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令和2年度以降入学者 | 実証・応用特殊研究Ⅰ | ||||
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令和元年度以前入学者 | 実証・応用特殊研究Ⅰ | ||||
教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業をメインとする。 BlackboardコースID:20223931 |
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授業概要 | 本講義では、近年進展する「都市再生」の舞台である東京にて繰り広げられてきた、再開発や都市計画、まちづくり等を含む「都市づくり」の事例を社会学的に検討することを通じ、「東京」を取り巻く社会変動の実相を理解する事を目的とする。メガ・イベント開催を媒介としながら「天皇制」と「外国」という二つの編成原理によって水路づけられた「モダン東京」が有する中心性/先端性に目を向けつつ、私たちが生きる「東京」、そして「都市的なるもの」の存立構造の変遷と「いま」を考えていく。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらいと到達目標> 上述のような授業の進行を通じ、以下の<知識・能力・態度>を修得することが目標となる。 ・変化著しい都市/都市的なるものを社会学的に読み解く作法を身につける。 ・「東京」をめぐる社会現象を取り上げ、その社会変動の実相を他者に説明できる。 ・自身が持つ「都市的なるもの」に対する想像力を言語化し、他者に説明できる。 <日本大学教育憲章との関係> 上記の<知識・技能・態度>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。 ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力) ・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力) <各種ポリシーとの関係性> この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、DP5およびカリキュラムポリシーCP3、CP5に対応しています。 |
授業の方法 | <授業の方法> パワーポイント&資料配布による講義形式をメインとする。 各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、授業内で設定した課題とそれに対する疑問点の整理・提示(Microsoft Formsまたはgoogleフォームを使用)への取り組みと、それに対する授業内ないし次回授業冒頭で実施する解説(課題解説についてはBlackboard掲示板等へのフィードバック、一部オンデマンド教材配信を併用)を通じて可能な限り双方向的な遣り取りを心がける。 なおレポートについては、提出期限後にポイントといい例・そうでない例をまとめ、Blackboard経由にて全体に向けたフィードバックを行う予定である。 <その他補足事項> ①学生は出校&教室での参加を基本とする。なお、各種事情により参加できない場合は、「理由」を説明し教員からの許可を受けたうえで、(機材の事情が許しハイフレックス型が実施できる場合は)Zoomを経由して受講、(難しい場合は)事後的にアップされる資料(オンデマンド含む)を確認しながら、Blackboardにて指定された期日までに課題(Microsoft formsを利用予定)に取り組むこと。 ②授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。 ③なお、授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。 |
履修条件 | 特になし。ただし「都市と地域の社会学」「東京と東京人の社会学」を受講していると、より理解を助けると思います。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:「東京」を取り巻く中心性と先端性〔対面授業〕
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく (1時間) 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく (3時間) |
2 |
「東京」の社会学一歩前(1):「世界都市」東京を取り巻く「都市間競争」神話(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】「世界都市」「都市間競争」に関するメディア報道に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
3 |
「東京」の社会学一歩前(2):「東京」における「都市再開発」の歴史的意味(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】2010年代の「東京」における大規模開発の例を調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
4 |
開発主義都市「東京」の歴史的起源(1):「天皇」と「外国」のはざまで:東京の中心性と先端性をめぐる旅(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】東京における皇室関連用地、米軍基地、大使館の立地を調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
5 |
開発主義都市「東京」の歴史的起源(2):東京駅の誕生の歴史的意味と交通ネットワークの再編(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】東京駅の歴史についてざっと調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
6 |
開発主義都市「東京」の歴史的起源(3):「モダン東京」における「郊外」の発見と「通勤する身体」の成立(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】今日の「通勤/通学」現象について、自身の経験等も踏まえ考えを深めておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
7 |
メガ・イベント開催と開発主義(1):1964東京五輪開催が意味するもの(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】「東京五輪1964」に関する各種報道を各種メディアにあたり調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業内の解説をもとに、終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。再度これまでの話の流れを確認しておく (1時間) |
8 |
メガ・イベント開催と開発主義(2):東京五輪1964と首都圏整備計画のあいだ①東京駅周辺(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】「首都圏整備計画」について自分なりに調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (2時間) |
9 |
メガ・イベント開催と開発主義(3):東京五輪1964と首都圏整備計画のあいだ②東京湾&郊外(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】コロナ渦における問題の一つとしての「コンテナ」不足について自分なりに調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
10 |
メガ・イベント開催と開発主義(4):東京五輪1964からTokyo2020/21へ①「世界都市」化という新たな「神話」が意味するもの〔都心編〕(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】東京で開催予定であった「世界都市博」について調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
11 |
メガ・イベント開催と開発主義(5):東京五輪1964からTokyo2020/21へ②「世界都市」化という新たな「神話」が意味するもの〔湾岸編〕(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】近年閉鎖したお台場のスポットについてピックアップしておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
12 |
「都市再生」下の理想と現実(1):都市の「速さ」と「鈍さ」のせめぎあい①(空間的秩序編)(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】都市の高層化をめぐる動きに対し、どのような意見がありうるのか、自分なりに調べ考えてみる。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
13 |
「都市再生」下の理想と現実(2):都市の「速さ」と「鈍さ」のせめぎあい②(時間的秩序編)(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】近年、都市における歴史的環境を新たに復原する動きがみられるが、その問題点について自分なりに考えてみる。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
14 |
「都市再生」下の理想と現実(3):都市の「速さ」と「鈍さ」のせめぎあい③(コロナ渦編)(A-3-3,A-5-3)〔対面授業〕
【事前学習】コロナ渦における人々の働き方、住まい方、学び方、人とのかかわり方等について再度調べ考察してみよう。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) |
15 |
まとめにかえて:ポスト/ウィズコロナにおける「都市」そして「社会」のかたち〔対面授業〕
【事前学習】第2回~第14回までの内容を確認しておく (8時間) 【事後学習】解説を踏まえ、これまでの振り返りを行う (12時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しません。 |
参考書 | 松橋達矢 『モダン東京の歴史社会学』 ミネルヴァ書房 2012年 石坂友司・松林秀樹 『一九六四年東京オリンピックは何を生んだのか』 青弓社 2018年 それ以外は、授業中に適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:今日の「東京」をはじめとする「都市」を「都市」たらしめている多様な主体とそこに働く「力」の存在を、データに基づき論理的に考察・説明できているかどうか(A-3-3: 論理的・批判的思考力、A-5-3: 挑戦力)(40%)、Microsoft Formsまたはgoogleフォームを活用してのミニ課題の記載内容(授業内容に関する質問+授業テーマに関わる自らの考えや授業内で取り扱った内容について説明できているか否か:A-3-3: 論理的・批判的思考力、A-5-3: 挑戦力)、から総合的に評価します。(60%) |
オフィスアワー | 基本的には授業終了後10分程度を目安に教室または研究室にて受け付け、それ以外はメール等で対応します。 |
備考 | 【初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと】 〔その他〕 ・授業計画は進行の度合いや内容の多寡によって前後することがあります。 ・身近な地域を取り扱うため、常にアンテナを張りめぐらしておいてください。社会学的想像力と結びつくことで、新しい「東京」の姿が見えてくるはずです。 ・オリンピック開催後の「東京」ならびにその周辺地域でどのような変化が生じているか、しっかりと記録と記憶に留めておきましょう。 |