファッション編①)――「贅沢」の大衆化・民主化・産業化(2)(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】「シャネル・エルメス・ヴィトン」のHPにおいて、それぞれのブランドの歴史がどのように紹介されているか調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義内容ならびに事前学習の内容を踏まえ、ラグジュアリー・ブランドがもつ「神話」の起源がどのように表象されているか、を調べまとめる。 (2時間) |
9 |
超国籍企業と不均等発展(3):「ブランド」からグローバル化を考える(ファッション編②)――売り手側によるブランド化の焦点としての「信頼」(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】自身の持ち物を確認し、自身が持つブランド品にどのようなものがあるか、確認してみる。 (1時間) 【事後学習】講義内容ならびに事前学習の内容を踏まえ、自身が選んだブランドの持つ機能や力がどのように成立しているか、を調べまとめる。 (1時間) |
10 |
超国籍企業と不均等発展(4):「ブランド」からグローバル化を考える(スポーツ編)――売り手側によるブランド化の焦点としての「多様性」(A-2-2)〔対面授業〕
【事前学習】近年のスポーツにおける「人種差別」の問題とそれへの「スポーツ・ブランド」の対応について調べておく。 (1時間) 【事後学習】「ナイキ」のyoutube公式チャンネルにアクセスし、CMに映し出されている人々の特徴をまとめておく。 (2時間) |
11 |
超国籍企業と不均等発展(5):「ブランド」からグローバル化を考える(アンチ・ブランド編①) ――生産のリロケーション進展の負の側面としての「搾取工場」(A-2-2)〔対面授業〕 【事前学習】「マックジョブ」という言葉の意味とその歴史的経緯について調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、自身の身の回りのもののうち、急速に「生産のリロケーション」が進展しているものがないか、その弊害はどういう形でメディアによって報じられているかを調べておく。 (2時間) |
12 |
超国籍企業と不均等発展(6):「ブランド」からグローバル化を考える(アンチ・ブランド編②) ――「搾取工場」批判から「ブランド」批判へ(A-2-2)〔対面授業〕 【事前学習】今日における「ブランドバッシング」の典型例を調べてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、「ブランドバッシング」の対象となった「ブランド」が、その後どのような対応をとり「社会的責任」の推敲を図ろうとしたかを調べておく。 (3時間) |
13 |
超国籍企業と不均等発展(7):「ブランド」からグローバル化を考える(食とライフスタイル編②) ――新たな商品としての「倫理」(A-2-2)〔対面授業〕 【事前学習】「エシカル」をテーマにした新聞記事等を調べ、どのような領域・業界でそのような動きが進んでいるか、調べておく。 (1時間) 【事後学習】「倫理的消費/エシカルな消費」と旧来の「不買運動」がどのように連続する/しないのか、自身の考えをまとめておく。 (2時間) |
14 |
超国籍企業と不均等発展(8):「ブランド」からグローバル化を考える(食とライフスタイル編②) ――スターバックス・コーヒーという事例(A-2-2)〔対面授業〕 【事前学習】「コーヒー」生産の歴史とその課題を調べてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、「スターバックス」のHPにおいて、社会貢献の取り組みがどのような「物語」として紹介されているか調べておく (2時間) |
15 |
超国籍企業と不均等発展(9):「ブランド」からグローバル化を考える(フェア・トレード編) ――「新自由主義」と「倫理的消費」の交差は何を意味するか(A-2-2)〔対面授業〕 【事前学習】「フェア・トレード」の現状と課題について調べておく。 (5時間) 【事後学習】新自由主義下における「社会的公正」を実現する際の困難についてまとめる。 (10時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は指定しません。 |
参考書 | ロビン・コーエン、ポール・ケネディ 『グローバル・ソシオロジーⅠ格差と亀裂』 平凡社 2003年 ナオミ・クライン 『ブランドなんか、いらない[新版]』 大月書店 2009年 その他、授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:「身近なモノ」を入り口に「グローバル化」する現代社会の特質について説明してもらうことで、社会学の視点から自身の日常と国際社会の変化を結びつけながら、国際社会の現状を理解できているか否かを(A-2-2 世界の現状を理解し説明する力)(50%)、Microsoft formsを活用してのミニ課題の記載内容(授業内容に関する質問+授業テーマに関わる自らの考えや授業内で取り扱った内容について説明できているか否か)から総合的に評価します。(50%) |
オフィスアワー | 基本的には授業終了後10分程度をめどに教室または研究室にて対応、それが難しい場合はメール等で対応します。 |