検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 災害社会学 | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | 災害社会学1 | ||||
教員名 | 中森広道 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業 Blackboard ID: 20220964 |
---|---|
授業概要 | テーマ:災害と情報・意識・対応 地震・津波・火山活動・大雨・台風などによって発生する災害について、社会学・社会心理学・社会情報論の観点から講義する。本科目と後期開講の「災害情報論(災害社会学2)」は連続した内容である。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> ①災害を、理・工学(自然科学)の立場からではなく、社会学ならびに関連分野(社会科学・人文科学)の立場から考えることにより、これまでとは違った見方で評価することや、新たな問題点を浮き彫りにすることが本講義の目的である。 ②社会学ならびに関連分野のこれまでの研究成果をもとに、災害と情報・避難・人々の意識について、それぞれの特性を理解できるようになることを目標とする。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。 ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力) この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行う。 日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、個別に指示する。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画 | |
---|---|
1 |
ガイダンス 「災害社会学」概説(以下、予定)。(A-3-3)
【事前学習】近年の災害について考える (2時間) 【事後学習】社会学における災害研究について整理する (2時間) |
2 |
災害とパニック(1) パニックとは(A-3-3)
【事前学習】「パニック」に関する資料を読む (2時間) 【事後学習】各方面で使われている「パニック」の意味を整理しておく (2時間) |
3 |
災害とパニック(2) 災害の際にパニックは起こるのか(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間) 【事後学習】「パニック」に関する文献や資料を読む (2時間) |
4 |
災害とパニック(3) パニック神話(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間) 【事後学習】災害時の「パニック」発生の事例が少ないことについて、近年の災害から再考する。 (2時間) |
5 |
災害情報の機能(1) 災害と流言・デマ(A-3-3)
【事前学習】2年次に「社会情報論」を受講した学生は、その内容を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】災害流言の事例について整理する (2時間) |
6 |
災害情報の機能(2) 災害情報と社会的混乱(A-3-3)
【事前学習】前回の授業をの復習をする (2時間) 【事後学習】災害情報と混乱の事例について確認する (2時間) |
7 |
災害と避難(1) 人々が適切な対応をしない理由 正常化の偏見(A-3-3)
【事前学習】災害の際の避難について考えておく (2時間) 【事後学習】「正常化の偏見」の使われ方について確認する (2時間) |
8 |
災害と避難(2) 人々が適切な対応をしない理由 警報慣れ(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間) 【事後学習】近年の災害と予・警報の効果について確認する (2時間) |
9 |
災害と避難(3) 人々が適切な対応をしない理由 災害文化(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間) 【事後学習】災害文化の事例を確認しておく (2時間) |
10 |
災害と避難(4) 人々が適切な対応をしない理由 経験のマイナス作用(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間) 【事後学習】各方面の災害の経験談について確認しておく (2時間) |
11 |
災害と避難(5) 人々が適切な対応をしない理由 近年注目されている避難の問題(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間) 【事後学習】近年の災害の人的被害の特性を確認しておく (2時間) |
12 |
災害と情報(1) 地震情報・震度情報(A-3-3)
【事前学習】災害情報について調べる (2時間) 【事後学習】日本の地震情報の特性を考えておく (2時間) |
13 |
災害と情報(2) 緊急地震速報(A-3-3)
【事前学習】災害情報について調べる (2時間) 【事後学習】緊急地震速報についての資料を読んでおく (2時間) |
14 |
災害と情報(3) 災害報道の課題(A-3-3)
【事前学習】災害報道について調べる (2時間) 【事後学習】災害報道の問題点を、あらためて考える。 (2時間) |
15 |
まとめと解説(A-3-3)
【事前学習】これまでの授業内容を復習する (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し、理解度を上げる。 (2時間) |
その他 | |
---|---|
教科書 | 使用せず |
参考書 | 廣井 脩 編 『災害情報と社会心理』 北樹出版 2004年 大矢根淳・浦野正樹・田中淳・吉井博明 編 『災害社会学入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2007年 吉井博明・田中淳 編 『災害危機管理論入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2008年 田中淳・吉井博明 編 『災害情報論入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2008年 中村功 『災害情報と避難 その理論と実際』 晃洋書房 2021年 そのほか、授業中に紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業参画度:小テスト・コメントなど(30%) ・試験(期末)は、授業内容の理解度と説明力、文章力などで評価する(A-3-3: 論理的・批判的思考力)。 ・授業参画度は、授業のコメント(小テストの場合もある)の内容等(授業内容の理解度や問題提起の独自性)で評価する(ただし、コメント提出は不定期で、毎回ではない。A-3-3: 論理的・批判的思考力)。 ・試験(期末)を受験しなかった場合は単位を認定しない。 ・対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。 |
オフィスアワー | 授業中に伝える。質問はメール等でも受け付ける。 |
備考 | 【初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。】 ・授業内容や順番を変更することもある。 ・「ボランティア」や「復興」については、この授業では、ほとんど触れないので、この点を留意して受講すること。 |