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平成30年度以降入学者 | 障害者・障害児心理学 | ||||
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教員名 | 松浦隆信 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業を実施する。 Blackboard ID :20221255 |
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授業概要 | 障害に関する定義や法制度などの基礎知識を踏まえた上で、障害者・障害児が抱える心理的・社会的困難の実際について理解を深める。また、障害者・障害児を支援するにあたって求められる心構えや支援のあり方、支援制度ならびに支援施設に関する基礎知識を獲得する。 |
授業のねらい・到達目標 | 【公認心理師コース科目(受験資格取得に必要な科目)】 国が定めている障害の4分類や各障害の概要、心理的・社会的困難の実際を理解できる。 障害者・障害児支援の根拠となる法制度を理解できる。 障害者・障害児を支援する際に求められる基礎知識の他、支援に携わる者が有しておくべき心構えについて自分なりの見解を述べることができる。 既存の知識にとらわれることなく,物事を科学的根拠に基づいて,論理的・批判的に考察し,説明することができる。(A-3-3) 資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士(心理学))のDP及びCPの3,4に対応しています。 |
授業の方法 | 【講義】指定する教科書の読解をベースに、特に精神障害に関する内容を中心に適宜補足資料(レジュメ・スライド)を配布・提示し、それらを読み進めていきながら基礎知識を獲得していく。特定の授業回では、担当講師の臨床心理士および公認心理師としての実務経験を踏まえた事例検討や支援の実際に関する講義を行い、支援のあり方について体験的な理解を促せるように工夫する。 レポートに記載された内容への総評(フィードバック)と質問への回答を授業内で行う。 日本に入国できない留学生、および新型コロナウイルスに関連する事由(感染、濃厚接触者指定、ワクチン副反応の3点)が証明可能な場合は、以下の方法で対面授業の代替を行う。 ・対面授業終了後、授業音声および各回配布資料をBlackboard上にアップするので、授業音声を聞きながら学習する。その後、出席確認を兼ねた各回の提出課題に取り組む。課題の提出期限は授業終了後から3日以内とします。 本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | 公認心理師コース受講許可(2年次)を得ている者のみ受講可 |
授業計画 | |
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1 |
授業オリエンテーションおよび障害の定義に関する小講義(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】シラバスを一読し、授業の進め方を抑えておく。 (1時間) 【事後学習】授業で伝えた障害の定義を復習してくる。 (3時間) |
2 |
障害の定義ならびに支援分野(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第1章を読み、障害の定義を事前に把握するとともに、ICFの枠組みについて予習してくる。 (2時間) 【事後学習】教科書第1章を復習し、障害の定義、ICF、障害者支援が行われている領域について復習する。 (2時間) |
3 |
身体障害の理解と支援(1)視聴覚障害(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第2章・3章を読み、視聴覚障害の概要を理解する。 (2時間) 【事後学習】教科書第2章・3章記載の現場の声を読み、視聴覚障害への支援の実際を理解する。 (2時間) |
4 |
身体障害の理解と支援(2)健康障害(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第11章とインターネットを活用し、病弱児の定義について理解する。 (2時間) 【事後学習】教科書第11章の現場の声を読み、病弱児支援の実際について理解する。 (2時間) |
5 |
身体障害に対する支援の実際:事例検討(A-4-3)(対面授業)
【事前学習】これまでの授業を踏まえて、身体障害者・児への支援として望ましいあり方を考えてくる。 (2時間) 【事後学習】身体障害を有する支援対象者への心理的支援のあり方についてレポートをまとめてくる。 (2時間) |
6 |
精神障害の理解と支援(1):不安症、うつ病、その他関連疾患(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】不安症とうつ病の概要をインターネットや書籍を通じて調べてくる。 (2時間) 【事後学習】配布した資料を読み返し、不安症とうつ病の症状と支援法について理解を定着させる。 (2時間) |
