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令和2年度以降入学者 | 教育学演習4 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 教育学演習4 | ||||
教員名 | 杉森知也 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業と一部同時双方向型授業(Zoomを利用) Blackboard ID: 20224035 |
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授業概要 | 世田谷区立中学校の、学校関係者評価をおこなう。報告書を作成し、学校に結果を報告するとともに、次年度の学校経営計画に活かすべきポイントを提案する。報告書の作成にあたっては、観察、教員・生徒・保護者へのヒアリング、アンケートの詳細な分析をおこなう。教員、学校関係者評価委員長、学校協議員の経験を踏まえて、これら諸活動の実施に必要な知識・理解を伝えながら進める。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識・理解> 1. 教育学演習3に引き続き、学校支援ボランティアや見学等で継続的に学校に入り、学校・生徒・保護者・地域の諸情報を適切に得ることができる。(A-4-3)(A-7-3) 2. 学校関係者評価報告書作成のための情報収集の一環として、教員、生徒、保護者へのヒアリングをおこなう。そのために、適切な問いを立て、初対面の相手との人間関係を構築しながらヒアリングを実施することができる。(A-4-3)(A-7-3) 3. 学校関係者評価報告書を、グループで協力して作成することができる。(A-7-3) 4. 検討した内容を、学校の会議(学校関係者評価委員会)で説明(含む、意見交換)することができる。(A-7-3) <能力> 5. 現状分析に基づいて自分なりの問題設定ができる。(A-4-3) 6. 他者と力を合わせるだけでなく、協働者の力を引き出し、その活躍を支援することができる。(A-7-3) この科目は文理学部(学士(教育学))のDP及びCPの4, 7に対応しています。 |
授業の方法 | (1)授業の形式: 【ゼミ】 対面授業を基本とし、一部Zoomを利用した同時双方向型授業と課題研究を組み合わせて実施する。 (2)具体的な方法 ゼミで割り振られたグループごとに討論をし、適宜、全体討議をおこなう。この計画は、学生自身が予定を立てながら進める。 安全性を確保した形で、学校に出向いてボランティアや学校関係者評価委員会への参加、生徒・保護者・教員へのヒアリングを対面形式で実施する。ヒアリングについては、グループと学校との取り決めにもとづいて進める。授業の性格上、90分の授業はグループごとにで課題を設定して意見交換や調整等にかけることとなり、活動の多くは授業以外の空き時間を利用して各自またはグループでおこなうこととなる。 合宿(1月初旬の二泊三日を予定)が実施できない場合は、学内での対面集中授業またはZoomによるWeb合宿(二日間)に切り替える。ここで、「学校関係者評価委員会報告書案」に盛り込む内容の検討と作成作業をおこなう。報告書の作成については、3月中旬まで断続的におこなう。また、随時、学校で実施される学校協議会や学校関係者評価委員会等に出席し、委員と発表、意見交換等もおこなう。 (3)課題の提出方法・フィードバックの方法 いずれも、Blackboard内でおこなう。グループで提出した課題はグループごとまたは全体に、個別に提出されたものは原則として個別にフィードバックをおこなう。 (4)対面に参加できない学生の代替方法 ・遠隔参加の要件: 学部・学科で認められた学生および新型コロナウイルスへの感染・またはそれが疑われる者のみを原則とする。 ・対面に参加できない場合: 学部・学科で認められた学生も、メールでその旨、連絡をすること。それ以外は、原則として事前にメールにて相談すること(事前にメールできなかった場合は、事後、速やかにメールで相談すること)。 |
履修条件 | 同一教員の教育学演習3を履修すること。 |
授業計画 | |
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1 |
夏期休暇中の諸活動等で得た情報の共有: グループで共有できている情報を総括した上で、次のアクションを提案する(A-4-3)【対面授業】
【事前学習】夏期休暇中におこなったボランティアや学校協議会等で得られた情報は、Bbの掲示板に書き込んで共有する。 (2時間) 【事後学習】今後の活動計画の原案をグループLINEで共有する。 (2時間) |
2 |
ヒアリング内容項目の検討①: 学校関係者評価結果から何を訊くか=過去の学校の課題を分析し、課題に迫る質問をどのように設定するか協力して検討する(A-4-3、A-7-3)【対面授業】
