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社会教育経営論2

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令和2年度以降入学者 社会教育経営論2
教員名 岸裕司
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 遠隔授業(15/15回はのZoom によるライブ中継授業の【オンデマンド型】を基本とし、一部録画の動画配信による授業とする。
Blackboard コースID:20224051 社会教育経営論2 (岸裕司・前期・木曜日・5限)
授業概要 ◎講義の全体テーマ:「学社融合」による生涯学習社会の実現~その理論と方法を学ぶ~
学社融合は、学校教育と社会教育双方を充実しつつ生涯学習社会の構築を意図して企画・運営する新しい教授法。その継続からの次代を担う人とサスティナブルなまち育ても意図した授業である。また、学校を拠点に社会教育経営としての学社融合をツールとした生涯スポーツ・福祉・環境・産業振興などの多彩な実践と理論を学び、誰でもがいつでもどこでも学ぶことができ、学んだ成果を活かすことができる生涯学習社会の構築(教育基本法第3条、13条の実現)もねらいとする内容である。同時に社会教育法・社会教育主事講習等規定の一部を改正する文部科学省令により2020年度から資格化された「社会教育士」・地教行法・教育基本法などの最新改定の意味と、少子化・高齢化・格差社会・ドーナツ現象など、時代の変化による現代的な社会課題の緩和・解決へ向けての生涯学習社会の実現の必要性を学び合うこともねらいとする。なお、担当教員は地元の学校と地域との融合実践の経験から学校運営協議会の創設に携わり、また文部科学省委嘱のコミュニティ・スクールマイスター(平成24年度~)として各地に派遣されての講演や現地の調査などの実務経験が豊富である。
授業のねらい・到達目標 ◎学校には本来、学ぶ&社会教育・生涯学習と融合(協働)できる諸施設の2つの機能がある。その2つ機能の各地の実践を映像や調査資料を使い全体テーマを会得することを到達目標とする。同時に市民も参画する学校運営協議会や地域学校協働活動・地域学校協働活動推進員などの推進役としての社会教育主事・社会教育士の役割を習熟することもねらいとする。
◎この科目は日本大学教育憲章に基づく文理学部教育学科(学士(教育学))のディプロマポリシーDP6,DP7及びカリキュラムポリシーCP6,CP7に対応させて以下の能力を身につけさること。
・A-6-3:他者が伝えたいことを正確に受けとめ、自らの意見との整合を図り、最善の協働ができるコミュニケーション能力を身につける。
・A-7-3:他者から信頼され真に協働できる協働力の意味を理解し、自ら学び考え社会の課題解決への新たな道を他者とともにひらくチャレンジする能力とリーダーシップ能力を身につける。
授業の方法 授業の形式:【講義,演習】遠隔授業(15/15回はZoom によるライブ中継または録画による授業を基本とし、コロナが終息すれば対面授業にする。そのどちらなのかは事前にBlackboardの連絡事項で通知する。毎回の授業終了後の動画等は授業後にBlackboardに搭載する。授業日時に参加できなかった履修生は、動画を視聴して履修すること。)
1)授業形式【講義、演習】対面授業の際は、当日資料を配布し講義する。講義後の【演習】はコロナ過に配慮してグループワークを実施。⼩テスト等も適宜実施する。⼩テスト・レポートについては,それぞれ翌週に解説・全体講評を⾏う。
【遠隔授業】の際は、Blackboardに提⽰した授業資料と回によっては指定教科書AC(前期のBをCに替えた)2点の該当箇所を読み、その回の課題に取り組み提出する。疑問や質問は適宜教員へメールで質問する。教員からフィードバックする。
2)毎回の履修ノートの作成(評価対象):毎回の1事前学習・2講義履修時のメモ・3事後学習の順に各自のノートを作成(ワード形式が望ましい)する。ノートは中間及び最終回後に提出し採点の資料にする。
3)事前準備:Blackboardに収録の「コロナ禍対応シラバス補足版」と「指定教科書AC(前期のBをCに替えた)2点(シラバス下段に記載)」を準備する。
4)授業日時:毎週木曜日5限を原則とし、Blackboardへの授業資料は毎回2日前の火曜日には搭載する。1週間サイクルなので各自の授業時間を管理すること。
5)15/15回の【対⾯授業】に参加できない学⽣の代替⽅法・要件
対⾯授業に参加できない場合、以下の要件を満たす学⽣はZoom で参加すること。
(1)Zoom での参加を認める要件︓⽇本に⼊国できない留学⽣、遠⽅に居住している学⽣
(2)対⾯授業に参加できない場合︓Zoom で参加し、対⾯授業終了後にBlackboardに搭載している動画を視聴し、課題を提出する。
6)【事前学習】と【事後学習】について
【事前学習】は、次回の学修に関する内容を課すので毎回事前に学修して予習能力を高めること。
【事後学習】は、15回のうち10回課す課題の提出と、毎回履修したノートを作成し、15回終了後には「自分の学修の記録」となるため、必ず毎回ノートを作成すること。
履修条件 1)指定教科書AC(前期のBをCに替えた)2点の事前購入:2点の指定教科書は各自で入手する。2点の出版社名を検索し直送が早くて便利。また日大文理の書店(冨山房)に発注して送ってもらってもよいし、近所の書店で「取り寄せてください」と頼んでもよいし、amazonやhonto、e-honなどの本の通販サイトに登録して、通販で注文してもよい。日本に入国できない留学生でかつ教科書の入手が困難な受講生は、私・岸へその旨をメールで連絡する。アドレス:pangea@pb3.so-net.ne.jp
