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令和2年度以降入学者 | 社会調査実習1 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 社会調査実習1 | ||||
教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業を前提にする。 BlackboardコースID:20220970 |
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授業概要 | 「コロナ渦におけるライフスタイルの変化に関する調査研究」 新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、社会学、そして社会の存立構造そのものに大きな問いを突き付けている。本実習では、グローバリゼーションや個人化、情報化、モビリティの増大などの変化を受け、実存的な不安やリスクへと直面する人々のありよう、特に近年とみに見受けられるようになった戦略的な生活設計や「習慣や方向性の束」としてのライフスタイル選択を重視する姿勢や態度が、今般のコロナ渦においていかなる形をとったのか、そしてそうしたありようをこれから社会へと出て行く若者がどのように受け止めているかを明らかにすべく、a.既存の全国調査の二次分析、b.大学生を対象とするweb調査、を実施する。 前期は、大学生のみならず日本社会全体に生きる人々が今般のコロナ渦の中どのような不安を抱え生活を営んできたのかを明らかにすべく、内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」(第1回~第3回:SSJDAデータアーカイブ寄託データを利用)の二次分析実施をメインとする。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらいと到達目標> 社会学科に設置された「社会調査士コース」の3年次必修科目であり、「社会調査士」資格の取得要件として社会調査協会により定められている「調査の企画から報告書の作成までにまたがる社会調査の全過程について、体験を通じて学習する科目」にあたる。 そのためこの授業では、調査計画の作成から報告書の発行(結果の公表)までの社会調査の全プロセスを、1年間かけて(前期「社会調査実習1」、後期「社会調査実習2」)一通り実習することを目的とする。 前期「社会調査実習1」では、調査の企画・設計の一部と調査結果の集計・分析部分を中心に行う実習を通じ、以下の〔知識・技能・態度〕を修得することが目標となる。 ・2年次までに修得した社会調査の基礎的知識や技能を、実際の調査プロセスに落とし込んで理解し、それを実践できる。 ・大規模全国調査に基づく個票データをもとに、みずからの調査・分析計画(具体的なテーマ設定と仮説検討)を策定することができる。 ・大規模全国調査に基づく個票データをもとに、みずからの立てた調査・分析計画に基づき分析を進めることができる。 ・得られた知見をもとに、後期「社会調査実習2」での調査実施に向けて、新たな調査計画を策定することができる。 <日本大学教育憲章との関係> 上記の<知識・技能・態度>の修得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力) <各種ポリシーとの関係> この科目は文理学部(学士(社会学)のDP3及びCP3に対応しています。 |
授業の方法 | 〔実習形式〕 教員によるパワーポイントないし配布資料に基づく講義〔一部オンデマンド教材使用〕の後、統計解析ソフトウェア(SPSS等)を用いての学生主体の実習(各授業回で指定した課題への取り組み+教員等による質疑応答含めたサポート&フィードバックを適宜)、各授業回での課題提出&解説(課題は授業時間帯にBlackboardに提出、課題に対するフィードバックはBlackboard経由または次回授業冒頭で実施)という流れを基本とする。 なお簡易レポートついては、調査士資格取得を企図した科目の性質上、教員からコメントを付す形で個別にフィードバックを行う。 〔その他補足事項〕 ①科目内容や取り扱うデータの性質上、学生は出校&教室での参加を基本とする。なお、各種事情により各回においてZoomでの参加を希望する場合は、〔理由〕を述べて担当教員の許可を得ることととし、(コミュニケーションの必要性から) ビデオをオンにした状態にて参加すること。 ②授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。 ③なお、授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。 |
履修条件 | 社会調査士コースのセレクションを通過した学生 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス&年間スケジュール確認(A-3-3) 【対面授業】
【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】年間スケジュールと自身のスケジュールをすり合わせておく。 (2時間) |
2 |
社会調査の基礎的事項確認(A-3-3)【対面授業】
【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】特に二次分析を中心に再度1年次購入のテキスト等を読み返しておく。 (2時間) |
3 |
調査・分析計画策定に係る事前作業(1)(A-3-3)【対面授業】 内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」の調査項目&調査概要の確認・検討 【事前学習】該当調査がどのように公開されているか、内閣府やSSJDAデータアーカイブのページで確認しておく。 (2時間) 【事後学習】内閣府調査の調査項目をもとに、どのようなテーマ設定に基づく調査・分析計画が成立しそうか、自分なりに検討する。 (2時間) |
4 |
