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農業地理学

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令和2年度以降入学者 農業地理学
令和元年度以前入学者 農業地理学
教員名 矢ケ﨑典隆
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業

blackboardコースID:20224260
授業概要 農業地理学の視点と方法を解説し、農業で地域と世界を読み解く。
授業のねらい・到達目標 農業は食料を獲得するための基本的な行為であり、世界では多様な農業がおこなわれてきた。一方、農業は政策、資本、技術、情報、物流の影響を受けて著しい変化を経験している。本授業では、地理学の視点と方法により、農業および農業に関連する事象を検討し、農業で地域と世界を読み解く。

このような作業を通して、次のような知識と技能を獲得することができる。
・農業地理学の視点と方法を説明することができる。(A-1-2:経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に、自己の倫理観を持って、倫理的な課題に向き合うことができる。)
・世界における農業と農業地域の多様性について説明することができる。(A-2-2:日本及び世界諸国の自然環境や社会、経済、文化などの現状及び相互関係を、自己の理解に基づいて説明することができる。)
・農業に影響を及ぼすさまざまな要因について理解することができる。(A-1-2:経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に、自己の倫理観を持って、倫理的な課題に向き合うことができる。)
・食料供給の観点から持続可能な世界について考えることができる。(A-1-2:経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に、自己の倫理観を持って、倫理的な課題に向き合うことができる。)

この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP1,CP3に対応しています。
授業の方法 授業の形式:講義
対面授業。具体的には、毎回の授業で学習課題を提示する。参考資料をBlackboardを通じて配布する。学習成果を踏まえて、小レポートに取り組む。また、農業地理学に関するテーマを一つ選択し、自ら課題を立てて文献研究を行い、その成果を課題研究レポートとしてまとめ、最終回に提出する。なお、対面授業に参加できない学生は、Blackboardに公開する授業資料と参考資料を活用して自習し、小レポートと課題研究レポートに取り組むこと。授業内容に関する質問についてはBlackboardを通して受け付け、回答する。
本授業の事前・事後学習は,合計4時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス(対面授業)
授業のテーマ、到達目標、授業の方法、成績評価について解説する。(A-1-2)
【事前学習】シラバスを確認し,授業全体の流れを理解しておく。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、地図帳の世界の農業地域について概要を把握する。 (2時間)
2 農業の起源と伝播(対面授業)
農業の起源と伝播に関する諸説を紹介し、コロンブス以降のグローバルな交流について理解を深める。(A-1-2)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
3 世界の自然環境と農業形態・農業景観(対面授業)
世界の農業地域区分、アメリカ合衆国の農業地域区分を事例として、農業区分の方法、世界の農業の多様性について概要を把握する。(A-2-1)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
4 伝統的な農業1:アンデス高地(対面授業)
アンデス高地で営まれてきた伝統的な農業と農作物について、特に高度差を利用した農業様式に着目して理解する。(A-2-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
5 伝統的な農業2:アマゾン盆地(対面授業)
アマゾン川流域で行われてきた伝統的な農業について、ヴァルゼアとテラフィルメに着目して理解する。(A-2-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
6 伝統的な農業3:アメリカの家族農場(対面授業)
アメリカ型農業様式の基盤である家族農場の形成と変化について理解を深める。(A-2-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
7 農業の近代化と革新1:グレートプレーンズ(対面授業)
大規模灌漑の普及に伴う土地利用の変化について、グレートプレーンズの事例を紹介することにより考える。(A-2-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
8 農業の近代化と革新2:ブラジルのノルデステ(対面授業)
半乾燥地域のノルデステが、政府の開発政策、灌漑事業、アグリビジネスの進出により土地利用が変化した様相を概観する。(A-2-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
9 国家と農業政策(対面授業)
農業における国家の役割について考える。(A-1-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
10 アグリビジネスとグローバリゼーション(対面授業)
アグリビジネスが世界の農業と食料供給に及ぼす影響について理解を深める。(A-1-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
11 農村空間の商品化(対面授業)
農村空間の商品化の形態と特徴について概観し、ルーラルツーリズムの役割について紹介する。(A-1-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
12 都市と農業(対面授業)
都市における農業の役割について、東京の都市農業を事例として考える。(A-1-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
13 農業と文化(対面授業)
農業における文化の影響について、具体的な事例を紹介しながら考える。(A-1-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
14 農業の持続性と食料問題(対面授業)
世界の食料問題について、また持続的な農業の在り方について理解を深める。(A-1-2)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
15 まとめと展望(対面授業)
課題研究レポート提出(A-1-2)
【事前学習】第1回~第14回の学習内容を復習する。 (2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 田林明編 『商品化する日本の農村空間』 農林統計出版 2013年 第1版
矢ケ崎典隆・斎藤功・菅野峰明編 『アメリカ大平原―食糧基地の形成と持続性―』 古今書院 2006年 第2版
斎藤功・松本栄次・矢ケ崎典隆編 『ノルデステーブラジル北東部の風土と土地利用―』 大明堂 1999年
田林明編 『カナダにおける都市―農村共生システムー農村空間の商品化と地域振興―』 農林統計出版 2020年 第1版
矢ケ崎典隆 『食と農のアメリカ地誌』 東京学芸大学出版会 2010年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:毎回の授業の課題に関する小レポート(60%)と、学期末に提出する課題研究レポート(40%)により評価する。(100%)
対面授業に参加できない学生も、小レポート(60%)と課題県有レポート(40%)に取り組むこと。
オフィスアワー 毎週金曜日12:30~14:00(8号館5階A507)
Blackboardおよびe-mailにより質問に対応する。

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