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令和2年度以降入学者 | 地図学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 地図学 | ||||
教員名 | 佐藤浩 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業8回(4月及び7月)と遠隔授業(オンデマンド型)7回(5月及び6月)を想定しているが,これらの授業の形態については変更があり得る。各回の授業の形態については,事前にBlackboardに掲示するので注意すること。 Blackboard コースID: 20221266 |
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授業概要 | 中学の社会科(地理)や高等学校の地歴科(地理)では学ばない地図の基本的概念と、国土交通省国土地理院における基本図情報整備の企画・立案と実施の経験を踏まえて授業を進める。具体的には、地図の整備(例えば、ある約束ごとを守って作成しなければ全国を統一的に記載した地図や全世界を統一的に記載した地図は整備され得ないこと)とその利活用(カーナビゲーションのような地図にはかなり大縮尺の地図で電子的に整備されていなければ役に立たないこと、紙地図は災害対応の緊急時にはかなり有用であること、など)の実際について学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 地理空間情報の面的・時間的な伝達手段である地図について、以下の能力を習得できます。 この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1,DP2及びカリキュラムポリシーCP1,CP2に対応しています。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,倫理的な課題を説明することができる。(A-1-1) ・日本及び世界諸国の自然環境や社会,経済,文化などの現状を概説することができる。(A-2-1) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 教科書をもとに基本事項を説明し,地図を使った関連する作業の実施やレポート作成,小テスト等も適宜実施する。 レポート作成や小テストの結果については,次回以降に講義または録画配信で説明する。 講義を中心とするが、適宜、地図を使った作業を行って、講義内容を受講者が深く理解できるように工夫する。受講者には授業への主体的な参加が強く求められる。 シラバスを参照し、次回の授業の内容を、教科書を読んで予習や作業を行うとともに、受講した授業内容を教科書で予習しておくこと。 ・色鉛筆セットを準備すること(空間情報を視覚的に理解するためである)。 ・定規を準備すること(図上での計測が実空間の縮尺であることを理解するためである)。 ・教科書を購入すること(授業の意味がわからないためである)。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | 履修要覧に記載の条件を確認のこと |
授業計画 | |
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1 |
Ⅲ.地図の利用 地図の利用(1):地形図の読図(等高線)に関わる用語の説明と読図の方法の解説(A-1-1) 【事前学習】シラバスを読むこと。 (2時間) 【事後学習】講義を踏まえ,ガイダンス時に配布した地形図の等高線を読図すること。 (2時間) |
2 |
Ⅲ.地図の利用 地図の利用(1):地形図の読図(図式、土地利用)に関わる用語の説明と読図の方法の解説(A-1-1) 【事前学習】以下のURL、https://www.gsi.go.jp/common/000218186.pdfを参照し、平成25年2万5千分1地形図図式(表示基準)の概要を把握すること。 (2時間) 【事後学習】講義を踏まえ,ガイダンス時に配布した地形図の土地利用を読図すること。 (2時間) |
3 |
Ⅰ.地図の概念と種類 地図の種類:一般図(地形図)と主題図(地形分類図・土地利用図等)の概念の違いの解説と、紙地図と数値地図の種類の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書のpp.1-2を読んで内容を把握すること。 (2時間) 【事後学習】授業で実習した主題図の内容を踏まえて教科書pp.1-2を再読し、一般図と主題図の違いを再確認すること。 (2時間) |
4 |
Ⅰ.地図の概念と種類 地図の概念の解説、国内と海外の地図の歴史の違いと概念の類似の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書のpp.2-5を読み内容を把握すること。 (2時間) 【事後学習】世界最古の地図として授業で紹介した事柄を、以下のURLを参照して理解を深めること。http://www.sci-news.com/archaeology/science-catalhoyuk-map-mural-volcanic-eruption-01681.html (2時間) |
5 |
Ⅱ.地図の作成 地球の形と測地系の概念、地理(図)投影法の概念と種類、用語の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書pp.14-18の2行まで及び教科書p.19の「1.6.1」節を読み、分からない用語を文献やWebで調べること。以下のURL、https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/datum-main.html#p2を読むこと。 (2時間) 【事後学習】以下のURL、https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/datum-main.html#p4を読みジオイドの意味を理解すること。また、円錐図法と円筒図法の類似点、方位図法が円錐図法や円筒図法とどのように意味がことなるかの理解を深め、教科書pp.18-19の「1.6.1」節を再読すること。 (2時間) |
