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心理演習B

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平成30年度以降入学者 心理演習B
教員名 松浦隆信
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 心理学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業を実施する。

Blackboard ID:20224229
授業概要 公認心理師として必要とされる知識及び技能の基本的な水準の修得
心理支援に関する具体的場面を設定した演習を実施する
教員の臨床心理士および公認心理師としての実務経験も踏まえて授業理解の深化を図る
授業のねらい・到達目標 【公認心理師コース科目(受験資格取得に必要な科目)】
公認心理師としての知識及び技能の基本的な水準の修得を目的とする。
心理に関する支援を要する者等に関するコミュニケーション、心理検査、心理面接、地域支援等の知識及び技能の習得を目標とする。心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成、心理に関する支援を要する者の現実生活を視野に入れたチームアプローチ、多職種連携及び地域支援、公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解について、理解し説明できるようになる。

他者の意見を聴き取って,自分と異なる価値観を理解・尊重することができる。(A-6-2)
自己を振り返り,自らの資質について検討することができる。(A-8-2)

この科目は文理学部(学士(心理学))のDP及びCPの6,8に対応しています。
授業の方法 【講義,演習】講義、ロールプレイング、グループ学習を通して、支援者としての姿勢を身につけていく。逐語記録の提出等の課題作業もある。課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。
日本に入国できない留学生、および新型コロナウイルスに関連する事由(感染、濃厚接触者指定、ワクチン副反応の3点)が証明可能な場合は、以下の方法で対面授業の代替を行う。
・対面授業終了後、授業音声および各回配布資料をBlackboard上にアップするので、授業音声を聞きながら学習する。その後、出席確認を兼ねた各回の提出課題に取り組む。課題の提出締め切りは対面授業終了後の3日後に設定する。また、ロールプレイ実施回に関しては、Zoomによる遠隔媒体を併用して対面参加している学生とのコミュニケーションが図れるように配慮し、対面授業同等の授業内容を担保する。また、その際の授業資料についてはBlackboard(ネット上へのアップに支障がある資料は郵送)経由で手元に届くよう配慮する。
履修条件 公認心理師コース受講許可(3年次)を得ている者のみ受講可
授業計画
1 授業についてのオリエンテーション(A-6-2)(対面授業)
支援者としての姿勢、公認心理師としての職業倫理及び法的義務を理解する
【事前学習】公認心理師としての職業倫理について復習しておく (2時間)
【事後学習】実習内容の復習・練習を行う。出題された事後課題を実施する。 (2時間)
2 心理支援に関するロールプレイング(1)非言語的交流(A-6-2)(対面授業)
心理支援者役、被支援者役になり、設定事例に対して必要な心理支援計画を考え、支援計画に基づいて心理面接、心理検査等を施行する。身なり、他者に添う動き、姿勢、距離、アイコンタクト等の非言語的交流の意識化を行う。
【事前学習】設定事例に対する心理支援について考える。 (2時間)
【事後学習】実習として行った内容の復習・練習を行う、出題された事後課題を実施する (2時間)
3 心理支援に関するロールプレイング(2)傾聴と応答(A-6-2)(対面授業)
心理支援者役、被支援者役になり、設定事例に対して必要な心理支援計画を考え、支援計画に基づいて心理面接、心理検査等を施行する。あいづち、短い言葉の応答のみを行いながら、相手の話しを傾聴し、話し手の気持ち、感情を理解する。
【事前学習】設定事例に対する心理支援について考える。 (2時間)
【事後学習】実習として行った内容の復習・練習を行う、出題された事後課題を実施する (2時間)
4 心理支援に関するロールプレイング(3)傾聴とストーリー理解(A-6-2)(対面授業)
心理支援者役、被支援者役になり、設定事例に対して必要な心理支援計画を考え、支援計画に基づいて心理面接、心理検査等を施行する。話し手が、話を一通り終えるまで傾聴後、大切と思われる個所を相手の言葉を使用して短い言葉でのみ返し、理解の確認、質問、話の焦点づけを行いながら、話し手の伝えたいストーリーを理解する。
【事前学習】設定事例に対する心理支援について考える。 (2時間)
【事後学習】実習として行った内容の復習・練習を行う、出題された事後課題を実施する (2時間)
5 心理面接のロールプレイング(4)総合練習(A-8-2)(対面授業)
クライエント役、クライエントの観察者役、カウンセラー役、カウンセラーの観察者役、全体の観察者役になり、ロールプレイングを行い、その後に話し合いのフィードバックを行う。
