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令和2年度以降入学者 | 歴史社会学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 社会変動の社会学 | ||||
教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業をメインとする。 *履修前にBlackboardの登録を済ませておくこと BlackboardコースID:20223906 |
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授業概要 | 「過去」とのかかわりから社会変動を考える:「歴史社会学」の論理と方法 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらいと到達目標> 近代社会の成立とともに誕生した「近代の学」としての社会学は、前近代との比較のもとでその特質を解明するものである以上、これまで常に歴史に基礎をおき、また歴史を志向する営みとしてあった。本講義では、中・長期間の社会変動(広義のグローバル化)の中で変容を迫られてきた国家や都市、それに人々の身体を補助線として、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本において大きなインパクトを残し、近年においても様々な研究成果を産出する「中・長期間にわたる社会変動論」としての歴史社会学の特徴を学びつつ、以下の<知識・能力・態度>を修得することが目標となる。 ・今日的なグローバルな課題へとつながる近代・現代社会における社会変動の様々な趨勢やその構造的特質について、歴史社会学的な手法をもとに理解すること ・人間や社会の現在が過去によって規定されつつ、同時に過去を構成する再帰的な営みに目を向けることを通じて、近代・現代社会をめぐる変動の論理と実際について考えを深めていくこと <日本大学教育憲章との関係> 上記の<知識・技能・態度>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。 ・日常生活から国際社会に至る現代社会の多層性と多様性を理解し,グローバル化する現代社会が抱える矛盾について,社会学における専門領域の観点から説明することができる。(A-2-3: 世界の現状を理解し,説明する力) <各種ポリシーとの関係性> この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 |
授業の方法 | <授業の方法> パワーポイント&資料配布による講義形式をメインとする。 各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、授業内で設定した課題とそれに対する疑問点の整理・提示(Microsoft Formsまたはgoogleフォームを使用)への取り組みと、それに対する授業内ないし次回授業冒頭で実施する解説(課題解説についてはBlackboard掲示板等へのフィードバック、一部オンデマンド教材配信を併用)を通じて可能な限り双方向的な遣り取りを心がける。 なおレポートについては、提出期限後にポイントといい例・そうでない例をまとめ、Blackboard経由にて全体に向けたフィードバックを行う予定である。 <その他補足事項> ①学生は出校&教室での参加を基本とする。なお、各種事情により参加できない場合は、「理由」を説明し教員からの許可を受けたうえで、(機材の事情が許しハイフレックス型が実施できる場合は)Zoomを経由して受講、(難しい場合は)事後的にアップされる資料(オンデマンド含む)を確認しながら、Blackboardにて指定された期日までに課題(Microsoft formsを利用予定)に取り組むこと。 ②授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。 ③なお、授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。 |
履修条件 | 特になし。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:「歴史社会学」という作法〔対面授業〕
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく (1時間) 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく (3時間) |
2 |
歴史社会学の起源:マックス・ヴェーバーによる比較歴史社会学という方法(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】「社会学概論1・2」「社会学史1・2」の内容を復習しておく (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
3 |
政治的なるものの歴史社会学(1):日本文化論という補助線(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】海外における日本映画の評判、映画中の日本人役が時代とともにどのように移り変わってきたのかを調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
4 |
政治的なるものの歴史社会学(2):社会学的想像力から歴史社会学へ(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】「社会学概論1・2」「社会学史1・2」の内容を復習しておく (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
5 |
「国家」の歴史社会学(1):「戦争」が「国家」をつくった?(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】「戦争」と「国家」、「社会福祉」の関係を自分なりに調べておく (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
6 |
「国家」の歴史社会学(2):「国家」の能力と正当性が問題化されるとき①――「民間軍事会社」という争点(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】ハリウッド映画において「傭兵」がどのように描かれてきたかを調べておく (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
7 |
「国家」の歴史社会学(3):「国家」の能力と正当性が問題化されるとき②――「国家」が「崩壊」する?(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】アフリカにおける「国家崩壊」がどのように報じられているか調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
8 |
「国家」の歴史社会学(4):主権国家と国家承認をめぐる視点としての「未承認国家」論(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】今日における未承認国家の現況を各種メディアにあたり調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業内の解説をもとに、終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。再度これまでの話の流れを確認しておく (2時間) |
9 |
「国家」の歴史社会学(5):ナショナリズムとグローバリズムの関係性(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】「ナショナリズム」と「グローバリズム」の関係性をアメリカ等を例に調べておく (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
10 |
国家・身体・都市(1):今日の「ナショナリズム」と「スポーツ」(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】サッカーやオリンピックなどにおいてナショナリズムが盛り上がった例を調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
11 |
国家・身体・都市(2):日本における「オリンピック」開催が意味するもの(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】昨年開催された東京五輪においてナショナリズムが採り上げられた局面を調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
12 |
国家・身体・都市(3):「文明化」という視点(「暴力」の「自己抑制」)(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】近年、礼儀作法やマナーが問題化された局面とその内容を調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
13 |
国家・身体・都市(4):「文明化」という視点に見る「2つの暴力」への問い①(「紳士」のスポーツという矛盾)(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】サッカーの「フーリガン」の歴史を調べておく (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
14 |
国家・身体・都市(4):「文明化」という視点に見る「2つの暴力」への問い②(サッカーのグローバル化とローカル化のはざまで)(A-2-3)〔対面授業〕
【事前学習】グローバル化するサッカーに関するメディア記事を調べておく (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
15 |
まとめと振り返り:社会変動の趨勢から国家・身体・都市の在り方を考える〔対面授業〕
【事前学習】第2回~第14回までの内容を確認しておく (8時間) 【事後学習】解説を踏まえ、これまでの振り返りを行う (12時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しません。 |
参考書 | 佐藤成基 『国家の社会学』 青弓社 2014年 それ以外は、授業中に適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:身近なモノやコト等を出発点に、今日的なグローバルな課題へとつながる近代・現代社会における社会変動の様々な趨勢やその構造的特質について、歴史社会学の知見に基づき理解・説明ができているか否か(A-2-3: 世界の現状を理解し,説明する力)(40%)、Microsoft formsを活用してのミニ課題の記載内容(授業内容に関する質問+授業テーマに関わる自らの考えや授業内で取り扱った内容について説明できているか否か)から総合的に評価します。(60%) |
オフィスアワー | 基本的には授業終了後10分程度を目安に教室または研究室にて受け付け、それ以外はメール等で対応します。 |
備考 | 【初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと】 授業計画は進行の度合いや内容の多寡によって前後することがあります。 なお、高校の「日本史」「世界史」「政治・経済」「現代社会」の教科書を事前に読んだ上で、新聞やニュース等に目を通しておくと、講義の理解を助けます。 |