6 |
Ⅱ.地図の作成 座標系(1):経緯度座標の概念と用語の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書pp.14-18の2行目までを読むこと。また、以下のURL、https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/datum-main.html#p1を読むこと。 (2時間) 【事後学習】緯度1°につき現実世界では弧長が異なることの理解を深め、教科書pp.14-18の2行目までを再読すること。 (2時間) |
7 |
Ⅱ.地図の作成 座標系(2-1):UTM座標の概念と用語の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書のpp.19-20を読み内容を把握すること。 (2時間) 【事後学習】「図法」と「投影法」の用語の違い、UTM図法は計測精度4/10,000であることの意義を理解すること。教科書のpp.19-20を再読して理解を深めること。 (2時間) |
8 |
Ⅱ.地図の作成 座標系(2-2):平面直角座標の概念と用語の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書のp.21を読み内容を把握すること。 (2時間) 【事後学習】以下のURL、https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/datum-main.html#p7を参照するとともに、平面直角座標系の計測精度は1/10,000であることの意義と理由を理解すること。教科書のp.21を再読して理解を深めること。 (2時間) |
9 |
Ⅱ.地図の作成 地図総描の概念と視覚変数の概念,用語の解説(A-1-1) 【事前学習】以下のURL、https://home.csis.u-tokyo.ac.jp/~arikawa/s-it/2ndSITWS011221/PDF-2SIT/SIT01-2-9.pdfを読み、地図の調製者と利用者の間で地理空間情報のやり取りにいかにズレを生じさせない工夫があるのか把握すること。 (2時間) 【事後学習】授業で演習した視覚変数の種類と工夫への理解を踏まえて、事前学習のURLの教材を再読して理解を深めること。 (2時間) |
10 |
Ⅱ.地図の作成 主題図(レイアウト、コロプレスマップ、図形表現図、等値線図)の概念の説明と作成方法の解説(A-1-1) 【事前学習】以下のURLを参照して、レイアウトの方法や重要性を把握すること。https://docs.qgis.org/2.14/ja/docs/gentle_gis_introduction/map_production.html (2時間) 【事後学習】コロプレスマップがどのような主題の表現に合うのか、復習しておくこと。 (2時間) |
11 |
Ⅲ.地図の利用 地図の利用(2):地形図とGISの違いの解説と、図上計測(距離、面積)の方法の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書のpp.8-9とpp.159-164を読み内容を把握すること。 (2時間) 【事後学習】ガイダンス時に配布した地形図とWeb地図(地理院地図)の違いを,読図と画面の閲覧を比較して把握すること。 (2時間) |
12 |
Ⅱ.地図の作成 地理情報標準の概念と用語の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書のpp.164-167を読み内容を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】以下のURLから〇初級試験問題 の地理情報標準の部分を読むとともに授業の結果を踏まえて初級試験の解答を試みること。https://sokugikyo.or.jp/geographic_information/information/information_answer (2時間) |
13 |
Ⅲ.地図の利用 地図の利用(3):国勢調査データと統計地図の概念の違いと用語の解説、メッシュマップ作成の方法の解説(A-1-1) 【事前学習】教科書のp.9を読みラスターデータの特徴を把握すること。また、以下のURLを閲覧して統計データの所在を知ること。https://www.e-stat.go.jp/gis (2時間) 【事後学習】Blackboardで課題を出題する。統計地図のうちラスターデータに比するメッシュマップと統計区で整理されたベクトルデータとは異なることを理解すること。 (2時間) |
14 |
Ⅲ.地図の利用 地図の利用(3):統計地図の読図(分布傾向)(A-2-1) 【事前学習】第13回の内容を復習すること。 (3時間) 【事後学習】授業の結果を踏まえ、数字が並んだ統計データから統計地図を作成すること。 (1時間) |
15 |
Ⅳ.電子情報としての地図 基盤地図情報、国土基本情報、電子国土基本図、電子地形図、国土数値情報、ナビゲーション、Web地図の整備の経緯と用語の解説(A-2-1) 【事前学習】地理院地図を見て自らの居住地を検索できるようにすること。https://maps.gsi.go.jp (2時間) 【事後学習】国土基本情報のデータの所在を以下のURLで参照可能なことを把握すること。 https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 中川雅史 『絵でわかる地図と測量』 講談社 2015年 この教科書は2年次のリモートセンシング(含実習)と3年次の測量学、測量学実習でも使用する。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:地図を使った演習の提出物提出を求めた回では、その得点で評価(50%)、授業内テスト:講義テストを行った回では、その得点に応じて評価(50%) |
オフィスアワー | Blackboard内で教員にメール送信可能な手段がありますので,それを用いて問い合わせください。 |