【事前学習】担当する役割に関して、設定する内容を考える。 (2時間)
【事後学習】実習として行った内容の復習・練習を行う、出題された事後課題を実施する (2時間)
6 職業倫理と法的義務の理解(1)守秘義務と情報開示(A-6-2)(対面授業)
模擬事例を基に、公認心理師の職業倫理と法的義務について検討し、ロールプレイを通じて、職業倫理の必要性について学ぶ。
【事前学習】守秘義務違反が問われる状況について事前に考えてくる。 (2時間)
【事後学習】配布する参考資料を読み、心理検査のフィードバック方法について理解しておく。 (2時間)
7 職業倫理と法的義務の理解(2)多重関係(A-6-2)(対面授業)
模擬事例を基に、公認心理師の職業倫理と法的義務について検討し、ロールプレイを通じて、職業倫理の必要性について学ぶ。
【事前学習】Th.Cl以外の関係が含まれる関係性について考えてくる。 (2時間)
【事後学習】多重関係により生じる弊害についてレポートをまとめてくる。 (2時間)
8 心理検査のロールプレイング(1) YG性格検査(A-6-2)(対面授業)
パーソナリティを測定する質問紙であるYG性格検査の概要、施行、集計について学ぶ。
【事前学習】事前にYG性格検査の施行マニュアルを学科自習室内で読み、施行・集計方法を予習する。 (2時間)
【事後学習】集計方法と結果の解釈について復習する。 (2時間)
9 心理検査のロールプレイング(2) ロールシャッハ・テスト(A-6-2)(対面授業)
投影法の代表的検査であるロールシャッハ・テストの概要、施行、集計について学ぶ。
【事前学習】事前に指定するロールシャッハ・テストの参考書を読み、理論的背景や施行・集計方法を予習する。 (2時間)
【事後学習】参考書に基づき結果の解釈を行う。 (2時間)
10 事例の理解(1)福祉(A-6-2)(対面授業)
福祉分野からの事例報告を通して、支援を要する者等への理解とニーズの把握、および支援計画の作成について学ぶ。
【事前学習】福祉分野における心理職の業務内容について調べてくる。 (2時間)
【事後学習】事例について検討した内容を整理し、福祉領域における心理職の役割として大事だと考えた点をまとめてくる。 (2時間)
11 事例の理解(2)司法・犯罪(A-6-2)(対面授業)
司法・犯罪分野からの事例報告を通して、支援を要する者等への理解とニーズの把握、および支援計画の作成について学ぶ。
【事前学習】司法・犯罪分野における心理職の業務内容について調べてくる。 (2時間)
【事後学習】事例について検討した内容を整理し、司法・犯罪分野における心理職として大事だと考えた点をまとめてくる。 (2時間)
12 心理検査のロールプレイング(3)WAIS-Ⅳ(A-6-2)(対面授業)
WAIS-Ⅳの準備、施行・集計方法、フィードバックについて学ぶ。施行者、受検者を設定し、施行ロールプレイに取り組む。
【事前学習】WAIS-Ⅳの理論・施行マニュアルを事前に学科自習室内で読み、集計方法について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】施行結果報告書をまとめてくる。 (2時間)
13 心理検査のロールプレイング(4)WAIS-Ⅳ(A-6-2)(対面授業)
WAIS-Ⅳの準備、施行・集計方法、フィードバックについて学ぶ。1回目の内容を踏まえ、今回は結果の集計とフィードバックに取り組む。
【事前学習】WAIS-Ⅳの理論・施行マニュアルを事前に学科自習室内で読み、施行方法をイメージしておく。 (2時間)
【事後学習】授業で行ったロールプレイから得た感想をまとめてくる。 (2時間)
14 多職種連携と地域支援(A-6-2)(対面授業)
支援を要する者等に対するチームアプローチの意義、および多職種間の連携と地域支援について理解する。
【事前学習】支援の実践例を各自調べて授業当日に資料として持ち寄る。 (2時間)
【事後学習】授業中に検討した内容の復習を行い、自分が携わりたい地域支援について考えてくる。 (2時間)
15 総括・振り返り・達成度の評価(A-8-2)(対面授業)
ここまでの授業内容の振り返りを行い、公認心理師として具有すべき態度・倫理観・面接、検査等におけるスキルについて達成度と課題について自己理解を深める。
【事前学習】授業を受けた感想等についてまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】心理面接のロールプレイを各自で行い、公認心理師として求められる態度の定着を図る。 (2時間)
その他
教科書 なし
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 授業参画度(100%)
授業参画度は、ロールプレイ、事例検討等への積極的参加、授業終了時の達成度、授業内・事後課題がある場合にはその内容を評価する(A-6,A-8の評価)。配点は評価の配分は1〜8回が各回6点、9~14回が各7点、15回が10点満点とする。
対面授業に参加できない場合の成績評価は、遠隔媒体の併用により対面授業と同等の質を担保するため、上記基準と同様に評価する。
オフィスアワー 担当教員ごとに1回目の授業で伝える。

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