文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 地球科学科 > 気圏科学
日本大学ロゴ

気圏科学

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 気圏科学
令和元年度以前入学者 気象学1
教員名 山川修治
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 地球科学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 遠隔授業(同時双方向型授業)を予定している。

Blackboard ID:20224293
授業概要 気象学の基礎を天気図を中心に据えて学習する。
気象予報士業務に関する事柄を含む。
授業のねらい・到達目標 ねらい:
高校地学を履修していない学生でも理解しやすいように、なるべく身近な現象から導入し、時間スケールも比較的短期から長期へと展開するように努める。最近発生した顕著な現象については、随時取り上げ、関心を引くように努める。また、気象予報士資格に関する諸項目については、基礎からマスターできるように配慮する。

達成目標:
・「太陽系のなかの地球」「大気の鉛直構造」では、広い視野から地球環境を考える(1〜2)。
・「降水過程」では、水蒸気の発生から降水の仕組みを解き明かし、豪雨のメカニズムにも触れる(3〜4)。
・「大気の熱的な構造」では、エマグラムを読み取り、安定度・フェーン現象を把握する(5〜6)。
・「大規模な大気の構造」では、大気大循環、高・低気圧、前線、気団、ジェット気流などを学ぶ(7〜10)。
・「海気相互作用」では、台風、モンスーン、エルニーニョ/ ラニーニャ現象などを理解する(11〜13)。
・「雪氷圏と気候変動」では、雪氷にかかわる諸作用・諸影響を長期的視野で考える(14)。
※括弧内の数字は授業計画内の講義番号

学科プログラム(JABEE認定プログラムを含む)の学習・教育到達目標とのかかわり:
「(G)地球科学の専門知識を修得する」に寄与する。

日本大学教育憲章との関係〉
 既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)

〈ディプロマポリシーおよびカリキュラムポリシー(CP)との関係〉
 文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーのDP3及びカリキュラムポリシーのCP3に対応する.
授業の方法 授業の形式:【講義】
・基本的で需要な図・画像をパワーポイントで編集し、PDFファイルを事前にブラックボードを用いて連絡する。
・基礎をしっかり理解したうえで、応用的事柄を思考する段階に入れるよう配慮する。
・現象の構造、諸現象の因果関係、フィードバックの理解に焦点を当てる。
・毎回冒頭、「本日の天気図」または「本日の衛星画像」を示し、身近な現象から関心を深めていく。
・研究室選択の参考となるよう、卒論・修論成果なども交えて説明する。
課題の提出方法、フィードバック方法については、授業の要所で提示する。
授業計画
1 太陽系のなかの地球(A-3)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、Bbにアクセスして登録すること。授業全体の流れを理解する。 (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニㇾポートを作成する (3時間)
2 大気の鉛直構造(A-3)
【事前学習】大気の構造に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニㇾポートを作成する (3時間)
3 降水過程(1)対流と雲の成長(A-3)
【事前学習】降水過程に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
4 降水過程(2)雲の種類(十種雲形)と降水(A-3)
【事前学習】雲の種類とに関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
5 大気の熱的な構造(1)フェーン現象(A-3)
【事前学習】フェーン現象に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
6 大気の熱的な構造(2)大気安定度(A-3)
【事前学習】大気安定度に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
7 大規模な大気の構造(1)大気大循環とコリオリの力(転向力)(A-3)
【事前学習】大気大循環とコリオリの力に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
8 大規模な大気の構造(2)高・低気圧(A-3)
【事前学習】高・低気圧に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
9 大規模な大気の構造(3)ブロッキングと寒冷渦(A-3)
【事前学習】ブロッキングと寒冷渦(寒冷低気圧)に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
10 大規模な大気の構造(4)前線と気団(A-3)
【事前学習】前線と気団に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
11 海気相互作用(1)熱帯低気圧と台風(・サイクロン・ハリケーン)(A-3)
【事前学習】熱帯低気圧と台風に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
12 海気相互作用(2)モンスーン(季節風)(A-3)
【事前学習】モンスーンに関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
13 海気相互作用(3)エルニーニョ/ラニーニャ現象(A-3)
【事前学習】エルニーニョ/ラニーニャ現象 (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
14 雪氷圏と気候変動(A-3)
【事前学習】雪氷圏と気候変動に関して予習する (2時間)
【事後学習】授業内容をまとめミニレポートを作成する (3時間)
15 全体のまとめと総合レポートの解説(A-3)
【事前学習】授業内容全体を復習し総合的に学習する。 (2時間)
【事後学習】授業内容全体を復習し興味を抱いたことについてレポートを作成する。 (18時間)
その他
教科書 必要に応じ随時紹介する。
参考書 山川修治ほか編著 『『図説 世界の気候事典』』 朝倉書店 2022年
真木太一編 山川修治ほか著 『『図説 日本の風』』 2022年
授業中に紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、毎回のミニレポート(30%)
<達成度評価基準> ※括弧内の数字は授業計画の講義番号
・広い視野からの地球環境を捉えられたか(1〜2)
・水蒸気から降水に至るまでのプロセスを把握できたか(3〜4)
・フェーン現象の仕組みや雲の発達度にかかわる安定度を理解できたか(5〜6)
・異常気象にかかわる大気大循環や気圧系・気団などを理解できたか(7〜10)
・台風・モンスーンなど海気相互作用のメカニズムを理解できたか(11〜13)
・雪氷にかかわる諸作用・諸影響を捉えられたか(14)
オフィスアワー 原則として、ブラックボードを通じてメールで受け付ける。

このページのトップ