【事前学習】前期の授業でおこなった、学校関係者評価の単純集計結果と報告書の総合的な検討結果を復習し、各学校の課題点を確認しておく。 (4時間) 【事後学習】ヒアリング用メモ用紙のフォーマットを作成する。授業内で検討しきれなかったものは、ゼミLINEを使って内容を詰める。 (4時間) |
3 |
ヒアリング内容項目の検討②: 前学期の模擬ヒアリングの反省をどう活かすか【Zoomによる同時双方向型授業】=現状分析に基づいて自分なりの問題設定ができる(A-4-3)
【事前学習】前期中にヒアリングをおこなった場合は、そのヒアリング内容を整理し、「深めきれなかった」理由を考える。 (4時間) 【事後学習】授業で話し合われた内容を、各自で引き取って、独自に再考する。気になった点は、次回の授業開始までにゼミ全体で共有する。 (2時間) |
4 |
ヒアリング内容項目の検討③: ヒアリングの方法と内容を確認する【対面授業】=他者と協力し、かつ協働者の力を引き出してその活躍を支援することができる(A-7-3)
【事前学習】前回の検討内容を復習し、自分なりの新たな視点を考える。 (2時間) 【事後学習】学校・PTAとヒアリングの日程、方法等を連絡し、準備をおこなう。 (1時間) |
5 |
ヒアリングの実施①: 保護者【対面授業】=他者と協力し、かつ協働者の力を引き出してその活躍を支援することができる(A-7-3)
【事前学習】学校に出向いて(またはZoomを利用して)、保護者にヒアリングをおこなう。保護者へのヒアリング内容と方法を復習しておく。不安な点は、グループ内で共有する。 (2時間) 【事後学習】ヒアリングでとった各自のメモを、共有できるよう処理する。 (1時間) |
6 |
ヒアリングの実施②: 生徒【対面授業】=他者と協力し、かつ協働者の力を引き出してその活躍を支援することができる(A-7-3)
【事前学習】実際に、学校に出向いて生徒にヒアリングをおこなう。生徒へのヒアリング内容と方法を復習しておく。不安な点は、ゼミ全体で共有する。 (2時間) 【事後学習】ヒアリングでとった各自のメモを共有できるよう処理する。 (1時間) |
7 |
ヒアリングの実施③: 教員【Zoomによる同時双方向型授業】=他者と協力し、かつ協働者の力を引き出してその活躍を支援することができる(A-7-3)
【事前学習】実際に、学校に出向いて教員にヒアリングをおこなう。保護者へのヒアリング内容と方法を復習しておく。不安な点は、ゼミ全体で共有しておく。 (2時間) 【事後学習】ヒアリングでとった各自のメモを、共有できるよう処理しておく。 (1時間) |
8 |
ヒアリング内容の共有①: 意見交換【Zoomによる双方向型授業】=現状分析に基づいて自分なりの問題設定ができる(A-4-3)、他者と協力し、かつ協働者の力を引き出してその活躍を支援することができる(A-7-3)
【事前学習】全員で聞き取れたものをゼミLINEで共有する。同時に、それらをまとめたものを紙ベースで作成し、全員分+1部コピーして持参する。 (1時間) 【事後学習】授業で出た意見や課題について、どのように対処するか検討して次のアクションを考える。 (2時間) |
9 |
ヒアリング内容の共有②: 情報の集約と問題の析出=グループ全体でヒアリングできた内容を共有しつつ、報告書に盛り込むことができる内容にまで深められているかという視点で改善策をたてる(A-4-3)【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】前回の授業で出された様々な課題について可能な限り対処する。 (1時間) 【事後学習】自身と他者を比較反省し、自身のヒアリング方法の課題について考えたことを全体にフィードバックする。 (2時間) |
10 |
合宿の代替①: 単純集計結果の確認: 新しいアンケート結果を集計する【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】肯定的評価と否定的評価を切り分けて、集計する。 (2時間) 【事後学習】集計したものを、複数のメンバーで検算する。 (2時間) |
11 |
合宿の代替②: 新しい単純集計結果と昨年度との比較を計算する。【対面授業】
【事前学習】新しいアンケート結果が昨年度とどう変化したか確認する。 (4時間) 【事後学習】大きな変化があった項目について、その変化の理由を昨年度の報告書と今年度のヒアリング結果を踏まえて仮説を立てる。 (4時間) |
12 |
合宿の代替③: 単純集計結果の検討: 新しいアンケート結果と過年度の結果とを比較して、改善された点と新たな課題をグループで協力して発見する(A-4-3、A-7-3)【対面授業】
【事前学習】過年度のものと今年度の単純集計比較表を作成するとともに、数値に誤りがないか、複数名で何度もチェックする。 (4時間) 【事後学習】過去の単純集計結果と今年度との結果とを比較し、その解釈を各自で進める (4時間) |
