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平成30年度以降入学者 | 司法・犯罪心理学 | ||||
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平成29年度以前入学者 | 犯罪心理学 | ||||
教員名 | 新岡陽光 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 基本的に、すべての回(15回)を対面授業とします。各講義では、講義内容の理解度を問う小レポートの提出を求めます。 コースID: 20221209 |
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授業概要 | 司法・犯罪領域における研究・実務に関して、公認心理師をめざす上で必須となる司法・犯罪心理学の基礎知識や、社会問題となっている犯罪・非行の今日的な問題について理解を深めるための授業を行う。主に犯罪・非行の加害者や被害者の心理と彼らへの心理支援、面接や取調べに関する実証的な知見を講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | 【公認心理師受験資格取得に必要な科目】 犯罪・非行・犯罪被害及び家事事件についての基本的知識、司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援を学ぶ。 犯罪の実態、加害者や被害者の心理や心理支援について獲得した知識に基づき、司法・犯罪の領域で扱われる事象について、学生が自ら実証的な知見に基づいた思考をすることができるようになることを目的とする。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP3,CP4に対応しています。 既存の知識にとらわれることなく,物事を科学的根拠に基づいて,論理的・批判的に考察し,説明することができる。(A-3-3) 資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 授業の形態はすべて対面を前提とし、やむを得ない事情で対面授業での参加が困難な受講者も参加できるように、Zoomを活用したオンライン上でのハイブリッド型の講義形式とし,基本的にパワーポイントを使用する。オンラインでの受講を希望する場合には、講義の1週間前までに担当教員にメールにて連絡すること。毎回,単位認定のための基本的資格を有しているかを確認するために,リアクションペーパーへの回答を求める。また,主体的な学びを促すことを目的として,ペアワーク等のアクティブ・ラーニングを行うこともある。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーションー司法・犯罪心理学とはどのような学問か(対面授業)(A-3-3) 本講義の目的と概要について説明し、司法・犯罪心理学とはどのような学問か、犯罪統計と我が国の犯罪情勢、犯罪事象と向き合う各種機関について取り上げます。 【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを把握すること。 (2時間) 【事後学習】第2回以降の講義に備え、ニュースや新聞記事で報道されている事件の情報に触れ、現在どのような事件が社会問題となっているかを把握すること。 (2時間) |
2 |
犯罪捜査の心理学(1)―ポリグラフ検査(対面授業)(A-3-3) 犯罪が発生した場合の捜査において重要な役割を果たすポリグラフ検査について説明する。ポリグラフ検査では、心理学のどのような考え方が活用されているかを解説する。 【事前学習】ポリグラフ検査について感じた疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、ポリグラフ検査についてノートにまとめ、日本の手法の特徴を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
3 |
犯罪捜査の心理学(2)―プロファイリング(対面授業)(A-3-3) 犯人の人物像や犯行拠点の予測等、犯罪捜査におけるプロファイリングについて説明する。プロファイリング技術がどのように発展し、今日の捜査に活用されているかを解説する。 【事前学習】プロファイリングについて感じた疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、プロファイリングについてノートにまとめ、日本の手法の特徴を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
4 |
犯罪捜査の心理学(3)-目撃証言、目撃者・被害者に対する面接、被疑者に対する取調べ(対面授業)(A-3-3) 目撃者・被害者の記憶の特徴と、記憶を歪ませることなく聴取するために開発された「認知面接」、子どもに特化した「司法面接」について説明する。 【事前学習】目撃者・被害者の面接に関する疑問点をメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】目撃者・被害者に対する面接、取調べについてノートにまとめ、面接時の留意点、取調べ時の問題を説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
5 |
DV・ストーカーの心理(対面授業)(A-3-3) ドメスティックバイオレンスやストーカーを行う者についてわかってきている知見を説明する。また、そのような被害から身を守るためには何が必要かを解説する。 【事前学習】 DV・ストーカーに苦しむ人に対して、どのような支援が行われているかを調べてメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】DV・ストーカーの心理についてノートにまとめ、どのような支援が有効であるか説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
6 |
犯罪・非行の原因論(対面授業)(A-3-3) 古典的犯罪学、生物学的アプローチ、心理学的アプローチ、社会学的アプローチに基づく犯罪・非行の原因論について説明する。 【事前学習】人が犯罪を行ってしまう原因に関する理論についてどのようなものがあるか調べ、メモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】それぞれの原因論に対する自分の意見をまとめたうえで、説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
7 |
