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地理学課題研究1

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令和2年度以降入学者 地理学課題研究1
令和元年度以前入学者 地理学課題研究1
教員名 藁谷哲也
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 対面授業(一部遠隔授業あり)
遠隔授業の時,授業計画に【オンデマンド型】と記載。

blackboardコースID:20221274
授業概要 4学年で作成する卒業論文の前段階として,自然地理学における研究課題の設定とその分析方法を学修する。
授業のねらい・到達目標 卒業研究に結びつく研究課題をどのように設定し、分析するかについて学ぶ。自然地理の調査・解析・試験に必要と思われる文献・資料の検索・要約・発表方法、および資・試料収集、解析・実験方法をマスターすることができる。結果として,以下の項目の達成を目指す。
入手した客観的な情報を基に,論理的・批判的な思考をすることができる。
資料や事象を注意深く観察・検討して,問題を発見し,解決策を考案することができる。
地理学分野の課題の中から,自らが取り組むべき課題を見出し,その方法について考えることができる。
学内外の様々な人々と接する中で,他者を理解・尊重し,自分の考えを伝えることができる。
集団活動の中で連携しつつ,それぞれの役割について考え、効果的な協働の方法を実践することができる。
学修・研究状況を振り返り,自己分析することで,今後の課題について考察することができる。
 この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP3,DP4,DP5,DP7及びカリキュラムポリシーCP3,CP4,CP7に対応しています。
日本大学教育憲章が掲げる自主創造の3つの構成要素(自ら学ぶ,考える,道をひらく)と8つの能力(倫理観,説明力,批判的思考力,問題発見・解決力,挑戦力,コミュニケーション力,およびリーダーシップ・協働力)に関連して,経験や学修から得られた豊かな地理学の知識と教養に基づいて,課題の中から,自らが取り組むべき課題を見出し,その方法について身に付ける。
授業の方法 授業の形式:【ゼミ】
研究テーマについて,地理学を中心とする分野の論文を読み,その内容について発表させ討論を通じて指導する。加えて,研究テーマに沿った実習,実験およびそれら成果の発表をおこなう。授業に対する質疑応答およびレポート等の課題に対するフィードバックは,いずれも教室あるいはBlackboardを通じて行う。対面参加が困難な学生については,教員の許可を受けてオンライン参加を認める場合がある。
履修条件 ①2年終了時までに50単位以上修得していること。②1年次必修専門科目中「日本地誌」、「地理実習」および「地理調査法(含実習)」を含めた5科目以上を修得していること。③2年次必修専門科目中4科目以上修得していること。④①から③のほかにも付帯条件がある。
※地形学実験1,2を事前に履修しておくことは,フィールドワークや室内実験など課題研究を順調に進める上で望ましい。
授業計画
1 ガイダンス:講義のテーマや到達目標および講義の方法について説明する。
【事前学習】2年次までの自然地理学関係科目を復習し,研究課題について検討しておくこと。 (2時間)
【事後学習】調査・研究を進めたい地域・分野を決定する。 (2時間)
2 地形プロセスおよび風化プロセス研究の動向と研究事例(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】BlackBoardにアップしてある資料に目を通し,内容を把握しておく。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
3 自然地理における野外調査機材と調査法(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】2年次までに修得した簡易測量の方法を復習する。 (2時間)
【事後学習】測量データをもとに地形縦断面図を作成して,提出する。 (2時間)
4 自然地理における実験機材と実験法(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】地形学実験で修得したシュミットハンマ使用法を復習する。 (2時間)
【事後学習】測定データをデータシートに整理する。 (2時間)
5 自然地理におけるデータの解析(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】PCでマイクロソフト・エクセルの分析ツールを利用できるよう準備する。 (2時間)
【事後学習】解析手法を再確認し,解析結果を提出する。 (2時間)
6 野外調査法(1)【オンデマンド型】(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】研究対象地域の自然環境(地形)に関する資料・文献を収集し,内容を把握する。 (2時間)
【事後学習】指定された文献を要約し,提出する。 (2時間)
7 野外調査法(2)(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】研究対象地域の自然環境(地質)に関する資料・文献を収集し,内容を把握する。 (2時間)
【事後学習】指定された文献を要約し,提出する。 (2時間)
8 プレゼンテーションと報告書の作成法(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】BlackBoardにアップしてある資料に目を通し,内容を把握する。 (2時間)