13 |
合宿の代替④: アンケートの結果とヒアリング結果とを合わせて検討する=グループで手分けして作業を進めるとともに、随時、他者のチェックとグループ全体での共有・軌道修正をおこなう(A-4-3、A-7-3)【対面授業】
【事前学習】前回までの授業で検討した結果をおおまかにまとめた素案を作成する。 (4時間) 【事後学習】ゼミ全体で活発に意見交換をおこない、該当箇所担当者以外からも意見をもらいながら考察結果がより妥当なものとなるよう努力する。他のグループと、進捗状況や方法等を常に確認しながら進めること。必要な軌道修正は、随時、おこなう。 (1時間) |
14 |
合宿の代替⑤: 学校関係者評価報告書の作成=グループで手分けして作業を進めるとともに、随時、他者のチェックとグループ全体での共有・軌道修正をおこなう(A-4-3、A-7-3)【対面授業】
【事前学習】これまでに検討した結果を文章にまとめ、指導教員の添削を受けて修正する。 (1時間) 【事後学習】内容を深めながら、さらに考察結果が妥当であるか、チェックを繰り返す。必要であれば、他のグループの意見も聞きながら進める。報告書の文面、扱う数値については、添削、校正作業を慎重におこないながら、報告書案の完成を目指す。 (1時間) |
15 |
学校関係者評価委員会での説明(発表): 報告書の概要について論拠を示しつつプレゼンテーションをする【対面授業】=分析に基づいて問題設定したことについて、他者にわかりやすく伝えることができる(A-4-3)
【事前学習】合宿代替授業で話し合った結果と受けた添削をもとに報告書最終案を作成し、期限までに学校に提出する。学校関係者評価委員会に出席できる学生は、作成した学校関係者評価報告書案を見直し、説明できるように準備する。 (2時間) 【事後学習】1年間のゼミを振り返り、自分がゼミにどのような貢献ができたのか振り返る。また、他のゼミ生から、「どのような貢献ができたか」「どのようなところに不満が残ったか」をもらい、自己の省察と合わせて自己分析につなげる。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし 必要資料は印刷して配布する。 |
参考書 | 授業時に、適宜、指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:「学校関係者評価委員会報告書」および次年度への引継ぎ資料の質(学校の課題分析・次年度に向けた適切な対応策の設定ができているか A-4-3)(50%)、授業参画度:授業時間内外の自主的・協働的ワークにおけるゼミへの寄与度(他者と協働して他者の力を引き出し、フォロワーシップを発揮することができたか A-7-3)(50%) 「学校関係者評価委員会報告書(案)」の作成については、随時、個別・全体に対して校正とフィードバックをおこなう。授業参画度は、自身が力を発揮することはもちろん、他者を活かし全体を見ながらフォロワーシップを発揮することができたかどうかで評価する。遠隔で参加する場合も、成績評価には影響しない。 |
オフィスアワー | メールにて、随時、質問を受け付ける。 |
備考 | 1. 本講は、90分の授業時間だけでは完結しない。授業時間以外の空き時間を自主的・積極的に活用してグループで協力する姿勢が履修の絶対条件である。 2. 記載された授業計画以外に、各回の授業では、ボランティアや見学等で得られた情報を共有する時間を設ける。これらの情報は、主として副グループ長がデータを集約し、保存しておくこと。なお、こうした時間が必要なため、授業で検討する内容は時間的な制約がある。効率的に意見交換をおこなうためには、全員が事前学習をしっかりとおこなっている必要がある。また、それらの意見を捌くゼミ正副長の力と、グループメンバー全員のフォロワーシップが不可欠である。時間内に活動が修了できなかった場合は、次回の授業までにゼミLINEでグループの意見を徴収して、作業を完了しておくこと。 4. 授業は、各グループでスケジュールを立てながら進めるため、上記の各授業回は参考の形となるが、多少の変更はあるとしても、実施する必要のある内容はシラバスの通りとなる。 5. 12月末または1月初旬に、2泊3日の合宿、対面授業、またはZoomによるWeb合宿を実施する。いずれも長時間にわたる活動となるが、原則、すべての時間に参加することを求める。Web合宿形式にならない場合は、対面での参加が必要である。 6. 学生への連絡は、基本的にBbの連絡事項・メールでおこなう。授業実施期間中は、必ず定期的にチェックすること。 7. Zoomでの個別相談以外は、カメラONで参加することを求める(活動状況を確認できるようにするため)。どうしてもカメラONにできない場合は、その旨、事前に教員に理由を伝えて承諾を得ること。 |