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令和2年度以降入学者 | 社会学特殊講義Ⅱ | ||||
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令和元年度以前入学者 | 社会学特殊講義Ⅱ | ||||
教員名 | 濱本真一 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面 BlackboardコースID:20220966 |
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授業概要 | 【社会学の数理モデル作成入門】 社会における様々な現象について理解するためには、現象の本質をとらえて抽象化する必要がある。数理社会学は、社会現象を数理モデルによって記述し、数学的な手続きによって社会現象を観察・理解・予測する学問分野である。本講義では、数理社会学の入門事項および必要な数学を学修することで、社会を数理モデルで表すことの有用性について理解し、同時に自らモデルを作成する能力を涵養する。 |
授業のねらい・到達目標 | 【授業のねらい】 本講義では、高校までの数学の復習に併せて、数理モデル作成で多く用いられている数学的手続きの基礎について学習する。さらにこれらがどのような意味を持ち、社会現象の記述にどう応用できるのかを重点に解説していく。高校までの数学では、主に決められた手続きで数式を変形し、解を求めることを重視しているが、数理社会学はあくまでも社会を理解するための道具として数学を用いる。そのため、行列や微分などの厳密な定義よりも、計算が「何をしているのか」を理解することが非常に重要になる。 【到達目標】 ・社会に関するモデル作成に必要な数学の基本を身につける。 A-5-2 ・行列、微分、確率分布、集合の基本的な事項と、それらの社会学への応用の方法を理解する。 A-5-2 ・日常生活における現象のメカニズムを数学的に説明できるようになる。 A-5-2 ※この科目は文理学部(学士(社会学))のDP5及びCP5に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義,演習】 ・基本的には講義形式で授業を進めていく。授業時間内に計算・証明の演習を取り入れる。 ・事前配布資料がある場合は、おおむね授業日の2日前までにBlackboardにアップロードするので、各自入手して必要な媒体で持参すること。 ・数学に不慣れな履修者も多いことが予測されるため、計算手順や証明方法は時間をかけて解説していく。 ・理解できないものについては授業内で積極的に質問することが望ましい。 授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行う。 日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、個別に指示する。 |
履修条件 | ・条件は特にないが、高校1年生レベルの数学を前提とする。 ・単位を必要としない聴講(いわゆるもぐり)をする場合は、履修者の学習の妨げにならないよう注意すること。 ・相互履修を認める。学習意欲の高い履修者を歓迎する。 |
授業計画 | |
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1 |
社会を数学的にとらえるということ A-5-2
【事前学習】シラバスを読み授業の進行を理解する (2h時間) 【事後学習】講義中に挙げたトピックについて調べる (2h時間) |
2 |
変数と総和記号 A-5-2
【事前学習】変数の演算法則について復習しておく (1h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (3h時間) |
3 |
データと行列1:行列計算の基礎(1.1-1.6) A-5-2
【事前学習】ベクトルの演算について復習する (1h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (3h時間) |
4 |
データと行列2:逆行列(3.1-4.1) A-5-2
【事前学習】逆行列について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
5 |
データと行列3:産業連関と経済波及効果 A-5-2
【事前学習】国民経済計算について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
6 |
変化と構造1:関数と微分(7.1-8.2) A-5-2
【事前学習】微分について復習する (1h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (3h時間) |
7 |
変化と構造2:最大化問題(8.3-9.2) A-5-2
【事前学習】関数の最大化について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
8 |
変化と構造3:期待利得と合理的選択 A-5-2
【事前学習】合理的選択理論について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
9 |
現象の記述1:確率変数(12.1-13.1) A-5-2
【事前学習】確率変数について復習する (1h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (3h時間) |
10 |
現象の記述2:確率分布(13.1-14.5) A-5-2
【事前学習】確率分布の種類について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
11 |
現象の記述3:教育機会の格差モデル A-5-2
【事前学習】教育格差について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
12 |
論理と命題1:集合 A-5-2
【事前学習】集合と論理について復習する (1h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (3h時間) |
13 |
論理と命題2:関係 A-5-2
【事前学習】集合の演算について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
14 |
論理と命題3:社会的選択理論 A-5-2
【事前学習】社会的選択について調べてまとめる (2h時間) 【事後学習】授業内の不明点について復習する (2h時間) |
15 |
より高度な数理モデル:微分方程式 A-5-2
【事前学習】ここまでの内容の復習が予習になる (3h時間) 【事後学習】数理社会学の広がりについて調べてまとめる (1h時間) |
その他 | |
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教科書 | 椎名洋・姫野哲人・保科架風 『データサイエンスのための数学 (データサイエンス入門)』 講談社 2021年 - ------------------------- 【教科書備考】 授業計画の( )内がテキストのうち該当するセクションである。予習・復習の範囲としての参考にしてほしい。 |
参考書 | 浜田宏 『その問題、数理モデルが解決します――社会を解き明かす数理モデル入門』 ペレ出版 2018年 第1版 江崎貴裕 『データ分析のための数理モデル入門――本質をとらえた分析のために』 ソシム 2020年 第1版 小林道正 『経済・経営のための巣学教室――経済数学入門』 裳華房 2014年 第1版 酒井文雄 『大学数学の基礎 (数学のかんどころ4)』 共立出版 2011年 三隅一人(編著) 『社会学の古典理論――数理でよみがえる巨人たち』 勁草書房 2004年 - ------------------------- 【参考書備考】 ・第12・13回は酒井(2011)をもとに進める。 ・類書・良書は適宜紹介するので、書店や図書館で実際に中身を眺めてほしい。 ・同じ内容でもテキストによってさまざまな説明の仕方があるので、自分の肌に合うものを積極的に探して見つけてほしい。 ・「自分はどのように説明されれば理解できるのか」を見つけることも、大学で身に着けるべき重要なスキルである。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末レポート(100%) 授業中の議論の貢献度に加点する。 対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。 |
オフィスアワー | 原則火曜4限:本館研究室(来室の際には事前連絡があると確実) |
備考 | Verum in numeris est. |