授業計画
1 ガイダンス(後期講義の概要・講義内容や到達目標及び授業の方法など)【オンデマンド型】
前期全般に関する動画映像も視聴し、前期の学修意欲の向上を図る。
【事前学習】Blackboardに収録の「コロナ禍対応シラバス補足版」と指定教科書A・C(前期のBをCに替えたので前期の履修者も新たに入手を)2点を通読し、学修意欲を高めておく。 (2時間)
【事後学習】講義で課す課題を学習し期日までに提出+第1回講義資料を復習し、ノートにまとめる。各自で履修登録の準備をする。 (2時間)
2 学習権を保障するインクルーシブ学校~マイノリティが生きやすい学校や社会とは(A-6,A-7)【オンデマンド型】
【事前学習】特別支援(学校)・インクルーシブ(教育)について文献やインターネットなどで学んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義で課す課題を学習し期日までに提出+第2回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
3 前期のおさらい~融合の発想=Win&Win(関わり合う双方にメリットを生む発想法)+改定社会教育法・社会教育主事講習等規定の一部を改正する文部科学省令などを学ぶ【オンデマンド型】
【事前学習】指定教科書A・C2点の「学社融合」についての該当箇所を自分で探してひろい読みし(Cは主に179P~)、ノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】第3回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
4 お父さんや成人男性の居場所づくりと学社融合~一般に成人男性の学校参画は少ない。その背景と学校との協働により「居場所」になる事例を学ぶ(A-7)【オンデマンド型】
【事前学習】ご自分のお父さんや周りの成人男性の「居場所」について、以下を考察してまとめる。1:「居場所」がある・なし。2:「ある」と答えた人は、どのような居場所か? 3:「ない」と答えた人は、どうしたら居場所を持つことができるか? (2時間)
【事後学習】講義で課す課題を学習し期日までに提出+第4回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
5 学社融合・実践⑤総合型地域スポーツクラブで世代間交流+健康なまち育て(A-6,A-7)【オンデマンド型】
・社会教育・生涯学習としての総合型地域スポーツクラブの意義や実態
【事前学習】スポーツ基本法・総合型地域スポーツクラブについて文献やインターネットなどで学ぶ。 (2時間)
【事後学習】講義で課す課題を学習し期日までに提出+第5回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
6 高齢者や障がい者の居場所づくりと学社融合~ノーマライゼイションのまち育ての視点から(A-6,A-7)【オンデマンド型】
・増え続ける高齢者が退職後も心身ともに健康で生き続けられる地域社会の必要性は障がい者にとっても同じであり、その環境づくりを学ぶ。
【事前学習】高齢化率の変遷を文献やインターネットなどで学び、メリットとデメリットを考察してまとめる。 (2時間)
【事後学習】講義で課す課題を学習し期日までに提出+第6回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
7 学社融合は「良い青年」を育てる~習志野市秋津地区や先行実践の成果 調査研究からの評価論(A-7)【オンデマンド型】
・学社融合を幼少期から受けてきて青年になった「見えない学力」の成果を実践事例から学ぶ。
【事前学習】「見えない学力」と「見える学力」の違いを文献やインターネットなどで学びノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】第7回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
8 杉並区立和田中学校の(学校支援)地域本部と学社融合~「見える学力」の効果の検(A-7)証【オンデマンド型】
・学力向上の「見える学力」に効果を発揮した実践とは。
【事前学習】「藤原和博」を検索し、彼の講演動画を視聴し、自分の意見をノートにまとめる⇒たくさんあるのでどの動画でも良い (2時間)
【事後学習】課題:1回~8回(今回)目までのノートを書き、期日までに提出(履修内容の「中間評価」の対象です) (2時間)
9 学社融合・秋津実践の成果から考える学校を住民活動の拠点とした生涯学習社会の実現の法的根拠と国の施策との関係【オンデマンド型】又は【対面授業】を予定
【事前学習】文献やインターネットで教育基本法第3条及び第13条の条文を検索しその全文と自分で考えたその実現のあり方を考察し、ノートの第9回目の「事前学習」と明記して書く (2時間)
【事後学習】第9回講義資料を復習し、ノートにまとめる。9~15回のノートは15回最終後に提出し評価の対象にする。 (2時間)
10 コミュニティ・スクール(CS:学校運営協議会及び○型CS)とスクール・コミュニティ(SC:学校を活動拠点とした生涯学習学校)の違い+学校評議員制度と学校運営協議会の違い+地域とともにある学校VS学校とともにある地域像の違い【オンデマンド型】又は【対面授業】を予定
【事前学習】「これからの学校と地域 コミュニティ・スクールと地域学校協働活動」の文科省のパンフを読みノートにまとめる。https://manabi-mirai.mext.go.jp/upload/korekaranogakkoutotiiki_pamphlet2020.pdf (2時間)