調査・分析計画策定に係る事前作業(2)(A-3-3)【対面授業】 コロナ渦の諸影響に関する各種メディア報道の収集・検討 【事前学習】調査概要&調査項目に基づき、どのようなテーマ設定や切り口で「コロナ渦」の「ライフスタイル」の変化が報じられているか、各種データベースで確認しておく。 (2時間) 【事後学習】内閣府調査の調査項目をもとに、どのようなテーマ設定に基づく調査・分析計画が成立しそうか、自分なりに検討する。 (2時間) |
5 |
調査・分析計画策定に係る事前作業(3)(A-3-3)【対面授業】 内閣府調査以外のコロナ渦の諸影響に関する先行研究・先行調査の収集・検討 【事前学習】調査概要&調査項目に基づき、どのようなテーマ設定や切り口で「コロナ渦」の「ライフスタイル」の変化が報じられているか、各種データベースで確認しておく。 (2時間) 【事後学習】内閣府調査の調査項目をもとに、どのようなテーマ設定に基づく調査・分析計画が成立しそうか、自分なりに検討する。 (2時間) |
6 |
調査・分析計画策定(1)(A-3-3)【対面授業】 事前作業に基づき、「ニューノーマル(NewNormal)」に基づく生活に関する意識や行動の定着ないし促進状況を、職場・家庭・地域・学校(学び)という領域ごと、あるいは世代ごとにどのように切り取っていくか検討することで、調査テーマを確定する。 【事前学習】事前作業に基づき、自身の問題関心を再度見直す。 (2時間) 【事後学習】授業で決定したテーマに基づき、自らの調査・分析上の問いを検討する。 (2時間) |
7 |
調査・分析計画策定(2)(A-3-3)【対面授業】 事前作業ならびに確定したテーマに基づき理論仮説・作業仮説を作成、自らの分析計画を明確化する。 【事前学習】調査概要&調査項目に基づき、どのような仮説構成が可能か、1・2年次の講義内容を参照しながら検討しておく。 (2時間) 【事後学習】授業を受けたうえで、再度仮説構成を見直す。 (2時間) |
8 |
全国大規模調査個票データを用いた二次分析(1)(A-3-3)【対面授業】 データクリーニングを兼ねて基礎集計を行い、データの特徴をつかまえる。 【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】データに即して、自身の立てた調査上の問い&仮説の見直しを行う。 (2時間) |
9 |
全国大規模調査個票データを用いた二次分析(2)(A-3-3)【対面授業】 基本的な属性変数を用いたクロス集計を行うことで、データの特徴に対する理解を深める。 【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】データに即して、自身の立てた調査上の問い&仮説の見直しを行う。 (2時間) |
10 |
全国大規模調査個票データを用いた二次分析(3)(A-3-3)【対面授業】 自らが立てた仮説検証を目的に、各自で単純集計&クロス集計&統計的検定を行う。 【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】分析結果に即して、自身の立てた仮説と別の可能性はないか、改めて検討する。 (2時間) |
11 |
全国大規模調査個票データを用いた二次分析(4)(A-3-3)【対面授業】 自らが立てた仮説検証を目的に、エラボレーションやその他多変量解析にチャレンジする。 【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】分析結果に即して、分析レポート策定のシナリオを構想する。 (2時間) |
12 |
全国大規模調査個票データを用いた二次分析(5)(A-3-3)【対面授業】 ここまでの分析結果を簡易レポートとしてまとめつつ、分析結果から見えてくる知見の共有を図る。 【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】他者の分析結果と見比べながら、簡易レポートを執筆する。 (5時間) |
13 |
学生調査実施に向けて(1)(A-3-3)【対面授業】 全国大規模調査の個票データ分析から見えてきた知見を踏まえ、学生調査の調査企画案を検討する。 【事前学習】他者の簡易レポートを見ながら、再度知見の共有を図る。 (2時間) 【事後学習】調査の企画・設計部分について再度復習しておく。 (2時間) |
14 |
学生調査実施に向けて(2)(A-3-3)【対面授業】 全国大規模調査の個票データ分析から見えてきた知見を踏まえ、学生調査の調査企画案を確定する。 【事前学習】2年次までの調査関連授業の内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】学生調査ならではのメリット/デメリットを再度検討しておく。 (2時間) |
15 |
学生調査実施に向けて(3)(A-3-3)【対面授業】 全国大規模調査の調査項目の取捨選択と追加項目の検討を行う。 【事前学習】内閣府調査の調査項目を再度検討しておく。 (2時間) 【事後学習】前期の復習と学生調査への問題点を検討する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし(必要な資料は適宜配布する) |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | レポート:第8-12回の分析結果をまとめた簡易レポート(全国調査個票データの二次分析)の完成度(35%)、第1~15回でテーマに即して提示される作業課題の提出状況(授業終了時にBlackboardに提出)とその完成度から総合的に評価する。(65%) *それらの成果を踏まえ、具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解する能力(A-3-2: 論理的・批判的思考力)の修得状況を評価する。 |
オフィスアワー | 授業終了後10分程度を目安に教室または研究室にて対応、それ以外の時間帯についてはメールでの事前アポを経て適宜調整する。 |
備考 | シラバスの内容は受講者の規模、あるいはその学修の状況を考慮して、変更することがある。 |