【事後学習】講義内容をノートに整理するとともに,理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
9 関連テーマと主要文献に関する口頭発表(地形プロセス,地形発達)(A-3-3), (A-4-3), (A-5-3), (A-6-3), (A-7-3), (A-8-3)
【事前学習】事前に指定文献を通読し,内容を把握すること。発表者は発表用の原稿,スライド,配布資料を作成し発表準備を行う。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションの内容と講評をまとめる。発表者は,意見・講評をもとに自身の発表内容を改善する。さらに,質問に対する未回答項目について調べ,翌週報告する。 (2時間)
10 関連テーマと主要文献に関する口頭発表【オンデマンド型】(地質,ジオパーク)(A-3-3), (A-4-3), (A-5-3), (A-6-3), (A-7-3), (A-8-3)
【事前学習】事前に指定文献を通読し,内容を把握すること。発表者は発表用の原稿,スライド,配布資料を作成し発表準備を行う。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションの内容と講評をまとめる。発表者は,意見・講評をもとに自身の発表内容を改善する。さらに,質問に対する未回答項目について調べ,翌週報告する。 (2時間)
11 関連テーマと主要文献に関する口頭発表(水文,気候,植生,土壌)(A-3-3), (A-4-3), (A-5-3), (A-6-3), (A-7-3), (A-8-3)
【事前学習】事前に指定文献を通読し,内容を把握すること。発表者は発表用の原稿,スライド,配布資料を作成し発表準備を行う。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションの内容と講評をまとめる。発表者は,意見・講評をもとに自身の発表内容を改善する。さらに,質問に対する未回答項目について調べ,翌週報告する。 (2時間)
12 関連テーマと主要文献に関する口頭発表(自然災害)(A-3-3), (A-4-3), (A-5-3), (A-6-3), (A-7-3), (A-8-3)
【事前学習】事前に指定文献を通読し,内容を把握すること。発表者は発表用の原稿,スライド,配布資料を作成し発表準備を行う。 (時間)
【事後学習】ディスカッションの内容と講評をまとめる。発表者は,意見・講評をもとに自身の発表内容を改善する。さらに,質問に対する未回答項目について調べ,翌週報告する。 (時間)
13 前期レポートの提出と修正(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
【事前学習】レポートを準備する。 (2時間)
【事後学習】修正意見に基づいてレポートを修訂正し,提出する。 (2時間)
14 前期研究成果の発表(1)(A-3-3), (A-4-3), (A-5-3), (A-6-3), (A-7-3), (A-8-3)
【事前学習】事前に発表内容を把握すること。発表者は発表用の原稿,スライド,配布資料を作成し発表準備を行う。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションの内容と講評をまとめる。発表者は,意見・講評をもとに自身の発表内容を改善する。さらに,質問に対する未回答項目について調べ,翌週報告する。 (2時間)
15 前期研究成果の発表(2)【オンデマンド型】(A-3-3), (A-4-3), (A-5-3), (A-6-3), (A-7-3), (A-8-3)
【事前学習】事前に発表内容を把握すること。発表者は発表用の原稿,スライド,配布資料を作成し発表準備を行う。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションの内容と講評をまとめる。発表者は,意見・講評をもとに自身の発表内容を改善する。さらに,質問に対する未回答項目について調べ,翌週報告する。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 1)大矢雅彦ほか編 『地形分類図の読み方・作り方』 古今書院 1998年
2)狩野謙一 『野外地質調査の基礎』 古今書院 1998年 第3版
3)室 純子・石村貞夫 『EXCELでやさしく学ぶ統計解析』 東京図書 2001年 第7版
4)日本大学地理学教室編 『地理学の見方・考え方』 古今書院 1998年
5)松倉公憲 『地形変化の科学-風化と侵食-』 朝倉書店 2008年 第1版
6)遠藤・山川・藁谷 編 『極圏・雪氷圏と地球環境』 二宮書店 2010年 第1版
7)岡本敏雄 監修 『よくわかる情報リテラシー』 技術評論社 2012年
8)松倉公憲 『地形学』 朝倉書店 2021年
その他、講義中に指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題に対する内容の充実度,提出状況等を見て評価します。(40%)、授業参画度:授業時間中の質問に対する回答などから評価します。(20%)、調査結果の発表(40%)
オフィスアワー 火曜日,6時限目,研究室にて実施します。
備考 授業計画を参考にして,参考書やインターネットなどから事前に基礎知識を準備するとともに,それらを事後学修の補強に役立てること。

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