【事後学習】講義で課す課題を学習し期日までに提出+第10回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
11 学社融合のコーディネト法~狭義の学社融合の授業案をつくろう!②社会教育編(A-6)【オンデマンド型】又は【対面授業】を予定
・前期に学んだ①学校教育編から今回は社会教育側から学校へ提案する狭義の学社融合の授業案を作成する
【事前学習】【事前学習兼課題】指定教科書Aの106~112P「2スクール・コミュニティの普遍性」を読み(特に「3コーディネーターを育てよう」)感想をノートに書く (2時間)
【事後学習】今回の【事前学習兼課題】の後に第11回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
12 子縁(こえん)を活かした「人つなぎ」の考え方+学社融合のさまざまな実践①小中+広義の学社融合例~「子縁」は実践から創造した岸の造語。その意味や背景・活かし方、各地の実践①を学ぶ。(A-6,A-7)【オンデマンド型】又は【対面授業】を予定
【事前学習】【事前学習兼課題】指定教科書Aの27~362P「4地縁から『子縁』へ」を読み(特に「子縁に目覚めた男たち」)感想をノートに書く (2時間)
【事後学習】今回の【事前学習兼課題】の後に第12回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
13 学社融合の歴史②(前期と重複)+学社融合の各地・各校種の多彩な実践②【オンデマンド型】又は【対面授業】を予定
・学社融合の単語はいつだれが発明したのか。公的文献ではどのように定義しているのか。実践で得られた定義と何が違うのか+学社融合の各地・各校種の多彩な実践②
【事前学習】Blackboardに事前に搭載の「にいがた社会教育67号視点~連携から融合へ~たわごとのような話」1979年(学社融合最初の記述・工藤智規氏)を読み、自分の考えをノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】第13回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
14 後期講義内容のまとめ+社会教育主事&社会教育士について+後期の理解度の確認(授業内試験)+授業アンケート(学校より・予定)後期の評価についてなど。【オンデマンド型】又は【対面授業】を予定
【事前学習】これまでの講義内容を復習(特に関係法や講義した重要な単語の定義や意味)し、重要項目をノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】第14回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間)
15 前回の授業内試験の開設と後期の評価についてなど【オンデマンド型】又は【対面授業】を予定
【事前学習】14回目の事前学習でまとめた自分のノートを再読し、追加などをまとめておく(特に関係法や岸が講義した重要な単語の定義や意味) (2時間)
【事後学習】9回目~15回目までのノート全部、及び15回目の最後に「後期講義の感想」を1.200字程度で書いて提出する(評価の対象) (2時間)
その他
教科書 岸裕司著 『学校開放でまち育て-サスティナブルタウンをめざして(A)』 学芸出版社 2008年 第2版
岸裕司著 『学校を基地にお父さんのまちづくり(C)』 太郎次郎社エディタス 1999年 第7版
指定教科書AC(前期のBをCに替えた)2点:2点の本は各自で入手する。2点の出版社名を検索し直送が早くて便利。また日大文理の書店(冨山房)に発注して送ってもらってもよいし、近所の書店で「取り寄せてください」と頼んでもよいし、amazonやhonto、e-honなどの本の通販サイトに登録し通販で注文してもよい。日本に入国できない留学生でかつ教科書の入手が困難な受講生は、私・岸へその旨をメールで連絡する。アドレス:pangea@pb3.so-net.ne.jp
参考書 天笠茂監修、岸裕司ほか著 『地域との新たな協働を図る学校づくり (管理職課題解決実践シリーズ5)』 ぎょうせい 2015年 第1版
天笠茂監修、岸裕司ほか著 『教師としての成長を図る学校づくり (管理職課題解決実践シリーズ4)』 ぎょうせい 2015年 第1版
岸裕司著 『「地域暮らし」宣言-学校はコミュニティ・アート 』 太郎次郎エディタス  2003年 第1版
授業のより理解に役立ちます。可能な限り読んでください。
成績評価の方法及び基準 レポート:各回の課題の提出と内容評価(40%)、授業内テスト:14回目の課題として授業内試験(前期の理解度の確認)行う(10%)、授業参画度:授業参画度:毎回の事前学習・講義履修時のメモ・事後学習のまとめのノート(参画意欲の評価・中間と最終回後の2回提出)。及びA-6(DP6・CP6、コミュニケーション能力)とA-7(DP7・CP7、リーダーシップ・協働力)の達成度は、対面授業と遠隔授業でのやり取りやグループワークにおける積極性を通して評価する(50%)
オフィスアワー e-mail:pangea@pb3.so-net.ne.jpに適宜連絡を。電話047-453-7782㈱パンゲア代表取締役
備考 受講時に講義内容のメモ(板書の替わり)を毎回必ず行うこと。メモを取ることにより聞き取り・内容整理・理解度が向上し、以後のリアル社会でも役立つ能力が身につく。

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