文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 社会学科 > 実証・応用特殊研究Ⅱ
日本大学ロゴ

実証・応用特殊研究Ⅱ

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 実証・応用特殊研究Ⅱ
令和元年度以前入学者 実証・応用特殊研究Ⅱ
教員名 立道信吾
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業を基本に一部遠隔授業を行う。対面授業の際は、授業の内容を毎回ノートにまとめることを課題とする(教員がノートの提出を求める【場合もある】)。遠隔授業の際は、BLACKBOARDに配信された教材を視聴し、毎回の授業内容をノートにまとめることを課題とする(教員がノートの提出を求める【場合もある】)。特別な事情があり、対面授業を受講できない場合は、BLACKBOARDに配信する教材を視聴することを許可する(対面授業が受講できない理由:留学生が国外で受講、体質の問題からワクチンが未接種等を指す。事前にメールでその理由を説明すること。急病などの際は、BLACKBOARDの教材を視聴すること)。いずれの場合も毎回の授業の内容をノートにまとめること。遠隔授業の教材は、時間割で指定されている時間帯に視聴するか、指定された時間帯から5日以内に必ず視聴すること。この条件が守られない場合は仮に授業を視聴しても出席としてカウントしない。【2022年8月10日追記】第1回目の授業は遠隔授業・オンデマンド配信に変更する。以降、新型コロナの感染状況によって遠隔授業に変更になる回があるので、受講者は必ずBLACKBOARDにアクセスし、連絡事項をチェックすることを義務づける。
BlackboardコースID: 20223932
授業概要 就職活動の社会学。就職活動の最近の実態について、産業社会学の観点から分析を加えていく。明治・大正期の高学歴者の失業問題など高学歴者の失業問題について歴史的に学んだ後、現代日本企業の採用選考がどのような方法や基準で行われているかを掘り下げて考えて行くことで、現代日本における資本主義社会の特徴を見いだしていく。本授業の担当者は、厚生労働行政の研究所で長年労働政策研究に携わっており、我が国の労働政策との関連を踏まえながら講義を行う。
授業のねらい・到達目標 〈知識・技能〉
企業の採用選考の実態や様々な就活に関する現象の意味を理解することで、現代日本の資本主義社会の特徴を理解するとともに、就職活動の最新の実態を知ることで、各自の就職活動を成功させる一助とする。授業では企業の人事労務管理に関する基本的な知識が修得できるため、就職した後の自身の働き方についての評価基準を知ることが出来る。
〈能力〉
上記の〈知識〉〈技能〉を経て、以下の〈能力〉を育むことが目標である。
・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力)
・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力)
*この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、DP5およびカリキュラムポリシーCP3、CP5に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【講義】
 教員がオンスクリーンプレゼンテーションで授業を行う。遠隔授業では、BLACKBOARDにオンデマンド教材(動画)を配信する。全ての回(15回)の授業を講義形式で行うので、受講生はこれをノートにまとめることを毎回の課題とする。対面以外での質問は原則BLACKBOARDを通じて随時受け付ける。対面授業、遠隔授業の両方の受講上の注意事項をBLACKBOARDを通じて随時伝達するので毎週BLACKBOARDの掲示や教員から受講者向けのメールなどに注意すること。授業内容に関するコメントを対面授業、遠隔授業で求める授業回がある。BLACKBOARDには講義の動画と静止画の配付資料を配信する。必ず、BLACKBOARD上から直接視聴ないしBLACKBOARDの教材を受講者本人が直接ダウンロードした上で視聴すること。他人から動画、静止画等のファイルの再配布を受けた上での視聴は、BLACKBOARD上の記録に残らないので出席としてカウントされないことに注意すること。
授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行う。
日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、個別に指示する。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 他学科生の履修も妨げないが、本授業は社会学科の完成科目(社会学の応用知識を習得する内容)であるため、理解できない内容もあることが予想される。その際は質問をしていただいて構わないが、基本的な知識無しには応用的知識の習得が難しいケースもあるため、この前提を理解した者のみに受講を許可する。
授業計画
1 ガイダンス 就職活動の社会学とは(A-3-3)(A-5-3)
【遠隔授業 オンデマンド配信】
【事前学習】大学生の就職活動をキーワードにインターネットで新聞記事を検索して読んでおく。 (2時間)
【事後学習】授業中にとったノートを整理する。 (2時間)
2 戦前における日本型雇用システムの形成過程 新規学卒者の定期採用の歴史(A-3-3)(A-5-3)
【対面授業】
【事前学習】日本の現代史の流れを概観しておく。 (2時間)
【事後学習】定期採用が生まれた背景を整理しておく。 (2時間)
3 近代化の過程で起きた高等遊民問題(A-3-3)(A-5-3)
【対面授業】
【事前学習】明治期の日本の近代化について概観しておく。 (2時間)
【事後学習】高等遊民の社会的な評価がどのように変わっていったかを整理しておく。 (2時間)