成人犯罪者処遇の流れと少年保護事件手続き(対面授業)(A-3-3) 犯罪者が検挙された後の処遇について、成人の場合と少年の場合とでどのように異なっているか説明する。そのような司法手続きの違いの根底にある少年司法の考え方についても解説する。 【事前学習】少年法のこれまでの改正内容について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】少年保護事件手続きについてノートにまとめ、成人の場合とどのように異なるかを説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
8 |
犯罪・司法に関わる機関・施設の活動(1)-家庭裁判所/少年鑑別所/少年院(対面授業)(A-3-3) 公認心理士にとって連携の義務が定められている関係機関の中でも、家庭裁判所/少年鑑別所/少年院の活動について詳説する。 【事前学習】家庭裁判所/少年鑑別所/少年院では何を目的として何が行われているかを調べ、メモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】家庭裁判所/少年鑑別所/少年院の活動についてノートにまとめ、説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
9 |
犯罪・司法に関わる機関・施設の活動(2)-刑事施設(拘置所・刑務所・少年刑務所)(対面授業)(A-3-3) 公認心理士にとって連携の義務が定められている関係機関の中でも、刑事施設(拘置所・刑務所・少年刑務所)の活動について詳説する。 【事前学習】刑事施設(拘置所・刑務所・少年刑務所)では何を目的として何が行われているかを調べ、メモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】刑事施設(拘置所・刑務所・少年刑務所)の活動についてノートにまとめ、説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
10 |
犯罪・司法に関わる機関・施設の活動(3)-保護観察所/地方更生保護委員会/児童相談所(対面授業)(A-3-3) 公認心理士にとって連携の義務が定められている関係機関の中でも、保護観察所/地方更生保護委員会/児童相談所の活動について詳説する。 【事前学習】保護観察所/地方更生保護委員会/児童相談所では何を目的として何が行われているかを調べ、メモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】保護観察所/地方更生保護委員会/児童相談所の活動についてノートにまとめ、説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
11 |
犯罪・非行の心理学的アセスメント(対面授業)(A-3-3) 犯罪・非行を行った者が再犯しないためにどのような心理学的アセスメントが行われているかを説明する。また、その際の背景理論についての理解を深めるための基礎知識についても解説する。 【事前学習】司法・犯罪領域での心理学的アセスメントにどのようなものがあるか調べ、メモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】一般的な心理学的アセスメントと犯罪者への心理学的アセスメントではどのような点が異なるかをノートにまとめ、説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
12 |
犯罪被害者についての理解と支援(対面授業)(A-3-3) 犯罪被害者の刑事司法における位置づけがどのように変遷していったかについて説明する。また、犯罪被害者の心理についても解説する。 【事前学習】犯罪被害に遭った方に対して、自分ならどう接するのが良いと思うかをメモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】司法手続きにおける犯罪被害者の位置づけについてノートにまとめ、被害者支援のために何が必要かを説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
13 |
裁判心理学・家事事件(対面授業)(A-3-3) 法廷における心理過程についての知見を解説する。また、家事事件に関する基礎的な知識についても説明する。 【事前学習】裁判員裁判がどのような制度であるか調べて、メモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】刑事事件と家事事件の司法的側面での違いについてノートにまとめ、説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
14 |
地域防犯(対面授業)(A-3-3) 犯罪を予防するための環境心理学的アプローチについて説明する。 【事前学習】防犯において心理学がどのように活用されているか調べて、メモしておくこと。 (2時間) 【事後学習】環境心理学的アプローチにおける理論について自分の意見をまとめ、説明できるようにしておくこと。 (2時間) |
15 |
試験とその解説(対面授業)(A-4-3) 第1回から第14回までの学習内容の習得度を確認する試験を行い、その要点について解説する。(A-3-3, A-4-3) 【事前学習】第1回から第14回の内容を復習すること。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし。 |
参考書 | 森丈弓・荒井崇史・嶋田美和・大江由香・杉浦希・角田亮 『司法・犯罪心理学 ( ライブラリ 心理学の杜)』 サイエンス社 2021年 越智啓太・桐生正幸(編) 『テキスト 司法・犯罪心理学』 北大路書房 2017年 越智啓太 『Progress & Application 司法犯罪心理学』 サイエンス社 2020年 渡邉和美・高村茂・桐生正幸 『犯罪者プロファイリング入門―行動科学と情報分析からの多様なアプローチ』 北大路書房 2006年 授業内でも適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:単位取得に必須。各回の講義内容に応じた小レポート(500字程度)の内容で評価する。(30%)、授業内テスト:単位取得に必須。期末試験を行い、その点数を評価する。(70%) 単位取得のための最低限の資格があるかを判断するために、毎回の出席確認を行う。出席回数が6割(9回)に満たない場合には、期末試験の得点を「0」とする。対面での期末試験に参加できない場合には、代替方法として期末レポートを課すのでメールで連絡すること。 |
オフィスアワー | 毎回の講義後に直接質問可能な時間を設ける。オンラインでの参加者にはzoom上で,口頭で対応する。 |