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エスニック論

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令和2年度以降入学者 エスニック論
令和元年度以前入学者 エスニック論
教員名 矢ケ﨑典隆
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業
資料の配布、課題の提出などについてはBlackboardを使用する。

blackboardコースID:20224270
授業概要 エスニック地理学の視点と方法を解説し、エスニック比較文化論の観点から、日本とアメリカを比較対照する。
授業のねらい・到達目標 エスニック地理学の視点と方法により、日本とアメリカを比較検討する。そのために、まずエスニック地理学の視点と方法を学び、日本とアメリカを比較対照しながら、移民の流入・流出過程、移民の適応戦略、移民社会とホスト社会、移民博物館、エスニックビジネス、エスニックバンキング、エスニックタウン、エスニックフェスティバルなどについて考える。

このような作業を通して、次のような知識と技能を獲得することができる
・エスニック地理学の視点と方法を説明することができる。(A-1-3:経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に、自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。)
・日本とアメリカにおけるエスニック現象を理解することができる。(A-2-3:日本及び世界諸国の自然環境や社会、経済、文化などの現状及び相互関係を、地理的視点に基づいて説明することができる。)
・エスニック現象をグローバリゼーションとローカリゼーションの枠組みにおいて理解することができる。(A-2-3:日本及び石灰諸国の自然環境や社会、経済、文化などの現状及び相互関係を、地理的視点に基づいて説明することができる。)

この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1,DP7及びカリキュラムポリシーCP1,CP7に対応しています。
授業の方法 授業の形式:講義
対面授業。具体的には、毎回の授業で学習課題を提示する。教科書の該当箇所を指示し、あるいはBlackboardを通じて資料を配布する。毎回の学習内容を踏まえて、小レポートに取り組む。また、エスニック地理学に関するテーマを一つ選択し、自ら課題を立てて文献研究を行い、その成果を課題研究レポートにまとめ、最終回に提出する。なお、田美祢㎜授業に参加できない学生は、Blackboardに公開する授業資料と教科書および配布資料を活用して自習し、小レポートと課題研究レポートに取り組むこと。授業内容に関する質問についてはBlackboardを通して受け付け、回答する。
本授業の事前・事後学習は,合計4時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス(対面授業)
授業のテーマ、到達目標、授業の方法、成績評価、教科書について説明する。(A-1-3)
【事前学習】シラバスを確認し,授業全体の流れを理解しておく。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、教科書に目を通す。 (2時間)
2 エスニック地理学の視点と方法(対面授業)
エスニック現象の特徴を概観し、エスニック地理学の概念、調査法、分析法について概説する。(A-1-3)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
3 人と文化の移動・越境:日本(対面授業)
明治時代以降の日本からの海外移住の展開について、プッシュ・プル要因を理解することにより、全体像を把握し、エスニック社会の形成について考える。(A-1-3)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
4 人と文化の移動・越境:アメリカ(対面授業)
アメリカへの移民の流入過程を概観し、アメリカ型多民族社会の形成と特徴について理解を深める。(A-1-3)
【事前学習】教科書の第1章と第2章を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題1章と第2章を再読し、ノートを整理する。 (2時間)
5 移民の適応戦略とホスト社会(対面授業)
流入した移民がホスト社会の中で基盤を確立するために、どのような適応戦略を用いるのか、具体事例を紹介しながら考える。(A-1-3)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
6 エスニックセグリゲーションとエスニックタウン:アメリカ(対面授業)
アメリカにおけるエスニックタウンについて、具体的な事例を紹介することにより概観する。(A-1-31)
【事前学習】教科書の第5章と第10章を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題5章と第10章を再読し、ノートを整理する。 (2時間)
7 エスニックセグリゲーションとエスニックタウン:日本(対面授業)
日本におけるエスニックタウンについて、具体的な事例を紹介することにより概観する。(A-1-3)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
8 移民博物館(対面授業)
移民博物館に着目し、移民社会とホスト社会の関係について理解を深める。(A-1-3)
【事前学習】教科書の題6章と題8章を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題6章と第8章を再読し、ノートを整理する。 (2時間)
9 移民と開拓(対面授業)
アメリカの農村地域の開拓において移民が果たした役割について、ロシア系ドイツ人を事例として取り上げて考える。(A-1-3)
【事前学習】教科書の題7章を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題7章を再読し、ノートを整理する。 (2時間)
10 エスニックビジネスとエスニックバンキング(対面授業)
エスニックビジネスの形態と意義、エスニックバンキングの役割について考える。(A-1-3)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
11 エスニックフェスティバル(対面授業)
エスニックフェステイバルに着目することにより、エスニック文化の継承、エスニック文化の観光資源化、ホスト社会の変化について考える。(A-1-3)
【事前学習】教科書の第3章と第4章を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題3章と第4章を再読し、ノートを整理する。 (2時間)
12 移民とスポーツ(対面授業)
人の移動に伴って生じるスポーツのグローバリゼーションについて、エスニック地理学の観点から考える。(A-1-3)
【事前学習】配布資料に目を通す。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (2時間)
13 国際結婚と社会(対面授業)
国際結婚の動向に着目することにより、日本社会の特徴と今後の在り方について再認識する。(A-1-3)
【事前学習】配布資料を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、配布資料を確認し、ノートを整理する。 (時間2)
14 アジア化とラテンアメリカ化(対面授業)
世界で進行するアジア化とラテンアメリカ化について、アメリカを事例として考える。(A-1-3)
【事前学習】教科書の第10章と第11章を読む。 (2時間)
【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の第10種と第11章を再読し、ノートを整理する。 (2時間)
15 まとめと展望(対面授業)
課題研究レポート提出(A-1-3)
【事前学習】第1回~第14回の授業内容を復習する。 (2時間)
【事後学習】学習した内容を整理する。 (2時間)
その他
教科書 矢ケ崎典隆編 『移民社会アメリカの記憶と継承』 学文社 2018年 第1版
参考書 山下清海編 『世界と日本の移民エスニック集団とホスト社会』 明石書店 2016年 第1版
山下清海編 『現代のエスニック社会を探る』 学文社 2011年 第1版
山下清海編 『エスニック・ワールド』 明石書店 2008年
矢ケ崎典隆・山下清海・加賀美雅弘 『グローバリゼーションー縮小する世界- (シリーズ地誌トピックス1)』 朝倉書店 2018年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:毎回の授業の課題に関する小レポート(60%)と、学期末に提出する課題研究レポート(40%)により評価する。(100%)
対面授業に参加できない学生も、小レポート(60%)と課題研究レポート(40%)に取り組むこと。
オフィスアワー 毎週金曜日12:30~14:00(8号館5階A507)
Blackboardおよびe-mailにより質問に対応する。

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