7 |
精神障害の理解と支援(2):統合失調症、摂食障害、その他関連疾患(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】統合失調症、摂食障害の概要をインターネットや書籍を通じて調べてくる。 (2時間) 【事後学習】配布した資料を読み返し、統合失調症と摂食障害の症状と支援法について理解を定着させる (2時間) |
8 |
精神障害の理解と支援(3):パーソナリティ障害、依存症、その他関連疾患(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】パーソナリティ障害と依存症の定義や症状に関して調べてくる。 (2時間) 【事後学習】配布した資料を読み返し、パーソナリティ障害と依存症の症状と支援法について理解を定着させる。 (2時間) |
9 |
精神障害に対する支援の実際:不安症、うつ病への支援(A-4-3)(対面授業)
【事前学習】不安症とうつ病に対して行われている心理療法についてインターネットや書籍を通じて調べてくる。 (2時間) 【事後学習】授業内で学んだ心理療法の概要を復習する。 (2時間) |
10 |
子どもの情緒障害の理解と支援(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第9章を読み、選択性かん黙と不登校の概要を理解する。 (2時間) 【事後学習】教科書第9章に記載の現場の声を読み、情緒障害児への支援の実際について理解する。 (2時間) |
11 |
知的障害の理解と支援(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第5章を読み、知的障害の定義と心理特性について理解する。 (2時間) 【事後学習】知的障害に対する支援のあり方についてレポートをまとめてくる。 (2時間) |
12 |
発達障害の理解と支援(1):自閉スペクトラム症(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第6章を読み、自閉スペクトラム症の特性について理解する。 (2時間) 【事後学習】教科書第6章に記載の現場の声を読み、特別支援の実際について理解する。 (2時間) |
13 |
発達障害の理解と支援(2):ADHD、学習障害(A-3-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第7章および8章を読み、ADHDと学習障害の特性について理解する。 (3時間) 【事後学習】教科書第7章および8章に記載の現場の声を読み、特別支援のあり方について理解を深める (3時間) |
14 |
発達障害に対する支援の実際:学校現場における発達障害事例への対応(A-4-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第6章から第8章の章末に記載の「現場の声」を改めて熟読し疑問点をまとめておくこと。 (3時間) 【事後学習】自分なりの発達障害支援の望ましいあり方についてレポートをまとめてくる。 (2時間) |
15 |
障害の受け止めと関係者への支援/授業のまとめ(A-4-3)(対面授業)
【事前学習】教科書第1章3節を読み、障害受容にまつわる困難について理解を深める。 (2時間) 【事後学習】支援者として障害をどのように理解し、受け止める必要があるかについて各自論考を深める。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 太田信夫(監修)柿澤敏文(編集) 『障害者心理学 (シリーズ心理学と仕事)』 北大路書房 2017年 第1版 上記教科書の記載に沿って授業を進めるため、初回までに入手しておくこと。 |
参考書 | 横田 正夫(編) 『心理学からみた統合失調症 (シリーズ公認心理師の向き合う精神障害1)』 朝倉書店 2020年 第1版 横田 正夫(監修) 坂本 真士(編) 『心理学からみたうつ病 (シリーズ公認心理師の向き合う精神障害2)』 朝倉書店 2020年 第1版 横田 正夫(監修) 津川 律子・信田 さよ子(編) 『心理学からみた統合失調症 (シリーズ公認心理師の向き合う精神障害3)』 朝倉書店 2021年 第1版 教科書に記載が少ない精神障害に関する学習を深める際に上記の参考書を用いた学習を推奨する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(75%)、授業参画度(25%) 授業内で3回分課すレポート提出が単位認定には必須である(A-3,A-4の評価)。授業参画度は各回授業後に求める感想等の提出状況で評価する。対面授業に参加できない場合の成績評価は、遠隔媒体の併用により対面授業と同等の質を担保するため、上記基準と同様に評価する。 |
オフィスアワー | 授業後に授業実施教室で質問に応じる。対面授業に参加できない学生に対しては、事前にメールで予約の上、適宜Zoomで対応する。 |