4 企業は大学生をどのように評価しているか。戦後日本における高学歴者の位置づけ(A-3-3)(A-5-3)
【対面授業】
【事前学習】 現代史のうち戦後について概観しておく (2時間)
【事後学習】大学進学率の変化についての統計を見て、大卒者の希少性が低くなった実態を理解しておく。 (2時間)
5 なぜ適性検査対策が重要なのか? 適性検査が重視される背景と意味(A-3-3)(A-5-3)
【対面授業】
【事前学習】インターネットで「適性検査」をキーワードに検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】実際にSPIなどの適性検査が体験できるインターネットサイトで、自分の非言語的能力がどの程度であるかを確認しておく。 (2時間)
6 企業の選考プロセスの実態(A-3-3)(A-5-3)
【対面授業】
【事前学習】インターネットで「学歴フィルター」をキーワードに検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】適性検査、面接、それぞれの役割の違いについて整理しておく。 (2時間)
7 エントリーシートや面接で企業は何を明らかにしようとしているのか―排除と包摂の論理(A-3-3)(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】 インターネットで「EQ(こころの知能指数)」をキーワードに検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】 採用選考で重要視されている二つの側面である排除と包摂について具体的には何を指すのか説明できるようにしておく。 (2時間)
8 採用の自由とは何か?「三菱樹脂事件」憲法の私人間効力(A-3-3)(A-5-3)
【対面授業】
【事前学習】インターネットで「基本的人権」をキーワードに検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】三菱樹脂事件の判決内容についてインターネットで検索し、整理しておく (2時間)
9 就活の軸とは何か? 立道ゼミが実施した就活実態調査の結果から(A-3-3)(A-5-3)
【遠隔授業 オンデマンド配信】
【事前学習】インターネットで「就活 軸」をキーワードに検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】自分自身が就活を行う場合に、どのような軸で行うのか考えてみる。 (2時間)
10 悪徳?就活塾とは何か? 就活ビジネス登場の背景と意味 社会人なら誰でも就活指導ができるのか?(A-3-3)(A-5-3)
【遠隔授業 オンデマンド配信】
【事前学習】インターネットで「就活塾」をキーワードに検索をしておく (2時間)
【事後学習】自分が就活を進める上で持っていなければならないマナーや常識をどの程度持っているか確認する。 (2時間)
11 どのように業界や企業を絞るべきか 就活戦略の重要性(A-3-3)(A-5-3)
【遠隔授業 オンデマンド配信】
【事前学習】インターネットで「業界研究 企業研究」をキーワードに検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】SWOT分析や5FORCES ANALYSISなど分析ツールを使って特定の企業や業界を研究してみる (3時間)
12 就職活動はどのように終えるべきか―オワハラ問題と内定の法的意味(A-3-3)(A-5-3)
【遠隔授業 オンデマンド配信】
【事前学習】インターネットで「オワハラ 就活」をキーワードに検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】民法における解約の自由と、ILOの定める職業選択の自由について調べておく (2時間)
13 選考スケジュールの変更問題 学業は優先されたのか?(A-3-3)(A-5-3)
【遠隔授業 オンデマンド配信】
【事前学習】インターネットで「就活 選考スケジュール」をキーワードに検索をしておく (2時間)
【事後学習】選考時期が変化することにより学業にどのような影響が出るか1200字以内で整理する。 (2時間)
14 新型コロナ禍で変わる選考方法 インターンシップの質的変化(A-3-3)(A-5-3)
【遠隔授業 オンデマンド配信】
【事前学習】インターンシップのあり方に関する1996年時点での行政の見解を調べておく (2時間)
【事後学習】就労体験から選考へとインターンの意味が変容した背景についてまとめておく (2時間)
15 まとめ 就活から現代日本の資本主義社会を考える(A-3-3)(A-5-3)
【対面授業】
【事前学習】14回目までの授業をノートを見ながら授業を振り返る (1時間)
【事後学習】就活という側面から見た日本の資本主義の特徴について整理する (3時間)
その他
教科書 なし
参考書 適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末のレポートと不定期に提出をもとめる課題(80%)、授業参画度:教材の視聴状況ならびにコメント等の提出を求める授業回がある(20%)
レポートの結果を重視するが不定期に提出を求める課題に優れた意見・考えを書いた者に対しては、内容を授業内で紹介するともともに、成績評価に反映させます。
なお、本授業では、以下の能力を重視しています。
・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力)
・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力)
対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。
オフィスアワー Black Board上で随時質問等を受け付ける。
備考  

このページのトップ